Quantcast
Channel: 世界の真実をネット(転載自由)で広げよう。(国民は情報不足です)
Viewing all articles
Browse latest Browse all 619

善玉の微生物を含んだ食物を取ると悲しい気分を軽くしてくれる、腸内細菌が関係する

$
0
0
 健康情報です、参考まで。
 

善玉の微生物を含んだ食物を取ると悲しい気分を軽くしてくれる、腸内細菌が関係する
うつを防ぐ可能性

写真はイメージ。記事と直接の関係はありません。(写真:AJC1/クリエイティブ・コモンズ表示-継承 2.0 一般)
写真はイメージ。記事と直接の関係はありません。(写真:AJC1/クリエイティブ・コモンズ表示-継承 2.0 一般
 複数の善玉の微生物を含んだ食物を食べることで悲しい気分を軽くしてくれる可能性があるようだ。

 腸内フローラ、腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)といった腸内細菌のバランスが影響するようだ。

 オランダのラインデン大学の研究グループが、脳と行動に関係した国際誌、ブレイン・ビヘービア・アンド・イミュニティ誌に2015年4月7日に報告した。

40人の健康な人で試験

 認識や感情において人の微生物叢がどのような役割を果たしているか。最近の研究報告によれば、腸内細菌の状態次第で精神的な状態にも影響するという現象がはっきりしてきている(腸内細菌が「不安」「うつ病」「気分障害」の治療にも、「サイコバイオティクス」に動きを参照)。腸内細菌の状態を整えるとうつを防ぐような効果も表れる可能性もある。

 悲しい気分になったときに小さな出来事に過敏になる場合がある。うつになりやすい状態の目印になると分かっている。

 今回の研究では、いわゆるビフィズス菌である「ビフィドバクテリウム・ビフィズムW23」「ビフィドバクテリウム・ラクティスW52」、乳酸菌に当たる「ラクトバチラス・アシドフィルスW37」「ラクトバシラス・ブレビスW63」「ラクトバシラス・カセイW56」「ラクトバシラス・サリバリウスW24」「ラクトコーカス・ラクティス(W19とW58)」を含む複数種類の細菌が精神面にどのような影響を及ぼすかを検証した。

 うつを含む気分障害を持たない20人の健康な参加者を対象として、4週間にわたって複数種類の善玉の細菌を含んだ食べ物を追加して食べてもらった。一方、比較対照となる別の20人を対象として、ニセ薬(プラセボ)として微生物を含まない食べ物を続けてもらった。

 悲しい気分において過敏な反応が出てくるかを検証した。

細菌がうつを低減する

 結果として、ニセ薬と比べて、複数の細菌を含めた食べ物を食べていた人は、悲しい気分において過敏な反応を起こしにくいと分かった。何度も思い返したり、積極的に考えたりする状況が減っていた。

 善玉の細菌を食べることで悲しい気分に関連する負の思考を押さえる役割を果たすと研究グループは説明する。善玉の細菌を含む食べ物を食べると、精神的な健全さを実現することも可能となるかもしれない。

文献情報

Steenbergen L et al. A randomized controlled trial to test the effect of multispecies probiotics on cognitive reactivity to sad mood. Brain Behav Immun. 2015 Apr 7.
 

Viewing all articles
Browse latest Browse all 619

Trending Articles