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欧米の健康法は日本人に効かなかった 日本人が「ヨーグルト」を食べると腸に不調が起きる!?

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「例えば、日本人は欧米人に比べて体格が小さいのに腸は2mも長いが、これは低栄養時代の名残。また、低栄養が長かったのでコレステロールや中性脂肪を吸収しやすい体になっています。高脂肪、高タンパク、高コレステロールの西洋食を基礎にした健康法では、逆にダメージとなるのです」


日本人に「欧米式の食生活と健康法」は有害!? 体質の違いでダメージを受けることも

次から次へと、よくわからない欧米発の横文字の健康法が乱立する昨今。とりあえず健康によさそうだと思って取り入れると、実は恐ろしいことになる可能性も……? そんな”健康オタク出羽守”に警鐘を鳴らす!

日本人の遺伝要素と習慣に欧米式健康法は有害だった!?


医師「医療や健康法には、人種差の問題があります。欧米ではやった健康法が必ずしも日本人(※)に効果があるとは限りません。それどころか、害をもたらすことすらあるのです」

 海外と日本人の体質の違いについて研究する、医師の奥田昌子氏は語る。

「体質とは遺伝的素因と環境要因の相互作用によって形成される性質と特徴を言います。遺伝子によって一生変わらない部分と、食生活、気候、喫煙、紫外線、運動、ストレスなど体に影響を与える部分の2つで成り立つものです」

 個体差はあるものの、日本人は一般的に肺および肝臓がんと慢性骨髄性白血病の発症率が他地域に比べて高い、東アジアも含めて胃がんの罹患率が北米の7倍であるなどといった遺伝的要因を持っている。これらを生活習慣が強めてしまう現象を「エピジェネティクス」と呼ぶが、日本人に合わない健康法を採用しつづけているとそれを誘発する可能性が高まるのだ。

 また、化学者の寺尾啓二氏は「日本人は栄養価の高い西洋食と医療のおかげで今や長寿大国となりましたが、実は健康寿命は世界で最も短い。血管が弱く、肝臓が弱く、免疫が低く、脳機能が低下しやすいという特徴があります」と話す。

 これを、「欧米式の食生活と健康法」が助長してしまう恐れがあるというのだ。

「例えば、日本人は欧米人に比べて体格が小さいのに腸は2mも長いが、これは低栄養時代の名残。また、低栄養が長かったのでコレステロールや中性脂肪を吸収しやすい体になっています。高脂肪、高タンパク、高コレステロールの西洋食を基礎にした健康法では、逆にダメージとなるのです」

<日本人の体質>
・健康寿命が短い
・内臓が弱い
・血管が弱い
・代謝が弱い

【奥田昌子氏】
内科医、健診医、産業医、医学博士。三菱ケミカル豊橋事業所健康支援センター勤務。『欧米人とはこんなに違った 日本人の「体質」』(講談社ブルーバックス)がヒット中

【寺尾啓二氏】
化学者。シクロデキストリンを用いた機能性食品開発などを行うシクロケム代表取締役社長、神戸大学医学部客員教授。新著に『本当は健康寿命が短い日本人の体質』(宝島社)

(※)日本人とは?
「日本の国土で遺伝子を受け継ぎ、共通の生活習慣を持つ人々」(奥田氏)、「大陸との混血なく島国の中で代々生きてきた、ネイティブ」(寺尾氏)。本特集では両氏の見解を折衷し「日本に生まれ育ち、現在も在住している人」と定義する
― 欧米の健康法は日本人に効かなかった ―

日本人が「ヨーグルト」を食べると腸に不調が起きる!?

次から次へと、よくわからない欧米発の横文字の健康法が乱立する昨今。とりあえず健康によさそうだと思って取り入れると、実は恐ろしいことになる可能性も……? そんな”健康オタク出羽守”に警鐘を鳴らす!

日本人がヨーグルトを食べると腸に不調が起きる


ヨーグルト 腸内の善玉菌を増やすために、ヨーグルトを摂取している人は多いだろう。しかしそんなことをしなくても、日本人の腸内環境はもともと優れているということを知る人は少ない。

「日本を含む世界12か国の人の腸内環境を比較したところ、国ごとに細菌の種類が大きく異なり、日本人は体に有益な機能を持つ腸内細菌を多く保有していることがわかりました」(医師の奥田昌子氏)

 なんと日本人の腸内には、外国人と比べてビフィズス菌などの善玉菌が多く、悪玉菌が少ないのだ。ならば無理に毎日ヨーグルトを摂取する必要はない、ということになる。ヨーグルトにしろ牛乳にしろ、そもそも欧米発の食品だ。

「乳製品を歴史的に摂取してこなかった日本人は、乳製品に含まれる乳糖を分解するラクターゼという酵素の分泌量が離乳期以降急激に減り、80%ほどがまったく分解されなくなるんです」(化学者の寺尾啓二氏)

 そのため、乳糖が消化吸収されぬまま大腸に運ばれ、腸内細菌によって醗酵することでガスが多く発生、腸の不調を引き起こす。

「ヨーグルトによって頭痛・疲労感・抑うつ・下痢といった食物アレルギーによる症状が起こるケースも実は多いんです」(奥田氏)

 本人は体によいと信じていても、実は……なのである。

【奥田昌子氏】
内科医、健診医、産業医、医学博士。三菱ケミカル豊橋事業所健康支援センター勤務。『欧米人とはこんなに違った 日本人の「体質」』(講談社ブルーバックス)がヒット中

【寺尾啓二氏】
化学者。シクロデキストリンを用いた機能性食品開発などを行うシクロケム代表取締役社長、神戸大学医学部客員教授。新著に『本当は健康寿命が短い日本人の体質』(宝島社)

(※)日本人とは?
「日本の国土で遺伝子を受け継ぎ、共通の生活習慣を持つ人々」(奥田氏)、「大陸との混血なく島国の中で代々生きてきた、ネイティブ」(寺尾氏)。本特集では両氏の見解を折衷し「日本に生まれ育ち、現在も在住している人」と定義する
― 欧米の健康法は日本人に効かなかった ―

スポーツ健康法は幻想だ。データ上でも、激しい運動を行ったスポーツ選手の寿命は、一般的な寿命と比較して6~10年ほど短いとされている。

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長寿法で、食事は炭水化物をあまり多く取りすぎず、激しい運動をあまり
行わず、しっかり寝て身体にストレスをあまり与えないような生活をする

運動は身体によいと思っている人もいるだろう。実はそれは真っ赤な嘘だ。
スポーツ健康法は幻想だ。データ上でも、激しい運動を行ったスポーツ選手の寿命は、一般的な寿命と比較して6~10年ほど短いとされている。人生が80年と仮定すれば、スポーツマンはなんと一般人よりも一割も寿命が短いのである。
「それは極端な運動を行っている人の場合であって、ほどほどに運動している人は健康なんじゃないの?」
そう思う人もいるだろう。しかし残念ながら現実はそう簡単ではない。
データの上では、最も平均寿命が長いとされている人達は東洋の僧侶だ。彼らの生活の特徴は、激しい運動はせずに一日中座ってお経を唱えた生活を行い、かつ食生活は質素だという事があげられる。
この東洋の僧侶を現代の「適度な運動」をしているという人達と比較すると、あくまで傾向ではあるが長寿だという。
実はかなり前から判明しているのだが大規模なデータを分析した結果、人間の寿命にもっとも作用するのは運動量と食習慣だという事がわかっている。他にもいろいろな要素はあるのだけど、この2つが最も人の寿命を左右する。
この2つの組み合わせのうち、最も健康で長生きなのは運動量が少なく・食事量も少ないグループだ。
ちなみに最も短命なのは、よく動き・よく食べる人である。一般的には健康だと思われている彼らだが、実は検討上は最も短命な軍に所属しているという事がわかっている。

