とりあえず転載しました。
地給知足がおもしろい
「自給自足」のように、ひとりであんまり頑張らない。
てきとー、と、いいかげん、がモットー。
地球から給わり、地域で分かちあう、足るを知る暮らし。
だから「地給知足な暮らし」は、「ビンボ臭い、不便な暮らし」でもあります。
でも、なぜか……、楽しいよ!
てきとー、と、いいかげん、がモットー。
地球から給わり、地域で分かちあう、足るを知る暮らし。
だから「地給知足な暮らし」は、「ビンボ臭い、不便な暮らし」でもあります。
でも、なぜか……、楽しいよ!
2011-09-12
太陽光パネルのEPT(エネルギー収支)に関する情報とその情報源に関して
先日の記事に対して友人のkumaさんから、コメント欄に「自然エネルギーは不安定だからパソコンなどには使えない、と聞いたのだけれど? それに太陽光パネルは製造するのにすごく電気を使っているとも聞きました……」という質問をいただきました。今回の事故が起こるまで、ある組織がものすごいお金をかけて自然エネルギーのネガティブキャンペーンを張っていたので、そんな風に思っている人が意外と多いようなので、ここではそれに関して、私の考えを書かせていただくことにしました。
その方が太陽光エネルギーのどこが不安定とおっしゃったのかが分かりませんが、原子力の方がはるかに不安定であるように私には思えます。
今回の地震のあと、福島第一原発では、おそらく水素脆性や中性子脆化が起こってしまっていたのだと思います。上杉隆は「なぜ現場の判断で、緊急冷却をやめたりしたのか?」「これは人災だ!」と問題にしていますが、それはちょっと違うように私は思います。
中性子による脆性が進んでいてそのために、急冷することができなかった。脆性を起こしている分厚い格納容器が60度以下に急冷されると熱収縮による歪が生じ、格納容器が壊滅的に崩壊してしまう可能性があり、それが起こってしまうと、福島はおろか、東京をも人が住むことを放棄をしなければいけないような、想像を絶するような状況が生じていた可能性が高いと私は思っています。原子力はそんな途方もない事故を起こしてしまう可能性を秘めているわけで、原子力は安定した安全な発電などとはとても呼べないと思います。
あるいは、今回行われた計画停電も、災害に弱く脆弱で危険な原子力という不安定な発電方法に起因するもので、太陽光発電のような個人による小規模な発電が各地でたくさん行われているという方が災害にははるかに強く、安定的であると思われます。たとえ震災などで電力会社からの供給が途絶えても送電網が自由に使えれば個人の家庭が独立して、あるいは、集落などのコミニティー単位で電気を供給することができただろうし、こうした小規模な自然エネルギーがもっと普及していれば、少なくとも今回のような計画停電は起こらなかったと私は思います。
確かに太陽光発電は、太陽の出ている昼間しか発電してくれないわけで、夜は直接使えないわけで、それをもって不安定と言ったのかも知れませんが、規模が大きくなければ、それはバッテリーに蓄電することで解決できます。電気自動車が普及すれば、電気自動車は動く大型蓄電池として使うこともできるわけで、小規模な発電を個人レベルで行うことができれば、昼間発電した電気を夜まで蓄えておくことはそれほど難しいこととは思えます。
あるいは、本当の意味でのスマートグリッドのようなところに連結することで、夜に発電可能な方法と補完しあう方法が考えられます。もっとも、夜は現状で電気は余ってしまっているわけなので、工場などで大量に消費される昼間の電力を補填するということでも太陽光は優れているように思います。
ところで、パソコンの入力電源はたいていが直流電源です。家庭用の交流でもそれをわざわざトランスやスイッチングによって直流に変えてパソコンに供給しています。そんなわけで、太陽光で発電した電気をバッテリーに蓄えてそれをパソコンにつないで使うという方法が一番効率がいいように思います。少なくともウチではノートパソコンも、アイパッドもアイポッドもソーラーパネルで発電した電気を使って問題なく充電できています。
それともうひとつ、原発事故以前、ソーラーパネルはエネルギー収支が悪く、それを作るのに発電できる電気よりも多くの電気が必要、という情報が流されたことがありました。最低でも10年たたないとエネルギーをペイバックできない、あるいは太陽光パネルの多くは10年も持たないので、エネルギーはペイバックできないというウソが、まことしやかに、しかもさまざまなルートを使って流されました。しかしこれはとんでもない間違いだと私は思います。
