>いつまでもあると思うな米の核の傘。
それには早くインドを見習い核兵器をを持とう。まず9条廃棄と自衛隊の真の軍隊化が先。
今の日本はシナ中共のいう通り平和憲法を守るアホな子供と同じ。
シナはいつか日本を滅ぼそうと着実に実行中だ。これがわからないものは馬鹿だ。
集団的自衛権もない国は同盟国からも信頼されない。
米国は米国の国益を最大化するため必要と認めるときは、例え同盟国であっても
使い捨てる。戦中・戦後の米国と台湾(国民党)の関係史がこれを実証している。
2013年8月23日 金曜日
◆プラグマティズム国家米国が同盟国を見捨てるか又は取引材料に利用するとき、米国もまた同盟国から見捨てられることを覚悟しなければならない。 8月22日 じじ放談
はじめに
10年ほど前、アシュケナージ系ユダヤ人の末裔でフランス人のエマニュエル・トッドは著書「帝国以後」を遺した。彼は「米国は普遍的原理を持てない(覇権国家たりえない)国家である。ロシア(ソ連)は普遍的原理を有する(覇権国家の資格要件を備える)国家である」と指摘した。
トッドがいう「普遍的原理」について筆者は「政治理念の一貫性」と考えたい。情勢の変化や時々の損得勘定によって戦略をくるくる変更するのではなく、世界最大の人権侵害国家中国には目を塞ぎ不問に付しながら、弱小国家ミャンマーの人権には文句をつけ経済制裁を課すというダブルスタンダード外交ではなく、真実一路、自らの政治理念を一貫して断行する意思と考える。
これは、党派の違いや政治体制を超えた国民性又は民族性に由来するもので、最大利益を求め自在に進路変更するプラグマティズム国家米国の国民性と、首尾一貫主張を曲げないスラブ民族の民族気質が発現したものと理解すべきであって、米国はロシアになることはできず、ロシアもまた米国にはなれないということなのだ。(中略)
第3:オバマ政権が唱える「東アジアへのシフト」について
オバマ大統領が選挙公約で掲げたイラク・アフガンからの撤兵と東アジアへのシフトは着々と実行に移されている。ミャンマーの民主化、日米豪印韓海軍等の合同軍事演習、インド・ベトナム・フィリピンへの接近、日米安保条約の強化等を勘案すると、オバマは「中国包囲網の形成」を加速させているように見える。もっともオバマが、米国の最高機密を漏洩したCIA元職員の引き渡しを巡って米露首脳会談をキャンセルしたのは愚策だ。
オバマ大統領が「経済成長著しい東アジアとの関係を深めることが米国経済の発展に不可欠である」と考え、重心を東アジアにシフトしたことは不可解ではない。また、経済力を飛躍的に向上させ、軍事力を急速に膨張させている中共が、東アジアの覇者となり、米国を排除するのを阻止したいと考えるのも(米国の立場で見ると)当然の反応だろう。
そして今、出不精なオバマ大統領と中東地域の紛争解決に精魂を傾けているケリー国務長官に代わって、メネンデス上院外交委員長(民主党)、マケイン上院議員(共和党)が日中韓を訪問。さらに、9月以降、ヘーゲル国防長官やバイデン副大統領も日中韓を歴訪する予定だ。オバマとケリーが動かないので、上院議員や側近が代行しているという訳か。
メネンデス上院外交委員長は「アジアで、開放的かつ包括的な外交、安全保障秩序を作ることが重要だ。米国は中国の参加を誘導するだろう」と語った。つまり、「中共は現在、米国の指導に従わない非行少年であるが、矯正可能性は残っているので善導してみせる」というのだ。
メネンデスの中共観はおそらく米国(民主党・共和党を問わず)の一般的な見解なのであろう。彼らは「中共が米国に追いつき、追い越し、追い落として覇権を奪還する」という恐るべき野心を抱いているとは想定していない。彼らは「中共がロシアと共謀して覇権国家米国を打倒した上で、中露両国が覇権を巡って争う」という計略を立てているとは想定していない。米国は「敵の本質が読めない愚昧な楽観主義者」又は「何でも自己中心的にしか見ることのできないプラグマティスト」なのであろう。
第4:ロシアは北東アジアにおける米国の同盟国を取り込む
ロシア(ソ連)は、中共とインドが国境線を巡って戦争した中印戦争においてはインドを、中共軍がベトナムに侵攻した中越戦争においてはベトナムを支援した。以来数十年間、ロシアはインド及びベトナムと準軍事同盟の関係にある。前述したとおり、ロシアはシリアのアサド政権を一貫して支えてきた。劣勢な同盟国(準同盟国)を支え抜いた。プーチンは「同盟国が侵略された時は、躊躇なく戦術核兵器を先制使用する」と語った。米国が提供すると称する「核の傘」には具体性がないから同盟国は疑心暗鬼に陥る。「本当に大丈夫なの?」という感じなのだ。