(中略)
実はミツバチに限らず、自然界でも動きすぎによる身体破壊の問題はかなり広範にみられる。
例えばチーターは非常に早いスピードで走れる事が知られているが、その高負荷により年老いた個体はかなりの割合で関節に問題を抱えている事が多い事が知られている。運動で膝を悪くするのも、人間だけの特権?ではないのだ。
激しい運動は、人間だけでなく、全ての生物にとって毒なのである。

寿命に大きく影響するのは運動量、食事量、睡眠時間の3つ

では長寿に最も何が関係するのかが気になる人もいるだろう。一応、科学的に大切だといわれているのは、これまで話した運動量以外に2つわかっている。食事量と睡眠時間である。
先にも少し書いたが、食事量は多いよりも少ないほうがよいといわれている。特に大切だと言われているのが炭水化物の摂取量だ。
これは実は先行研究がされている。東大の医学部を卒業し東北大学で教鞭を取られていた近藤 正二 氏は、長寿者の多い村と少ない村との衛生学的比較調査研究の為に、日本全国くまなく、990カ町村以上を歩き続け、現地探訪の記録をまとめ上げられている。
その研究は著書である<日本の長寿村・短命村―緑黄野菜・海藻・大豆の食習慣が決める>に詳しいのだけど、端的にいうと、塩辛いものを食べて炭水化物をどか食いするタイプの人が多い村は、その他のグループと比較して著しく寿命が短かったのである。
昨今糖質制限ダイエットがブームだが、その理論の骨子となるような事例は近藤正ニ氏によりかなり詳細に調べられている。少々古い本だが、ぜひ図書館で借りるなどして読むとよいだろう。素晴らしい名著である。
他にも睡眠時間も結構重要なファクターだ。僕らの医療業界でも、外科系の医師はその他の医療従業者と比較して、寿命が10年程度短くなるといわれている。
これは長時間勤務の問題もあるが、それに加えて夜中の緊急呼び出しなどという、睡眠時間が不規則になる傾向が左右しているという風に一般的には理解されている。
その他にも速報を扱う事の多い就労時間の不安定な新聞記者等のマスコミ関係者も、定時で終了するような就労時間が安定した職についている人と比較すると、かなり寿命が短い傾向にあるらしい。
作家の佐々木俊尚さんによると、新聞社の社会部に所属する記者の平均睡眠時間は2時間で、死亡平均年齢は61.3歳だという。なんと日本人の平均寿命よりも10年以上も短い。
やっぱり規則正しい睡眠は最高の妙薬であり、寝ないのは駄目なのである。
こうして眺めてみると、健康で長生きな生活をおくるにあたって特別な機材や習慣は必要ない事がわかるだろう。
あなたがどういう風な人生を選びたいかにもよるけども、これら3つのパラメータを自分や子供の人生に適切に運用するように考えるのは、悪くはないだろう。
まとめると食事は炭水化物をあまり多く取りすぎず、激しい運動をあまり行わず、しっかり寝て身体にストレスをあまり与えないような生活をするのが、いまのところの長寿最適解である。
結局のところ多くの場合において病気を引き込むのは自分の選んだ生活習慣なのである。我々の業界ではよく予防は治療に勝るというけども、まさに上に書いた生活習慣こそが至上の人生戦略といえるだろう。しっかり参考にして欲しい。

中国人の「タワマン爆買い終了」で、日本の不動産が大ピンチに  そのうえICBMまで飛んで来たら…

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不動産も株も今が逃げどきかも?リーマン以上の暴落が来る。?


中国人の「タワマン爆買い終了」で、日本の不動産が大ピンチに

そのうえICBMまで飛んで来たら…

「被害者」は湾岸タワマン生活を謳歌する住民だけではない。2020年の東京五輪を前に始まったマネーの大脱走は序章。湾岸発の不動産パニック劇は間もなく、日本列島全体に悲鳴を響かせる。

投げ売り、そして叩き売り

東京湾を望む湾岸エリアでも屈指の人気を誇る豊洲地区。優に10を超えるタワーマンションがそびえたつ日本有数の「タワマン街」にあって、コンシェルジュ付きでホテル並みの豪華さで知られる有名物件に住む酒井隆氏(仮名、42歳)はいま、頭を抱えている。
事の発端は酒井氏が転職で職場が遠くなるため、いま住む部屋を売却しようとしたことにある。
酒井氏の住むタワマンは近くに緑豊かな公園が広がる好立地なうえ、丸の内まで電車で十数分という交通の至便さもあり、東京駅周辺で働くファミリー層に人気。設備も申し分なく、夜景を一望できるラウンジスペースからジェットバス完備の大浴場もある。
それだけに売りに出せばすぐに成約すると思ったが、そんな酒井氏の「楽観」は見事に裏切られることになる。
「売り出してから半年以上経っても、一向に買い手がつく気配すらない」(酒井氏)
売買仲介を頼む不動産業者に理由をたずねても、「こういうのはタイミングですから」と曖昧な返事が返ってくるのみ。そこで、不可解に思った酒井氏が旧知の不動産関係者に調べてみてもらったところ、衝撃的な事実を知ることになった。
まずわかったのは、このタワマンは中国人が多くの部屋を所有する「チャイナ・マンション」として業界内では知られた物件であったということ。販売当初には1000近い部屋を売り切れるのかと業界関係者の間で囁かれていたところ、中国人たちが上層階を中心に「爆買い」したことで完売した経緯があった。
一方、ここ1年くらいは、中国人による爆買いの活況から打って変わって、マンションから「売り」に出る物件が急増していたこともわかった。
しかも、その数は1件、2件ではなく、酒井氏が売りに出した時にはすでに20件近い大量の売り物件がこのマンションから市場に出回っていたことが発覚したのである。
「しかも、相場より安い『セールス価格』での安売りも始まっていて、安値に落とした物件から成約していく投げ売り状態になっていた。私も値段を度外視しないと売れないが、それでは住宅ローンの支払いが残るので、どうすべきか」
実はこの酒井氏のケースのように、湾岸エリアのタワマンで中国人による「爆売り」があちこちで勃発。気付いた一部の関係者の間で、大異変として騒がれ出した。
マンション評論家の榊淳司氏が言う。
「たとえば豊洲エリアに建つ有名物件で住民がプールも楽しめる高級タワーマンションがあるのですが、ここは投資目的の中国マネーが3割ほど入る人気物件だった。
それがいまでは、30件以上の大量の売りが出る『爆売りタワマン』と化しています。あまりに売りが殺到して、月に1件ほどしか成約しない。投資目的の中国人からすれば坪単価300万円弱で十分に儲けが出るので、その水準で売れるうちに売ってしまおうという動きが加速している」
中国や台湾の富裕層に太いパイプを持つマンションデベロッパーが、顧客の中国人に新規物件の営業に行ったところ、むしろ手持ち物件をすべて「売りたい」と持ち掛けられて震撼した――タワマン業界ではそんな「夏の怪談」のようにゾッとする話も語られ出した。
湾岸エリアのタワマン事情に詳しい不動産コンサルタントによれば、最近では中国人による「即売り」という新現象も急増している。
「即売り」とはなにかといえば、中国人が数年前にこぞって買ったタワマンがここへきて竣工ラッシュ。引き渡しが行われる物件が大量に出ている中で、引き渡し直後、即座に「転売」に出すケースが続出しているというのだ。
「中国人投資家が大量に購入したあるタワマンでは、引き渡しが行われた直後に100件近い『即売り』が出たと話題です。引き渡し前に手付け金を放棄して解約するケースも出てきた」(前出・不動産コンサルタント)
湾岸エリアのタワーマンションは、東京オリンピックの効果もあって絶好調。中国人ら海外マネーの買いも旺盛なので、まだまだ価格は上がっていく――。
そんな景気のいい話がいまも多くのメディアで流されているが、それとは正反対の異常事態が水面下で起き始めているのだ。

