韓国の核武装論者はこう言う。「われわれは核保有を断念した。そのうえ米軍の戦術核も撤収した。北朝鮮の核実験が4度目に至り、米国に抑止力はあるのか、“核の傘”はボロ傘ではないのか、本当に役に立つのか、という疑念が次々に浮上する。核が核で抑止するしかない。同盟ではなく自衛しかない
>この韓国の思いはそのまま日本にも当てはまるがなにせ日本にはシールズ、リベラル文化人などバカサヨクの勢力が強く核武装のカの字も議論として言う状況でない。
馬鹿な国は過去滅ぼされているのが歴史だ。
【朝鮮半島ウオッチ】韓国 核武装論再燃「核には核で」父・朴正煕大統領も極秘裏に核開発を進めたが
韓国で「韓国核武装論」が再燃している。合理性のみえない金正恩氏が「いつ、何をするかわからない」という不安、その一方で米国は「本当に核で韓国を守ってくれるのか」との不信もあるようだ。韓国には過去、未遂でおわった核武装の経験がある。1970年代、米軍の一部撤退で安保危機を懸念した朴正煕大統領が極秘裏に核兵器開発を進めた。結局、米国の圧力で朴政権は核を断念している。過去の経緯も知る米国の専門家は韓国の核武装論を「時代錯誤」と一蹴するが、北朝鮮の核武装が日本を含むアジアの「核ドミノ」を懸念する声もある。(久保田るり子)
■核には核で!
韓国で核保有論を展開している陣営が、その非現実性を認識していないわけではない。だが北朝鮮核開発の発覚から20年余、米国は全く頼りにならなかった。何の手も打てず、『結局、金正恩の核武装を許したではないか』という不満といらだちが募り、恐怖の悲壮感に変わりつつある。
有力紙「朝鮮日報」は核実験(1月6日)後、2日間にわたって社説で「核武装の議論の必要性」を主張した。政界では与党有力議員が相次いで、在韓米軍の戦術核再配備や韓国独自の核開発を提議した。
しかし朴槿恵大統領は国民向け談話で「朝鮮半島に核があってはならない」と「核武装」や「核の再配備」を否定。米国の迎撃システム、高高度防衛ミサイル(THAAD)の在韓米軍配備問題も「検討したい」との原則論しか語っていない。朴大統領は一方で、「中国の積極的な役割を期待する」と中国頼みを披露したが、この問題での電話首脳会談も、国防相会談すら中韓間で実現していないありさまだ。
というわけで韓国在野の核武装待望論はますます高まっている。
■核武装選択権に注目する韓国
冷戦崩壊を経て1991年、米国は朝鮮半島から核兵器を撤去した。南北は非核化宣言を行い共同宣言に署名した。韓国に核開発の再処理施設や濃縮施設はなく、韓国は核拡散防止条約(NPT)にも加入している。
有事の際には米本土から潜水艦や戦略爆撃機で核防衛されることになっているが、北朝鮮が米本土に届く大陸間弾道ミサイルまで完成したとみられる現在、韓国には「米国が核で本当に守ってくれるのか」という疑念が広がる。近年の世論調査で「米国が守ってくれる」と答えた韓国人は半数を下回る48%だった。
米韓両国は現在、北朝鮮の核兵器への先制攻撃を含む「4D作戦」の作戦計画を立案しているが、米国は地域の緊張を避けるという意味から戦略核の韓国再配備には否定的とされる。
そこで、最近注目されているのが「核武装選択権」(Nuclear Option)だ。核武装はしていないが、必要であればいつでも核兵器を作れる能力を確保する-との考え方で韓国では「日本は核武装選択権を保持している」などと本気で論じられている。
■韓国のフラストレーション
米国は1970年代、「ニクソン・ドクトリン」で在韓米軍2万人を撤収、これにより朴正煕大統領は秘密核開発を決意、独自の戦争抑止力としての核保有を試みようとした。1975年、朴政権はフランスから核再処理施設を導入しようとしたが、米国がこれを察知、フォード政権のシュレシンジャー国防長官に朴政権の“核の野望”を断念させるため韓国に送った。
シュレジンジャー氏は朴正煕氏と約4時間にわたって会談、核兵器開発放棄を迫った。
米外交文書によると、この会談でシュレシンジャー氏は「韓国の核兵器開発はソ連に韓国を核兵器で脅す名目を提供する」「平壌に核兵器を使ったら、2-3万人が死ぬが、ソ連がソウルに核兵器を使ったら300万人が死ぬ」と語ったという。この説得後、シュレシンジャー氏は記者会見で「在韓米軍は核を保有している」と韓国の戦略核配備を初めて公言した。
その後、米国が91年に韓国の核兵器撤収するまで、在韓米軍には最大時、950基の戦術核が配備されていた。しかし、朝鮮戦争後から核開発を始めた北朝鮮は、その後も着々と開発を進め、1993年に核拡散防止条約(NPT)から脱退宣言、以来、核問題を交渉材料に国際社会からの支援を獲得するなど巧妙な瀬戸際外交で生き延びてきた。
韓国の核武装論者はこう言う。「われわれは核保有を断念した。そのうえ米軍の戦術核も撤収した。北朝鮮の核実験が4度目に至り、米国に抑止力はあるのか、“核の傘”はボロ傘ではないのか、本当に役に立つのか、という疑念が次々に浮上する。核が核で抑止するしかない。同盟ではなく自衛しかない