支那の軍事力を舐めたらとんでもないことになる。
支那の最大の敵は日本と名指している。支那共産党首脳の頭の構造が世界常識とかけ離れていることに日本人はまだよくわかっていない。
日本も負けずに超音速ミサイルの開発を急がねばならない。
あと戦車の能力も自衛隊は世界から遅れているとという指摘があるのも心配だ。
「極超音速」ミサイルが生む中国の自信 論説委員 飯野克彦
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- 2014/3/17 7:00
- 日本経済新聞 電子版
飯野克彦(めしの・かつひこ) 83年日本経済新聞社入社。北京支局、バンコク支局長、中国総局長、ベンチャー市場部長などを経て08年論説委員。専門は中国、東南アジアを中心としたアジア情勢。
「近代から100年の屈辱の歴史はすでに去り、繰り返すことはもうない」
・1月13日 The Washington Free Beacon “China Conducts First Test of New Ultra-High Speed Missile Vehicle” |
・1月15日 環球網「国防部回応高超音速武器試験:不針対任何国家」 |
・2月17日 東京財団ホームページ「中国の戦略兵器は国際関係を変えるか」 |
・3月8日 中国外務省ホームページ「外交部部長王毅就中国外交政策和対外関係回答中外記者提問」 |
中国の王毅外相は8日、年に1度の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の際の記者会見で、こう語った。1時間半に及んだやりとりの最終盤。中国の国営メディアの記者が「過去1年の(外相としての)仕事について個人的な感慨をうかがいたい」と尋ねたのに、答えた。
いろいろと考えさせられる一言だ。「過去1年」についての「個人的な感慨」を尋ねられて「100年の屈辱」に言及する心理。そして、それが「繰り返されることはない」と口にする自信、あるいは自負。共産党政権の対外政策を担う高官が、複雑な胸の内をのぞかせた。そんな印象を受ける。
ただ、全人代の記者会見の実情から考えて、また国営メディアの質問だったことから考えて、この一言も事前に準備していたとみるのが自然だ。「個人的な感慨」というよりは、共産党政権で外交を担当する高官としてのメッセージと受け取るべきだろう。被害者意識と大国意識が入り交じったような独特の世界観を、海外に、同時に国民に対しても、発信したといえる。
月(国際)火(企業)水(企業)木(軍事)金(企業)
飯野克彦 |
田中陽 |
西條都夫 |
高坂哲郎 |
村山恵一 |
■音速の10倍
世界を見わたせば、被害者意識を持たない国は例外的な存在だろう。王外相の発言で注目したいのは、屈辱の歴史が繰り返すことは「もうない」と言い切った、自信の由来だ。その一端は、米保守系サイト「ワシントン・フリー・ビーコン」(WFB)が1月半ばに伝えたニュースにうかがえた。
中国が新しい極超音速ミサイル兵器の実験を初めて実施――。中国軍が1月9日、音速の10倍、つまりマッハ10で飛ぶ兵器の試射に成功したのだという。WFBは米国防総省の関係者の情報として報じたが、間もなく中国のメディアが国防省への「独占取材」の結果として事実上の確認をした。
マッハ10は時速にすると1万2000キロ以上。地球を1周すると約4万キロなので、この兵器は地上のどこであっても2時間とかからず攻撃できる。しかも、ただ軌道上を飛行する弾道ミサイルと違って、針路を制御し滑空する能力を持っているとみられる。東京財団の小原凡司研究員によれば、今のミサイル防衛システムで撃墜することは「不可能に近い」。そのため「近い将来、国際社会の戦略バランスに変化をもたらすかもしれない画期的な戦略兵器」(小原氏)とみられている。
もっとも、極超音速滑空飛翔体、英語でHGVと略されるこの兵器の開発で先頭を走るのは、ご多分に漏れず米国だ。米軍は、地上のどこであっても1時間以内に爆撃できるようにするとして、プロンプト・グローバル・ストライク(PGS)と呼ばれるシステムの開発を進めている。このシステムを実現する上でカギとなる技術の一つがHGVで、中国に先駆けて試射に成功しているそうだ。
■世界的な開発レース
ロシアやインドも開発に取り組んでいるとされる。日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)も極超音速機向けのターボジェットエンジンを開発中。もちろんJAXAの場合はあくまで民生用だが。要するに、世界的な開発レースの中で、中国が米国に次ぐ2番手につけた、といったところだ。
中国の武器開発能力が飛躍的に高まっているのは間違いない。中国政府は今年も国防費の2ケタ増を打ち出していて、軍備増強の勢いも衰えそうにない。王外相の自信には、十分な裏付けがある。