REITはもう下がり始めた

自分はタワマンに住んでいないので関係ないという向きもあるだろうが、「他人事」と思わないほうがいい。というのも、中国人によるタワマン「爆売り」をきっかけに、今後は不動産市場、日本経済全体を巻き込んだ大パニック劇が勃発していくからである。
そもそも現在の不動産市況を支えているのはタワマンを中心とした投資物件で、それを買い支えていたのが中国人を中心とした海外マネー。
人口減少で実需がない日本の不動産市場にあって唯一のホットマネーだが、それが消えてなくなるのだから、市場が足元から崩れていくことは誰でも想像できる。
実際、住宅ジャーナリストの山下和之氏は、「すでに市況が崩れる『予兆』が出てきた」と言う。
「市場の先行指標と言われている中古マンションの新規登録価格(新しく売り出す際の価格)が6月に48ヵ月ぶりに前年同月比でマイナスになったのです。これは、そろそろ売り時だと判断する人が増えてきているということ。市況はすでに潮目が変わり始めている。
恐ろしいのは、一度値崩れが始まると、それが大きなうねりとなって『売りの連鎖』につながっていくことです。まず中古マンションで値下がりが始まれば、次に新築マンション市場も価格を下げざるを得なくなり、投げ売りが始まってもおかしくない。
こうした事態が年内にも現実化する可能性が出てきた。不動産市況は一気に2割ほど下げるかもしれない」
崩れ始めれば瞬く間に崩壊するのが不動産市場の「習性」で、気づいた人から我先にと逃げ始めた。誰もが知る大手外資系金融機関数社が、日本の不動産市場から軒並み撤退するとの話も浮上してきたから、恐ろしい。
みずほ証券上席研究員の石澤卓志氏も言う。
「不動産価格が2割以上下げた場合、REIT(不動産投資信託)市場にも甚大な悪影響が出てくるでしょう。
REITが保有する資産が含み損を抱える可能性が高まることで、資産売却が増加。それが不動産価格をさらに下げる悪循環に陥る。そうなれば金融機関のREIT向け融資が停滞し、中には破綻するREITも出かねない」
REIT市場は日本銀行が年間900億円近い巨額マネーを投じているにもかかわらず、年始から値下がりが止まらないのは、REIT市場から投資マネーを引く外資系ファンドが増えているから。
いまだ「不動産の未来」に楽観的なのは日本人だけで、海外勢は日本市場の暴落を見越して、すでに大脱走を開始している。当然、これからは逃げ遅れた日本人の「被害者」が続出していくことになる。
「真っ先にやられるのは、アパートローンを借りて不動産投資をしている人でしょう」
そう指摘するのは、シグマ・キャピタルでチーフエコノミストを務める田代秀敏氏だ。
「まず投資物件の価格が暴落するのにともない、家賃収入が激減。借金の返済よりも利回りが少なくなり、資金繰りが回らなくなっていくでしょう。
物件を売却して借金を返済しようにも、すでに市場は暴落しているので売るに売れない。破綻する投資家が急増する中で、アパートローンの不良債権が大量発生することになる。当然、融資している銀行の経営も大打撃を受けることになる。
持ち家の住宅ローンが残っている人にも大打撃です。物件価格が暴落しているにもかかわらず、従来通りのローン支払いを続けなければいけないので、家計は『逆資産効果』に直撃される。アベノミクスで盛り上がっていた資産効果が一気に剥落して、消費不況が吹き荒れることにもなる」
多くの不動産を所有する大企業もバランスシートが毀損して、赤字決算に追い込まれていく。田代氏が続ける。
「すると、日本企業は海外資産の売却で不動産の下落や業績の悪化を埋め合わせしようとしますが、これがまた落とし穴。日本企業による海外資産の売却を見越した海外投機筋が、一斉に円買いを仕掛けてきて、円高が急伸してしまうからです。
そうなると、今度は円高と業績悪化に襲われた日本企業の株が売り浴びせられていく。為替は1ドル=90円台に逆戻りして、日経平均株価も1万5000円を割れる水準まで簡単に暴落するでしょう。
日本経済は'90年代初頭の不動産バブルの崩壊をきっかけに、『失われた20年』に突入した。いま再び、あのバブル崩壊劇が巻き起こりかねない」

価格が3分の1になる

「日本のメディアは報じませんが、そもそも中国人によるタワマン『爆買い』はすでに1年前に終わっていた。中国本土では『常識』です」
そう指摘するのは、中国本土事情に詳しいジャーナリストの姫田小夏氏である。
「なぜかと言えば、日本のタワマンは利回りが落ちて、投資妙味がないと気付かれてきたから。まず賃貸に出そうにもすでに実需が飽和していて、家賃の高騰は望めない。
次に民泊に出す動きが活発化したが、日本では民泊を嫌がった管理組合が規約で民泊を禁止するようになってきた。それならば日本のタワマン価格がまだ高いうちに売って、もっと投資効率のいい国に投資しようという動きが加速していったのです。
実際、いま中国人の間で改めて見直されているのが中国本土での不動産投資。中国の不動産市場はバブルと言われてきたが、上海や北京ではいまも上昇を続けているところもあり、『上海の物件であっという間に1億円の利益を出した』という景気のいい話も聞こえてくる」
中国人の間では、東南アジアや欧州に投資する動きも活発化。ロンドンで10億円を超す「豪邸投資」がブームになったり、東南アジアの1000万円クラスの物件を現物も見ずに、スマホサイトを通じて「爆買い」するのが人気化したりしている。姫田氏が続ける。
「そもそも日本の不動産の『爆買い』が盛り上がったのは、1元=20円ほどの円安・元高が進んだから。
それなのに、昨年くらいから1元=15~16円へ円高・元安が進展したことで投資妙味がなくなり、日本の不動産を買うどころか、いつ売り抜けるかに関心が移っていった。
それに、いまや経済では中国が一流、日本は二流。将来性のない日本より、まだまだ値上がりが見込める中国本土やアジア諸国のほうが魅力的なのです」
要するに、中国人からすれば、もはや日本のタワマン投資など見向きするに値しないというのがリアルな現実。
追い打ちをかけるように、これからは「タワマンの5年問題」なるものが噴出して、中国人の「爆売り」がとてつもない勢いで加速していく。
「トリガーとなるのが、5年ルールと言われる日本の不動産税制。日本では不動産の取得から5年以内に売却した場合、売却益に対して39%の高税率がかけられる一方、5年を超えればこれが20%に下がる。
中国人による爆買いはアベノミクスが始まった'12年末からなので、この年末がその『5年目』に当たる。ここから一気に売り物件が急増しかねない。
これまで『爆買い』してきた中国人が、今度は所有が5年を超えた物件から投げ売りし始めれば、売りが売りを呼ぶようなパニック状況に陥るでしょう。湾岸エリアのタワマンでは、いま坪単価300万円ほどのところが、数年以内に100万円台まで落ちてもおかしくない」(前出・榊氏)
9000万円の物件が3000万円まで暴落すると考えれば、そのヤバさがよくわかるだろう。そんな目を覆いたくなる「Xデー」が眼前に迫ってきたのである――。