前述したとおり、東アジアに対する米国最大の関心事は「(米国から見て)忠実でない中共を善導すること」であって、同盟国(友好国)の安全を保障することではない。同盟国(友好国)は中共を振り向かせ、誘導する手駒(手段)に過ぎない。米国は米国の国益を最大化するため必要と認めるときは、例え同盟国であっても使い捨てる。戦中・戦後の米国と台湾(国民党)の関係史がこれを実証している。北東アジアにおける米国の同盟国(日・韓・台)は米国に対する不満と怨みを積み重ねてきたといっても過言ではない。北東アジアは爆発寸前の噴火口だ。マグマはたっぷり溜まっている。
中共は韓国を経済的に支配しほぼ掌中におさめた。韓国政府は「米中の架け橋になる。韓米・韓中等距離外交」を公言する。米韓合同軍事演習は恒例行事であってそれ以上でも、それ以下でもない。韓国の仮想敵国の第1は日本、第2が北朝鮮、第3が米国であることは世間の常識なのだ。韓国にとって中共は必要不可欠な同盟国という位置づけなのだ。これが1500年間続いてきた北東アジアの地政学というものだ。反自然な状態が自然な状態に回帰しただけで不可解なことは一つもない。
我が安倍総理とプーチン大統領の首脳会談によって日露は濃密な関係になった。プーチンの申し入れによって、外相・防衛相による「2+2」の定例化が決まった。日露の国境線を確定し日露平和条約を締結することを視野に入れながら、経済協力を推進し、安全保障協議を始めることになった。ロシアは本格的に東アジアにおける勢力圏拡大に関心を向けるようになった。(米国に不満を抱いている)米国の同盟国(日・韓・台)及び友好国(インドネシア・マレーシアほか)を取り込むというロシアの戦略は企画段階から実行段階に移行した。プーチンは「千載一遇の好機が到来した」と感じているはずだ。
まとめ
米国と中共は本質的にプラグマティズム国家であるから相性が良い。エマニュエル・トッドがいう「普遍的原理を持てない国家」だ。米中の「ウインウインの腐った関係」に愛想をつかした米中の同盟国(日・韓・北・台)を籠絡して取り込むべき登場した白馬の騎士がプーチンのロシアだ。エマニュエル・トッドは「ロシアは覇権国家としての普遍的原理を備えている」と高く評価している。米国や中共の如く時々の自己都合や損得で(ウサギのように)せわしなく動き回るのではなく、原理原則に従って(亀のように)堅実に山を登るというのである。
我が安倍総理は目下、日米同盟強化とオバマ大統領の意向を忖度しているように見える対中包囲網・圧力外交に精励中だ。東南アジア・中東湾岸諸国・ロシア・インド・モンゴル・英仏・東欧・中央アジア・アフリカ諸国等(中韓を除く)全方位外交を展開している。
安倍外交は公式的に見ると「米国の対中包囲網・圧力戦略の露払い役を担っている」といえるが、世界各国との関係改善を図ることで、我が国の特有財産を大きく増殖させている面もある。
中共を永遠の仮想敵国と位置づけているロシア、自ら中国包囲網を形成したいと念じているロシアから見ると、安倍外交がもたらす日本国の特有財産はとても魅力的だ。仮に、日米同盟が終了し日露同盟を締結できたとすれば、ロシアは安倍総理が汗水たらして築き上げた日本国の特有財産を活用できる。以上のように考えると、さすがのプーチンも興奮し夜も眠れなくなるとしたものではなかろうか。
もとより、日韓の唯一の同盟国(宗主国)である米国も馬鹿ではない。北東アジアにおける情勢の急変を肌で感じている。だからメネンデス上院外交委員長、マケイン上院議員、ヘーゲル国防長官、バイデン副大統領が入れ替わり立ち代わりでやってくる。オバマの危機意識も半端ではない。習近平は米露二股外交の弁解に腐心している。プーチンは虎視眈々、北東アジアを狙っている。
いずれにせよ、安倍外交は我が国基幹産業の販路拡大に役立つだけでなく、我が国の安全保障外交にとっても重要な武器となる。
オバマ大統領と習近平主席は二日間にわたって8時間会談しましたが、安倍総理とは1時間半の会談で終わった。共同記者会見も行われない会談であり、日本軽視がうかがわれます。アメリカがどう出るかを探るには尖閣問題でアメリカの対応を見るべきであり、それは台湾にも大きな影響を与えるだろう。まさにオバマ外交はエジプトを見ればわかるように迷走している。対中外交もまた迷走していますが、エマニュエル・トッドがいう「普遍的原理を持てない国家」だからだ。