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小麦グルテン過敏症

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アメリカではもうずいぶん前から知られていてスーパーなどでもグルテンフリーコーナーなどもあるようです。
日本ではようやく最近話題になってきたばかりで医者もまだあまり関心がない人が多いのが現実。あの有名な茶のしずく石鹸事件もこのグルテンの分解物が犯人だそうです。
あなたももし心当たりがあるならグルテンフリーを実践してみたら。あと大豆フリーも。なお味噌などで長期発酵食品はグルテンや大豆のアレルゲン物質が分解されて安全なようです。
 
 
食物アレルギー その8 「小麦グルテン過敏症」


先日、久しぶりに小学校時代の友人に誘われ、10人くらいの同級生と会ってきました。もうかれこれ10年ぶりくらいの人もいました。
みんな面影はもちろんあるのですが、男子は確実におじさんになっていましたね。笑。そしてお腹も身体も大きく・・・。そして女子はもう子育てに四苦八苦しているお母さんもいて。時代は過ぎていきますねぇ。
同窓生しかも小学生時代の友人ともなると、さすがに話が合わないところもありますが、久々に会う友人とは良いものです。

しかし、今回会うキッカケがFACEBOOK内で友人に見つかってしまったこと。笑。
こうやって会うことになるとは・・・。なんともソーシャルネットワークのすごさを感じずにはいられません。FACEBOOKで久々に再会した友人が治療を受けにきてくれたこともありました。
個人情報のことを考えると怖い面もありますが、こうやって様々な友人と久々につながることができるというのはSNSの良いところでもありますね^^。



では、今日の本題に入りましょう!

今日は、グルテン過敏症(もしくはグルテン不耐症と言います)のお話です。

小麦に含まれているタンパク質「グルテン」。グルテン過敏症(グルテン不耐症)とは、このグルテンの中に含まれるグリアジンという主要成分に過敏に反応して身体に症状が現れるものですが、最近の日本人にはとくに増えてきている疾患でもあります。
その原因は、日本で20年くらい前からラーメン屋やパスタのお店が増えたり、小麦を使ったお菓子が増えたことで小麦の摂取が増えたことや、食生活の変化によって身体の栄養状態が悪くなり、アレルギーなどが増えてきたことにあると思います。
昔の日本人にとって小麦はそんなに多く摂るものではなかったので、グルテンへの感受性はさほど高くなかったといいます。ところが、最近ではグルテンによる問題がとても増えているのです。


さて、ではこのグルテン過敏症の人は身体にどんな症状が出るのでしょう?


膨満感
逆流性食道炎
腹痛
腹部痙攣
下痢
便秘
貧血
関節炎
低血糖
口内炎
じんましん
抜け毛
不妊症
吐き気
手足のしびれ・うずき
乳糖不耐症
歯槽膿漏
悪臭便
悪臭ガス
疲労
お腹のゴロゴロ
ADHD
自閉症
骨粗鬆症
ビタミン・ミネラル欠乏
原因不明の体重減少
シェーグレン症候群
帯状疱疹
糖尿病
・・・

と、まあたくさんの症状があります。
これらほとんどが、身体がグリアジンというタンパク質に過敏に反応して、腸にガスが溜まること(4割)、腸での炎症(6割)が原因になっているといわれます。
ちなみに最初の方にあげられていた「逆流性食道炎(以前のblog参照)」に関して言うと、グルテン過敏・不耐症の人の9割が逆流性食道炎を合併するとも言われています。
また私は、逆に逆流性食道炎の人の原因がグルテンである場合も多いと思っています。その場合、お医者さんで出されるようなプロトンポンプ阻害薬やガスター10等の胃酸を止めてしまう薬を飲むことは、本当の原因を治療していることにはなりません。しかもグルテンの消化分解がうまくいかなくなることでさらに症状が悪化する可能性すらあると思います。
昔はあまり聞かれなかった逆流性食道炎が、現代人に多くなっているのは、こういったことを考えていくとなんら不思議なことではありません。
グルテン過敏症によって逆流性食道炎が起こる原因は、ガスや膨満感によるものと考えられていますが、私が臨床に出ていて感じているのは、グルテン以外にも炭水化物、乳製品などの不耐症がある人が消化不良が起きることで食道と胃の口を占める括約筋の働きが落ちてしまうことや、食道裂孔ヘルニア(胃の上部が食道部に少し飛び出る)が起きやすい状況に陥っていることが多いとうことです。