青山、白金、赤坂でも暴落

バブル当時は日本政府が公的資金注入を発動することで金融崩壊を食い止められたが、いま借金まみれの日本政府にはそれも期待できないため、事態はより深刻。
おまけに、「不動産が暴落すると、固定資産税や相続税などの税収が激減して財政はより逼迫する」(法政大学教授の小黒一正氏)ので、日本政府はさらに袋小路に追い込まれていく。
不動産コンサルタントの長嶋修氏も言う。
「いま不動産業界で最悪の暴落シナリオとして語られているのが、このタイミングで北朝鮮からICBMが飛んでくる事態です。
ただでさえ海外マネーが引き始めているところに拍車がかかって、不動産市場では3割、5割が当たり前の暴落劇が巻き起こる。
投資マネーが集まる都心部の青山、白金、赤坂エリアや京都などから一気に冷え込み、1億円クラスの高級マンションが売り浴びせられる状況になる。同時に都心部のオフィスビル市況も悪化し、そのまま札幌、仙台、名古屋、大阪、広島、福岡の都市部に波及していく。
そうなれば三菱地所や三井不動産といった大手デベロッパーの経営も悪化。名目GDPの多くの割合を占める不動産業界が窮地に陥れば、今度は日本銀行がさらなる国債購入などで経済対策に動き出すことになるでしょうが、これが逆効果。
金利がコントロールできない状態で上昇し、ローン破綻者が続出することになる。日本経済が国家としてのデフォルト、さらにハイパーインフレに襲われるシナリオさえ見えてくる」
その風景はもはや、リーマンやサブプライムどころではない。
目下、日本では不動産向けの貸出残高が70兆円規模に膨らみ、バブル期を優に超えた。それがまもなく破裂する――。もう何が起きてもおかしくない。
「週刊現代」2017年9月9日号より

北朝鮮危機の裏で、中国・インドが「あわや開戦」の緊急事態に!

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北朝鮮危機の裏で、中国・インドが「あわや開戦」の緊急事態に!

これはアジア大乱の前兆なのか

中国大使館が出した異例の通知

「竜象共舞」(竜と象が共に舞う)――この美しい合言葉のもと、中国とインドが蜜月関係を築いていたのは、つい最近までのことだった。2014年にモディ政権が発足した時には、9月17日の誕生日に、わざわざ習近平主席がプレゼントを抱えて故郷のアーメダバードまで馳せ参じたものだ。
ところが最近、中国で叫ばれているのは、「竜象打仗」(竜と象が戦争する)。中印国境のドクラム高地(洞朗地区)を巡って、両国が一触即発の事態になっているからだ。
ドクラム高地で実際に何が起こっているのかは審らかでないが、中国、インド、ブータン当局の発言や報道などを総合すると、今年に入って中国人民解放軍が、中国から紛争地域のドクラム高地へと至る軍用道路を建設した。
これに反発したインドが、6月に道路の一部を破壊し、かつこれまで中印軍がにらみ合っていた場所よりも前方に軍を駐留させた。すると今度は中国が猛反発し、インド軍に対して撤退を要求している。大まかに言うとこういうことだ。
ニューデリーの中国大使館は先週8月24日、とうとう中国人に向けて、次のような通知を出した。タイトルは、「インドにいる中国公民の安全に注意を促す」。
〈 インドの中国大使館は、インド在住、もしくはインドを訪問予定の中国人に、以下のことを求める。
現地の安全状況を注視し、自身の身の安全意識を高め、安全防犯に努め、不必要な外出を減らし、外出時には自身と財産に注意し、事前に家族や同僚、友人などに状況を知らせ、まめに連絡をとり、身分証明書を携帯し、言動を慎重にし、現地の法律法規を順守し、現地の宗教・習慣・風俗を尊重し、現地の当局の検査に従うこと。
(中略)緊急時の連絡先は、インド警察:0091-100、インドの中国大使館領事保護電話:0091-9810597886、外交部全世界領事保護サービス救急コールセンター 電話:86-10-12308、86-10-59913991 〉
インドの中国大使館がこうした警告を発するのは、7月7日に次いで2度目である。気になるのは、この通知の期限が、今年の12月31日までとなっていることだ。つまり中国政府としては、中印の国境紛争が長引くことを想定しているのである。

「日本は余計な口を差し挟むな」

日本ではあまり報道されていないが、中国外交部が週に5回、平日の午後3時から行っている定例会見では、このところ北朝鮮問題と並んで、インド問題が「2大トピック」となっている。
例えば8月18日の会見では、外国の北京特派員が「インドの日本大使(平松賢司)が、武力で現状を変更してはならないとするインド政府の立場を支持したが、これをどう考えるか?」と質問した。すると、若い頃には「ミス外交部」と言われていた華春瑩報道官が、目をつり上げてこう答えたのだった。
「その報道は私も注視している。インドにいる日本大使が本気でインドを助けたいと思っているのなら、私はその大使の目を覚ましてやりたい。事実を明らかにする以前に、余計な口を差し挟むなと。
私はいくつかのことを強調したい。第一に、ドクラム地域に領土問題は存在しない。なぜなら中印双方は127年続いてきた国境を承認し、順守してきたからだ。
第二に、違法行為によって国境の現状を変えようと企図しているのは、インドの側であって中国ではない。
第三に、中国側は、インドが違法に越境した人員と設備を、直ちに無条件撤退させることを要求している。このことこそが、事件を解決し、双方が有意義な対話を進める前提であり礎だ」
この大使の発言の件は後述する。
続いて8月21日、記者がこう聞いた。
「インド政府は先週、中印国境両側のパンゴン湖地域付近で中印軍の衝突が起こったと発表した。その時の映像を見ると、双方がもみ合い、石を投げ合っている。こうした状況をどう考えるか?」
華春瑩報道官は、再びしかめっ面をして答えた。
「中国側が把握しているところによれば、8月15日、中国の国境警備隊が、中印国境西側のパンゴン湖地域で通常の見回りをしていたところ、インド国境警備隊の妨害を受けた。その間、インド側は激烈な動作をとりながら中国人にぶつかってきた。
インド側は、この違反行為が国境地帯の平和と安定に影響を与え、国境西側の情勢を危うくするものだという認識を持つべきだ。中国は強い不満を表明するとともに、インド側に厳正なる対処を求める。インドは1959年に両国が定めたラインに戻り、国境地域の平和と安定に努めるべきだ」
http://gendai.ismcdn.jp/mwimgs/9/f/640m/img_9fe4894ca3a73557bfbc5bf1c05e7b69104036.jpg華春瑩報道官(写真は2014年のもの)〔PHOTO〕gettyimages