というか、この情報を流したのは「電力中央研究所」という立派な名前の財団法人です。この組織は原子力ムラの天下り団体でもあり、いまでこそ悪名高く、権威をかさにきたような名称の団体としても知られつつありますが、原子力関係で力を持っている法律学者を囲い込んでいたり、調べれば調べるほどにいかがわしい組織であることがわかります。
玉川総研(そもそも総研)では、東京の一等地にあるテニスしかやっていない電力関連の保養施設と位置づけて叩いていましたが、実はこの「財団法人・電力中央研究所」は、原子力推進派にとって都合のいい情報ばかりを捏造に近い形で作り、流していた組織でもあります。
EPT(エネルギーペイバックタイム=製品製造時に使ったエネルギーを回収できるまでの時間)で言えば、いまのソーラーパネルは3年以下のものがほとんどで、最近では1年以下というものもあります。しかもこれはパネルを固定して使用した場合で、パネルの向きを季節によって少し変えるなど、ちょっとした工夫を加えることでさらに効率をあげることが可能で、そうするとEPTはさらに短くなります。
太陽光発電のエネルギーペイバックタイムに関する詳しいデータは、ここをご覧いただければと思います。しかし電力中央研究所が流したデマ情報は、広報にお金をたっぷりかけたので、広く普及してしまっていて、教師から生徒へ、そして子から親へ、そして親から子へと伝えられたので、いまの高校生でも太陽光発電パネルのEPTが10年以上と思っている人が案外多かったりします。
電気に関しても足るを知る、必要以上に使わない、ということが大切なことだとは思いますが、太陽光発電はエネルギー収支も成り立たないダーティーなエネルギーで、原子力がクリーンで持続可能なエネルギーというのは、電事連がお金を出して、電力中央研究所を使って行ったとんでもない情報操作でそれに惑わされてないで欲しいというのが私の願いです。ここは「電力関係の諸悪の根源所」のようなところで、原発がなければ電力は足りない、あるいは、原子力による発電が最もコストパフォーマンスがいい、などなど、こうした情報の元となっているデータの出所も元を正すと多くの場合が電力中央研究所だったりします。スミマセン、ちょっと感情的になってしまっている部分もあるかもしれませんが、その分、これに関してはそれだけ思いが強い、と思っていただけるとありがたいです。
広告代理店をはじめプロモーションを仕事としている人たちは、相手にほんのわずかであっても非があるとそこを拡大誇張して責めてきます。
たしかにソーラーパネルを製造する際にも、有毒物質や重金属、それに放射性物質がでるかもしれません。しかしその量は、たとえば化石燃料を燃やして火力発電で電気を作った場合と較べたら、猛烈に少ない量のはずです。
ましてや原子力発電では、地球上にまん延させてしまうほどの量の放射性物質を撒き散らしてしまい、あるいはたとえ事故がなかったとしても、膨大な量の放射性廃棄物を排出し、しかもその処理方法さえ確立されていません。広告代理店の手法に踊らされず、我々はそのあたりをしっかり見極める必要があるように思います。
↑最近のインバーターにはUSBポートが付いているものがあります。こうしたタイプだとここからiPadやiPod、携帯電話などを充電可能。iPadはなんと消費全力3ワット。すぐに立ち上がるし、wifiモデルだと月極めの基本料金もかからないしオススメです。
↑インバーターで一度、交流に変えてから、安定器ごとコンセントをつなぐのが、直流バッテリーからの一般的なパソコンのつなぎ方ですが、効率としては一度交流に変換せずに、直流のまま昇圧して使うほうがロスが少なく効率がいいようです。しかし、最近のdellのパソコンなどは、プラグの形状が特殊で合うものが少ない……ということを先日、紹介しました。それに対応したDCDCコンバーターを手にいれ、試した結果を報告すると書いたのに伸び伸びになってしまっていました。その後、myaさんにこの件で、結果を知りたいとメールをいただいていたのに、実験するのが遅くなってしまい申し訳ありませんでした。
今回手に入れたコンバーターは自動的に要求電圧を感知し?デジタル表示してくれます。インバーターを使った場合と流れている電流を12V部分で比較したところ、DCDCコンバーターを使った場合は2.5~3.3A(意外とこまめに変動、クランプ型の電流計がいけないのかと思って、直列に入れる普通の電流計でも測ってみましたがやはりほぼ同じ数値で変動していました)で、インターバーを使った場合は3.2~4.5Aでした(こちらもこまめに変動していました)。いずれにしても交流にせず、直流を昇圧させて使ったほうが効率がいいようです。