大抵こういった場合、その過敏な食べ物を控えてもらうと症状が驚くほど改善します。
小麦のグルテンが問題になっているケースも本当に多いと思います^^。



さて、この問題となる小麦に含まれている「グリアジン」、似ている成分が大麦、ライ麦、オート麦に含まれています。もしグリアジンに問題を起こしているとわかったら、これらの麦にも注意していきましょう。もちろん小麦のグリアジンのみに反応している場合もあります。

グルテン過敏症は、グルテンアレルギーとは違うのですが、簡単に分類を書いておきましょう。


セリアック病

小麦類に含まれるグルテンの分解ができず、身体がそれを異物と認識し、腸管免疫システムが過剰に働くことで、腸の絨毛を攻撃、慢性的な炎症が起こります。この炎症によって腸がしっかり機能しなくなり、栄養吸収障害をはじめとする様々な問題が出てくるもの。
お医者さんでは、グルテンアレルギーというとこのセリアック病を考える人もいます。


非セリアックグルテン感受性(NCGS:Non-Celiac Gulten Sensitivity

基本的にセリアック病の発症メカニズムに酷似していますが、セリアック病のように死に至るなどの重大な問題に問題に至ることは少ないタイプ。潜在的に症状を持つ人が多くいます。


小麦アレルギー

小麦(グルテンを含む)に対して作られた免疫グロブリン(IgE)に、白血球中の好塩基球、肥満細胞が反応して放出するヒスタミンによる症状。痛み、じんましん、鼻づまり、くしゃみ、涙などの様々な症状を呈します。



症状の出方なのですが、グルテンアレルギーは、基本的に口の中に入れた瞬間に起こりますが、グルテン不耐症の場合は、もう少し後で起こります。
胃の中で反応を起こす人が4割、腸まで到達したときに反応する人が5割います。IgGなどの遅延型の場合は、腸に到達した後に出てくるので、72時間後に問題が起こることもあります。
セリアック病でもセリアックでない過敏症でも、グルテンによって腸が炎症を起こすのですが、炎症時は小腸の内側の壁が腫れてきます。これこそが腹部膨満感の原因になっていると言えますね。またセリアックやサイレントセリアックグループでは小腸の絨毛が損傷してしまいます。十二指腸から小腸の辺りは、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、銅、マンガン、ビタミンB群、ビタミンCなどの大事な栄養を吸収する場所でもあるので、もしグルテンによって腸が炎症を起こしていたらこれらの吸収障害が起こることも想像できますよね。
これは大変なことです。
なので、健康のためといってサプリメントをいくら摂っていても、その背景に小腸における吸収障害が起こっていたら元も子もないというわけです。

ちなみに腸の絨毛が委縮して、吸収障害が起きると糖の吸収もできなくなります。そうなると糖が小腸を素通りして、空腸、回腸を通り大腸まで行ってしまいます。大抵この場合、小腸での通過時間が早くなり糖や炭水化物がそのまま大腸に向かいます。大腸ではバクテリアによって糖が分解されるため、異常発酵がおきてガスが発生するというわけ。
これもグルテン過敏症にみられる腹上部の膨満感につながります。
グルテン過敏症では、これらの過程から小腸での細菌類(乳酸菌を含むカンジダなどの真菌全て)が過剰増殖することが言われているのですね^^。