翌日の会見でもインドを猛批判

翌22日の華報道官の会見は、中国とインドとの国境紛争問題一色とも言えた。
記者: 「トランプ大統領は講演で、インドとの友好関係を進めると表明した。中印のドクラム高地での対立と、最近の印パ衝突を考えると、米印蜜月が中印関係にどんな影響を与えると見ているか?
また、インドが『核保有クラブ』と国連安保理1267委員会(対タリバーン、アル・カーイダ制裁委員会)に加入する問題は、中印関係を大きく損ねるものであり、米印をさらに近づけるものではないか?」
華報道官: 「米印友好は良いことではないか。他国の国益を損害せず、地域の平和と安定、発展に寄与するものであれば、だが。
米印関係の発展が中印関係に与える影響については、それがいかなる第三国に向けたものともならないことを望む。中国、アメリカ、インドのそれぞれの関係が良くなることは、国際社会及び3ヵ国の国民の根本的な利益と合致するものだ。
インドが『核保有クラブ』と1267委員会に入る問題については、これまで何度も中国の立場を表明してきた通りだ。インドは最近のドクラム高地に違法に侵入した問題について、中国人の目にどう映っているかを深く考えるべきだ。インドが違法に国境を越えた事実は明らかであり、その理由もデタラメだ。インドのロジックはメチャクチャなのだ。インド側の言行一致を望む」
記者: 「インドのシング内務大臣は昨日、中印がドクラム高地で対峙している問題は、まもなく解決方針が示されるだろうから、中国も解決に向けて積極的になってほしいと述べた。内務大臣はまた、インドは他国を攻撃したり、国境の領土を拡張したりする野心は持っていないとも語った。中国はこの発言をどう捉えるか?」
華報道官: 「その報道は見たが、中国は平和を愛し、堅持するが、同時に主権と領土は死守し、他国が口実をもうけて中国の領土主権を侵害することは絶対に許さない。これまで何度も述べてきたように、インド軍がドクラム地域を越境した違法行為を解決する前提と基礎は、インドが無条件で越境した人員と装備を撤収させることだ。
シング大臣が、『インドは他国をアタック(攻撃)していないし、エクスパンド(拡張)の野心もない』と述べたことは知っているが、大事なのは実際の行動だ。インドは中印両国の共同認識と、130年近く両国が順守してきたラインを越えたのであり、そのことをどうやって正当化しようが、すべては詭弁にすぎない」
記者: 「21日の『インドタイムス』の報道によれば、インドは最近、中国との国境紛争問題に関して、ロシアと協議し、その支持を得ようとしているという。この動きをどう見るか?」
華報道官: 「ドクラム地域は、いささかも争うことのできない中国の領土だ。それをインドは、中国が道路を修繕しているというデタラメでたちの悪い言い訳をつけたが、事実ははっきりしている。
そんな理屈がまかり通るなら、隣人が何かいつもと違うことをやっているからと言って、隣家に闖入してもよいのか? それなら中国だって、インドが国境付近で土木工事をやっていると言って、軍隊が正々堂々と入って行くぞ。
そんなことをやっていては、天下は大乱し、国際関係のルールは成り立たなくなってしまう。だから中国はいままで自制してきたのだ。今後も仁義が尽きるまではそうするが、インドは大国としての責任を負い、法律を守り、道理をわきまえ、理知的な判断と決定を下すべきだ」

軍事行動をほのめかす社説

中国を代表する国際紙『環球時報』(8月25日付)は、「インドが『中国は手を出さない』と誤解するのは非常に危険」と題した社説を掲載した。
〈 インド軍が中国の領土に侵入して、早70日が経とうとしている。中印の対峙はいまだ好転の兆しを見せていない。
インドは中国の実力と決心について、甚だ誤解をしている。それは、中国は絶対に軍事行動には出ないだろうという誤解だ。
ニューデリーがこのように誤解する最大の原因は、中国がこの30年近く戦争をしていないことだ。平和に慣れた中国はあえて戦争の道を歩むまいと考えるのは、おかしなことではない。
中国としてもインドとの友好は保持したいし、戦争はあくまでも他に方法がない時に選択する極論だ。
だが、インドの無理解は、中国を極端な状態へと押しやろうとしている。このまま領土を踏みにじられた状態で、中国に軍事行動以外の選択肢があるだろうか?
インド政府とインド軍は、自分たちが犯している冒険について理解すべきだ。それは国際法から見てレッドカードであり、かつインドの能力を完全に超えた冒険だ。
我々はモディ政権に、情勢判断を完全に誤っていると通告したい。同時にその判断が非常い危険なものであることをもだ。
人民解放軍はひとたび反撃したら、それは「対等な反撃」とはなり得ない。それはインドにとって、政治的にも経済的にも受け入れがたいものとなるだろう。インドが1962年の失敗の再来を招くかどうかは、ニューデリーが覚醒できるかどうかにかかている 〉
たしかに、『環球時報』が書いているように、中国との関係悪化がインド経済に悪影響を及ぼすのは確かだ。昨年のインドの貿易統計を見ると、アメリカとUAEを抜いて、中国が最大の貿易相手国となったからだ。
だが中国もまた、インドとの関係悪化によって少なからぬ経済的打撃を受けるだろう。昨年の中印貿易額696億ドルのうち、中国からインドが606億ドル、インドから中国が89億ドルと、圧倒的に中国側の輸出超過だからだ。
例えば、インドの携帯電話市場(今年第一四半期)は、中国4大メーカーのOPPO、Vivo、小米(シャオミ)、レノボで過半数の51%を占め、インド製は13%にすぎない。インドメディアは8月16日、「93種類の中国製品に報復関税を検討中」と報じたが、中印貿易摩擦は中国経済にも打撃を与えるだろう。

「中国挟撃」を進める安倍首相

おしまいに、この“中印紛争”と日本について述べたい。前述のように、平松駐インド大使が「日本はインドを支持する」と述べたとインド紙が報じたことについて、インドの日本大使館が否定したとの続報が出た(8月18日付時事通信など)。
だが、ハンブルクG20に合わせて行われた安倍晋三首相とモディ首相の日印首脳会談では、東西から中国を挟み込む戦略(中国挟撃論)が明らかになった。日本外務省は日印首脳会談後、以下のような発表を行っている。

・両国で「日印新時代」を飛躍させ、インド太平洋地域と世界の平和と繁栄を主導していく。
・日本の「自由で開かれたインド太平洋戦略」とインドの「アクト・イースト」政策を連携させる。
・来週行われる日印米海上共同訓練マラバールは、日印防衛協力の象徴であり、防衛協力をさらに進めていく。

安倍首相は、9月13日から15日までインド訪問を予定している。そこでは、ムンバイ-アーメダバード間の高速鉄道(新幹線)建設と並んで、「中国挟撃」について話し合うものと見られている。
先週、私は元駐インド大使に話を聞いたが、安倍首相のインド訪問の真意について、彼は次のような見解を述べた。
「安倍首相にとってのインドとは、何と言っても1946年の東京裁判で外祖父の岸信介元首相の無罪を強く主張したパール判事の故国だ。だから今からちょうど10年前、首相として訪印し、わざわざパール判事の息子(当時81歳)を訪ねて、感謝の意を述べたほどだ。
3年前にモディ政権が誕生した時にも、就任後3ヵ月で京都に招いて、『習近平を絶対に信用してはいけない』と説いた。安倍首相が目指しているのは、日本、アメリカ、インド、オーストラリアの4ヵ国で中国を包囲することだ。
実際、インド政府の人々は皆、親日的で、日本とインドは自由と民主という価値観を共有するアジアの2大国だ。高圧的で非民主国家の中国とは正反対で、日本がアジアで組むのは中国ではなくインドだと、大使としてニューデリーに赴任して痛感した」

ネパールとパキスタンも巻き込んで…

さらに続いて、23日の中国外交部会見。
記者: 「いまから10日後に、第9回BRICS(新興5ヵ国)首脳会議が開かれるが、モディ首相は本当に出席するのか? 中国は、ドクラム問題でモディ首相が訪中しないことを懸念していないのか?」
華報道官: 「第9回BRICS首脳会議は、9月3日から5日まで、福建省アモイで行なわれる。現在その準備に追われているところだ。各方が共同で努力し、アモイ会議を成功させ、BRICSのさらに発展していく次の10年につなげていけると信じている。
インド軍がドクラム地域で越境した事件に関する中国の立場ははっきりしていて、インド軍とその設備の撤退が、事件解決の前提であり基礎となる」
記者: 「ネパールのデウバ首相が、今日からインドを訪問する。インドメディアは、中国が主導する『一帯一路』からネパールが巨額の投資を受けることを、インド政府が警戒していると報じている。つまり、インドがネパールを振り向かせて中国との均衡を計るためには、同様に多額の投資を強いられるのではないかということだ。こうしたインドとネパールの動きをどう見ているか?」
華報道官: 「私はその報道は見ていないが、21世紀の国際関係は、ゼロサム和ではないし、誰かが他者を押さえつける関係でもない。中国にとってネパールもインドも、共に重要な隣国だ。ネパールとインドの関係の健全な発展を中国は楽観視しているし、インドにも同様に、中国とネパールの関係発展を静かに見守っていてほしい。
『一帯一路』は解放された包容力のある提携を目指すもので、地域の発展と繁栄にプラスに作用するものだ。ぜひ各国が自発的に、ウィンウィンの原則のもと、積極的に『一帯一路』に参加してほしい」
http://gendai.ismcdn.jp/mwimgs/d/a/640m/img_da70d7cf040b12c11642b91e3c84ea0c137101.jpgモディ首相と握手するネパールのデウバ首相〔PHOTO〕gettyimages
翌24日の会見では、インドの仮想敵国で、中国の友好国であるパキスタンにまで話が及んだ。
記者: 「昨日、パキスタン外務省のタミナ常務秘書が、3日間の中国訪問を終えた。彼女は訪問中、王毅外相らと会談したが、どんな内容だったのか?」
華報道官: 「タミナ常務秘書は、中国で楊潔篪国務委員、王毅外相、孔鉉佑外交部長助理らと個別に会った。
中国側は、中パ関係は全天候型の戦略パートナーシップ関係であり、双方は一貫して双方の核心的利益に関して支持し合っている。昨今の複雑な国際地域情勢において、中パ関係の戦略的意義はますます突出している。
タミナ常務秘書は、パキスタンと中国は“鉄板”の友人であり、パキスタン国内でどんな政局の変化が起きようとも、中国との友好関係は不変だと述べた。またパキスタンは中国と力を合わせて、『中パ経済回廊』の建設に努力していくとも語った」
記者: 「インドスタンタイムスの報道によれば、最近インド内務省は、マルスミクラからホットスプリングに至る道路を建設する批准を与えたという。マルスミクラからパンゴン湖の西北端までは、20kmしかない。インドメディアによれば、この道路の建設はインドの部隊を国境紛争地に送り込むことができ、インド側の優勢を確保する目的があるという。このインドの動きを中国はどう見ているか?」
華報道官: 「おそらくインドは、自分の手で自分の頬を引っぱたいているのだろう。中国は自国の領土の道路を修繕したのであり、インドは“安全確保”を口実に違法に越境して混乱を巻き起こしたのだ。インドが動けば動くほど、自己矛盾に陥っていく。
中国の西側のインドとの国境は、まだ確定していない。国境の最終的な確定の前に、まず双方が努力してやるべきことは、国境地域の平和と安定の推進だ。それなのにインドは、明らかに軍事目的の道路など作りはじめて、国境の平和と安定に寄与するとでも思っているのか?」
このように、中国とインドのボルテージは、日増しに上がる一方なのである。中国にしてみれば、東の北朝鮮も物騒だが、西のインドはそれにも増して物騒になってきているのである。
NEXT ▶︎ 日本も「中印紛争」のプレーヤーhttp://gendai.ismedia.jp/mwimgs/b/1/-/img_b151657bb46e3e2ed3c0777f4cd8e96c280679.jpg

北朝鮮危機の裏で、中国・インドが「あわや開戦」の緊急事態に!

これはアジア大乱の前兆なのか
一方、こうした“日印接近”に、強い警戒感を抱いているのが中国だ。8月26日、新華社通信は長文の論評を出した。タイトルは、「中国を攪乱しようと日印が組んだが“秒殺”され、インドはショック!」。
〈 今回、インドは公然と中国領内に入ったが、大国のバックがないと足元がおぼつかない。そこでアメリカを頼ろうとしたが、アメリカは「対話を通じて問題を解決すべきだ」としか言わない。
そんな時、日本が名乗りを上げた。8月18日にインドタイムスが、「平松大使がインドを支持すると述べた」と報じたのだ。インディアン・エクスプレスも「ついにインドを支持する大国が現れた」と報じた。
だが、日本は経済大国だが政治大国ではない。さらにニューデリーの日本大使館は、報道から一日も経たずにこの一件を否定した。支持率低迷にあえぐ安倍政権としては、これ以上、日中関係が悪化して日中貿易が停滞すると持ちこたえられなくなるのだ。
それでも安倍首相とモディ首相は、「中国脅威論」で一致している。日本は南シナ海から中国を追い出し、再びアジアの大国となりたい。日本人は中国が嫌いだがインドは大好きで、すでに2007年の時点で、日本企業が投資先として目を向けている国のトップは中国からインドに移っている。
モディ首相もまた、「このままではインド洋が中国洋になってしまう」と危機感を抱いている。460億ドルを投資する中パ経済回廊も脅威だ。
だが、この日印による「中国挟撃」は成功しないだろう。彼らはオーストラリアとベトナムを引き込もうとしたが、乗ってこなかった。ましてやアメリカがソッポを向いているのだから 〉
このように、中印の国境紛争が、日本と無関係と思ってはならない。当事者であるインドも中国も、日本が重要なカギを握ると考えているからだ。その意味で、9月13日からの安倍首相のインド訪問は、「アジアの近未来地図を描く旅」と言えるだろう。
当然ながら中国は、日本の動きにものすごく神経をとがらせている。
昨年7月、ハーグの国際仲裁裁判所が、中国の南シナ海での領有権の主張には根拠がないとの判決を下した。この時、この判決について一番声高にアピールしたのは、南シナ海紛争の当事国でない日本だったと中国は判断。日本への抗議の意思を示すため、翌8月に大型船団を尖閣諸島近海に繰り出した。
今夏もまた、8月24日に、中国空軍のH6爆撃機6機が、沖縄本島と宮古島の間を通過して、紀伊半島まで飛行した。防衛省によれば、中国軍がこんな飛行ルートを取ったのは初めてで、慌ててスクランブルをかけたという。今後、日印の接近に伴って、このような中国軍の“警戒飛行”が増えていくに違いない。
思えば日本はこの夏、北朝鮮問題一色となった。だがアジアは俯瞰して捉えるべきであり、そこには多様な脅威が存在することも、忘れてはならない。
8月28日の中国外交部の記者会見で、華春瑩報道官は、誇らしげに述べた。
「本日14時30分頃、インド側の越境者と設備は、すべて撤退したことを確認した。中国側は引き続き、歴史遺産的な規約の行使と主権の行使、領土の維持と保護に務めていく」

年金支給漏れ 制度への信頼がまた揺らいだ

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振替加算は、厚生年金や共済年金の受給者の配偶者を対象にした制度だ。専業主婦らの年金をかさ上げするために設けられた。
 厚生・共済年金の加入期間が20年以上で、配偶者がいる人は、要件を満たせば扶養手当に当たる加算金を受け取れる。配偶者が65歳になって基礎年金を受給し始めると打ち切られ、代わりに配偶者に振替加算がつく仕組みだ。
 支給漏れは、1991年の振替加算導入時から起きていた。主に共済年金を受給する元公務員の配偶者だ。共済年金を管理する各共済組合と基礎年金を担う年金機構の連携不足で、夫婦の年金情報が共有されなかった事例が多い。