またみなさんも気づいたかもしれませんが、糖が吸収しずらくなるということは、低血糖症にもなりやすいということです。
それもそう、低血糖症の人の3割がグルテン不耐症を持っていると言われる所以です。



こんなにも様々な症状につながりやすいグルテン過敏症。
怖いですよね。
症状が当てはまるようなら、是非検査をしてみてください。
グルテン不耐症を検査する方法はいくつかあります。

まず一つ目は、前に紹介したIgG(遅延型アレルギー)の検査をすること。
グルテン不耐症の8割の人がIgGの反応を持っているため、IgGの検査がそのまま不耐症のチェックにも使われることが多いのです。
ただ2割の人はこの検査で反応が出なくて、不耐症であることがあります。

二つ目は、グルテンのチャレンジテストをすること。
これは2週間小麦を材料にした食材や加工食品を避けて、その時に日常現われている症状や感じている不調や便の状態などに変化があるかチェックする方法です。
そして2週間完全に小麦を避けた後で、毎日100%小麦でできたパンを朝に食べていき、もし消えていた症状や精神的な感覚が現れたら、不耐症ということです。
ここで、現れる症状には、「食後2時間以内の腹部膨満感、貧血、慢性的な下痢、慢性的な疲労感、便の悪臭、気分の落ち込み、気分低下、体力の低下、情緒不安、集中力の低下、記憶力の低下、血糖の上下動(特に低血糖)、急激な体重増減、関節痛、傷が治りにくい、乾燥肌、不眠、じんましん・・・etc」があります。

もう一つは、カイロプラクティックの食物アレルギーチェックを受けること。
私も疑いのある人には行いますが、問題となる食べ物を口に含んで、それにより正常に機能していた筋肉に筋力低下がみられたら、陽性となります。
これについては後のblogで詳しく説明していきますね^^。



さて、こういったチェック方法を行い、自分がかなりグルテン反応しているとわかったらまず何をしていけば良いでしょう?

もちろん一番勧められるのは、小麦を除去する食事です。
ただ、これには注意点があります。
現在、日本ではグルテンをつなぎに使っている食品が本当に多いので、もし完全除去食を行うとするとかなりのストレスになることは目に見えています。
私自身、グルテンフリーの生活をしているので、この苦労は本当によくわかります。
もちろん、小麦グルテンによってかなりの症状が出ている場合は、完全に除去食をとった方が良いですが、程度によっては無理をしないようにできる範囲でやる方が良い場合もあります。
それは、いままで食べてきた食事を180度変えることが、人によっては非常にストレスになるからです。特に小麦が溢れている現代の日本では。
こういったストレスは、いままで勉強してきたように副腎に負担になりますよね。副腎は炎症を抑える大事な仕事をしているので、副腎に負担がかかるのはなるべく避けなければなりません。
なので、こういったグルテンに関しての食事療法は、綿密なカウンセリングを行いながらやっていくのがベストでしょう^^。

その他、グルテンを消化できないことがグルテン不耐症の原因になっているので、塩酸ベタインや消化酵素などをサプリメントで摂ってもらうことも大きな助けになります。
食べ物では、キウイに含まれるアクチニジンやパイナップルに含まれるブロメライン、パパイヤのパパインなどは強力なタンパク質分解酵素なので、こういった果物が問題のない方だったら、食後摂ることでグルテンの分解をサポートしてくれるでしょう。

その他、腸の絨毛を修復していく栄養素で、メチオニン、システイン、ロイシンなどのアミノ酸、マグネシウム、ビタミンB6、グルタチオンなども効果ありです^^。



いかがでしたでしょうか?
小麦のグルテンや牛乳に含まれるカゼインなどは、分解されるとモルヒネ様の物質が作られるとも言われています。これが脳内のアヘン受容体を刺激して、「注意散漫、落ち着きがない」などの症状が出ることもあります。
これらのタンパク質をしっかり消化できない子供などは、自閉症やADHD

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