>あなたも確認したほうが良い。

年金支給漏れ 制度への信頼がまた揺らいだ

読売新聞 / 2017年9月16日 6時7分
 またしても、公的年金の大規模な支給漏れである。制度への信頼を損ねた日本年金機構などの責任は重い。再発防止策を徹底せねばならない。
 厚生労働省は、基礎年金に一定の条件で上乗せする「振替加算」が10万人以上に未払いだった、と公表した。総額で598億円に上る。一度に発覚した支給漏れとしては過去最大だ。年金機構を通じ、11月中に全額を支払うという。
 受け取れるはずの年金が受け取れない。制度の根幹を揺るがしかねない不祥事である。
 振替加算は、厚生年金や共済年金の受給者の配偶者を対象にした制度だ。専業主婦らの年金をかさ上げするために設けられた。
 厚生・共済年金の加入期間が20年以上で、配偶者がいる人は、要件を満たせば扶養手当に当たる加算金を受け取れる。配偶者が65歳になって基礎年金を受給し始めると打ち切られ、代わりに配偶者に振替加算がつく仕組みだ。
 支給漏れは、1991年の振替加算導入時から起きていた。主に共済年金を受給する元公務員の配偶者だ。共済年金を管理する各共済組合と基礎年金を担う年金機構の連携不足で、夫婦の年金情報が共有されなかった事例が多い。
 共済組合が提供するデータの不備や、年金機構の事務処理ミスなど、双方のずさんな情報管理が招いた結果である。
 共済年金は2015年に厚生年金に統合されたが、記録管理などは分断されたままだ。年金機構は、機械的に情報照会できるようシステムを改修するという。
 それだけで十分なのか。運営体制の一本化も含めた抜本的な見直しを検討すべきだろう。
 公的年金の管理を巡っては、旧社会保険庁時代の07年に5000万件もの持ち主不明の年金記録が問題化した。年金機構発足後の15年にも、不正アクセスを受けて大量の個人情報が流出した。
 今回は、現場で振替加算の支給漏れが散見されたため、年金機構が制度導入時に遡って総点検した結果、全体像が判明した。
 現場では数年前から把握されていた問題だ。振替加算を受け取れないまま、既に亡くなった人も4000人に上る。対応が遅きに失したと言わざるを得ない。
 年金制度は相次ぐ改正で複雑化している。今後も支給漏れが生じる可能性はある。現場のミスで片付けず、制度上の要因がないかどうか、検証することが大切だ。国民の信頼回復へ向け、危機感を持って取り組まねばならない。

栄養士がサラダ油を絶対に使わない3つの理由

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サラダ油は胃にもたれる理由がよくわkる。


栄養士がサラダ油を絶対に使わない3つの理由

 
ガンを治す栄養学

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管理栄養士のタイゾーです。
突然ですが、みなさんは調理油に何を使ってますか?
ちなみに私のベストパートナーはオリーブオイルです。
揚げ物には適しているとは言い難いですが、健康面で優れている点が選ぶポイントです。
逆に、私は調理油の中で絶対に使わないようにしている油があります。
それが「サラダ油」。
まあ、記事のタイトル通りですが(笑)。でも、調理にサラダ油を採用している人はかなり多いのではないでしょうか。
私が栄養士としてサラダ油を使わないのにはいくつかの理由があります。それを今回はご紹介したいと思います。よければ参考にどうぞ。

そもそも、サラダ油って何者か知ってる?

サラダ油と認知症
みなさんはサラダ油についてどの程度知識がありますか?「よく知らないけど使っている」という人が多いのではないでしょうか。
かくいう私も長い間、サラダ油にお世話になっていた一人です。しかし、油について学んでいく過程で、サラダ油に対して「本当に使ってて大丈夫だろうか」という疑念が生まれるようになりました。
そこでまずはサラダ油の知識をご紹介。

サラダ油とは

サラダ油というのは、人工的に精製された植物油のことをいいます。名前のとおり原料は植物で、JAS(日本農林規格)で定められた原材料と製法で作られています。
長時間放置していても濁らず、生食できるのがサラダ油の特徴です。ドレッシングの材料で使っている人も多いですよね。(私としてはあり得ませんが)
原材料は大豆や菜種が使われており、ものによってはコーン油や綿実油、オリーブ油等がブレンドされている場合もあります。
ここまで紹介すると、材料も自然物であり何ら問題ないように思えますね。では、次からなぜ私がサラダ油を使わないのかを紹介していきましょう。

理由1.原材料は輸入品の「遺伝子組み換え作物」が大半という事実

先に紹介したサラダ油の原料である「大豆」等は海外からの輸入品が大半です。しかもそれらは人工的に遺伝子を操作された「遺伝子組み換え作物」である可能性が大きいのです。
遺伝子組み換え作物は、安全性に問題がないとされていますが、発ガン性やアレルギーの危険性も示唆されています。
まあ、危険な可能性があるならやめておこうというのが自分の見解です。

理由2.サラダ油は認知症リスクを上げる

私がサラダ油を使わない一番の理由が主成分である「リノール酸」です。結論から言えば、このリノール酸を過剰摂取した場合、認知症のリスクが上がると考えられます。
リノール酸とは、不飽和脂肪酸の一種です。不飽和脂肪酸は当サイトでは繰り返し紹介してきた脂質成分で、血管や血液の流れを良くする脂質であると説明してきました。
しかし、リノール酸は別名オメガ6と言い、体に悪い側面を持つ脂質でもあります。
まずリノール酸は「熱に弱く、酸化しやすい」という性質を持っています。別の言い方で言えば「劣化しやすい」という事です。つまりそんなリノール酸を含むサラダ油は、「劣化しやすい油」と言えます。
熱に弱いリノール酸を含むサラダ油は、工場で何度も加熱されてた後、家庭で再度加熱して使われます。そんな事を繰り返しているうちに、傷んだリノール酸を我々は食べている事になるのです。
傷んだリノール酸を加熱した場合、「ヒドロキシノネナール」という毒物が大量に発生します。ヒドロキシノネナールは体内に入ると神経細胞に取り込まれて脳が機能障害を起こしやすくなります。
脳が機能障害を起こすとどうなるでしょう?「認知症」「うつ」「物忘れ」など脳に関わる症状が現れてきます。

理由3.リノール酸は炎症を起こしやすくする

これもサラダ油のリノール酸による危険性です。サラダ油を摂取する事で体の炎症を起こしやすくすると考えられます。
「え?ちょっと待って、炎症ってなに?」と思われた方の為に、「炎症」について簡単に説明しますね。

炎症とは

この記事を読んでいるアナタは風邪をひいた経験ありませんか?風邪をひいた時に、扁桃腺や喉が腫れた事があると思います。その腫れこそがまさに「炎症」です。
この他にもヤケドの腫れ、虫刺されの腫れ、肝炎、アトピー性皮膚炎なども炎症です。また、日本人の死亡原因第一位の「がん」も入ります。

なぜリノール酸が炎症を引き起こすのか

では、リノール酸に話を戻しますね。なぜリノール酸が炎症を引き起こしてしまうのか。それは、炎症を引き起こす物質を作り出すからです。
リノール酸を過剰に摂取すると、体内で「プロスタグランジン」「ロイコトルエン」などの炎症を起こす物質を作り出します。
プロスタグランジンなどが増える事によって、先に紹介した炎症関連の病気が悪化する可能性が考えられます。
さらに血管で炎症が起こった場合、血管の弾力が低下して動脈硬化を起こしやすくしてしまいます。動脈硬化が進行した場合、高血圧や糖尿病、認知症などのリスクも上がります。
日本脂質栄養学会では、リノール酸は心臓疾患のリスクを上げると警鐘をならしています。
不飽和脂肪酸(オメガ脂肪酸)=体に良い、というイメージがあるのですが、リノール酸(オメガ6)には注意が必要だと思います。念のため、リノール酸の身体へのリスクを下記にまとめておきます。
・アレルギー
・アトピー
・がん
・認知症
・うつ病
・気管支炎
以上が私がサラダ油を使わない理由です。もちろん、サラダ油を使ったからといってすぐにカラダの不調が出るわけではありません。しかし過剰に摂取したり、継続的に摂取した場合は体に影響がでる可能性があります。
逆を言えば、油を変えれば体調が良くなる可能性だってあります。
実際に私が栄養指導や栄養相談をさせて頂いた方の中には、摂取する油の種類を変えて体調が良くなった方が多くいるのも事実です。
あくまでサラダ油を使うのは個人の判断ですが、私は使わないと決めています。

激しい運動は「がん」などの病気を招く!METs(メッツ)を使って運動をしよう

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私が今まで出会ってきた人の中に、中年以降にカラダを鍛えはじめてトライアスロンやフルマラソンに挑戦する人が動脈硬化を起こしたり、がんや糖尿病になったりしています。
>健康法が健康を害するとは。ほどほどにが大切。


激しい運動は「がん」などの病気を招く!METs(メッツ)を使って運動をしよう

 
ガンを治す栄養学

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管理栄養士のタイゾーです。
「健康のために運動をしようと思ってるけど、どんな運動をしたらいいんだろう?」
「ダイエットのために運動してるけど、今やってる事が合ってるのかな?」
このページはそんな運動への疑問を持つ方へ向けて作成しています。
私達が健康でいるためには「食事」「運動」「休養」の3つのバランスが重要です。
中でも運動は脂肪を燃焼して肥満を防いだり、免疫力を上げて様々な病気を予防するといった健康効果があります。
ただ、運動をする人の中には
「運動は、やればやるほど良い」
なんて思っている人もいるのではないでしょうか。
確かに運動は健康を維持するために必ず必要なことですが、度を過ぎた激しい運動は逆に健康を害する可能性があります。
ではカラダにとって効果的な運動ってどんなものでしょう。
そこで利用してもらいたいのが今回紹介する「METs(メッツ)」という指標です。
詳しくは後述しますが、このMETsを参考にすることで、病気の予防やダイエットに効果的な運動をすることが可能になります。
順番に解説していきますので、病気の予防やダイエットに運動している人や、これから運動をしようと思っている人はぜひ参考にして下さい。

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なぜ激しい運動がいけないのか

一般的には、運動をする人は健康な人が多いイメージがあります。
しかし、私が今まで出会ってきた人の中に、中年以降にカラダを鍛えはじめてトライアスロンやフルマラソンに挑戦する人が動脈硬化を起こしたり、がんや糖尿病になったりしています。
なぜこんな事が起きるのでしょう。
実は、その人にとって強度の高すぎる運動はストレスとなってカラダを破壊してしまうのです。
強度の高い運動も若い頃であれば問題にはなりません。
しかし、中年以降に行ってしまうと体へのストレスとなって「活性酸素」という物質を大量発生させることになります。
この「活性酸素」こそカラダを破壊し、病気の引き金となる物質です。
活性酸素とは本来は細菌などの「外敵」からカラダを守るために働いてくれています。
こう聞くと「いいやつじゃん」と思うかもしれません。もちろんけっして本来は悪者ではありません。
しかし、体内で過剰に発生すると悪影響を及ぼすのです。
活性酸素が大量に発生すると、私達の正常な細胞を傷つけて破壊するようになります。
私達のカラダは60兆もの「細胞」で作られてますから、細胞が破壊されていった場合、様々な悪影響を及ぼしてしまいます。
活性酸素が招く病気のひとつが「がん」です。
細胞を傷つけることによって、細胞のがん化がおこりやすくなってしまいます。
また細胞が破壊されていくと血管の老化も進み「動脈硬化」など様々な病気につながってしまいます。
どれだけカラダを鍛えて見た目が良くなっても病気になったら意味がありませんよね。
つまり強度が高く、激しい運動はしない方が良いということです。
「じゃあ、具体的にどいう運動をしたらいいの?」
そう思いますよね。
高齢者と運動に関する研究をしている、東京都健康長寿医療センター研究所の青柳幸利博士によれば「日常生活の中に、中強程度の運動を取り入れることが大切である」と結論づけられています。
中強程度の運動を取り入れることによって、カラダを壊さずに運動の健康効果を得ることができるとしています。
さあ、ここで問題なのが「中強度の運動って何?」ということです。
中強度の運動と言われても何をすればいいのかわかりませんよね。
そんな時に使って欲しいのが「METs(メッツ)」というものです。
METsを知ることによって中強度の運動がどのようなものかがわかります。
つぎにMETsについて解説していきます。

METs(メッツ)とは

※以下メッツで表記
「メッツなんて聞いた事もない」という人もいるでしょう。
メッツとは、身体活動と運動の強度を表す国際的な指数です。
カラダを安静にしている時のエネルギー消費を基準値の「1」として、家事などの生活行動やランニング・ウォーキングといった運動がどのくらいのエネルギーを消費するかを数値で表したものです。
つまりメッツ数値は安静時の1がもっとも運動強度が低く、数値が増えていけばいくほど激しい(強度が高い)運動であることをしめしています。

3~5メッツの運動をしよう

先に紹介したように運動は中強度が良いとされています。
青柳博士は中強度をメッツで表すと「3~6.9」にあたるとしています。
メッツを知っているひとからすれば、「3~5は幅が広いな」と感じるかもしれません。
ただ、これは人によって年齢や体格、体力が違ってくるためです。
例えば、筋トレなどのウエイトトレーニングは3~3.5メッツに設定されています。
しかし同じトレーニングでも、20代と60代では年齢によって、ツラさの感じ方が違うと思いませんか?
つまり、年齢によって中強度のメッツ量は変わることになると思って下さい。
そこで次に年齢別のおススメのメッツ量をご紹介しておきます。
60代以上 → 3~5メッツ
40~50代 → 4~6メッツ
20~30代 → 5~7メッツ
これを基準にして運動を選ぶようにすると良いでしょう。
では自分のメッツ数に合った運動を選ぶために、つぎに各運動とメッツ数をご紹介します。

3メッツ以上の運動

3~3.5ウエイトトレーニング、ピラティス、釣り、ボウリング
3.6~4卓球、バレーボール、やや早歩き、太極拳
4.1~4.5ゴルフ、バドミントン
4.6~5.0ソフトボール、カヤック、シュノーケリング
5.1~5.5スケート、乗馬、ジムでの運動、アクアビクス
5.6~6.0ジョギング(10分未満)と歩行の組み合わせ、ロッククライミング
6.1~6.5バスケットボール、美容体操、エアロビクス
6.6~7.0スキー、ジョギング、テニス、サッカー、水泳

3メッツ以上の生活行動

3~3.5自転車通勤、階段上り下り、台所仕事、庭の草むしり、モップ掛け、子供と遊ぶ
3.6~4洗濯干し、動物と遊ぶ、ガーデニング、床拭き、風呂掃除、介護(入浴介護など)
4.1~4.5農作物や花を植える、丸太切る、カーペットを敷く、フェンス洗浄、苗木の植盆栽
4.6~5.0部屋の片付け、雨戸を設置、家の外壁塗装、軽い荷物の持ち運び
5.1~5.5雪かき、子供と活発に遊ぶ、芝刈り
5.6~6.0家具の移動、屋根拭き、大工仕事、畑や庭をたがやす
※厚生労働省「身体活動のエクササイズ数表」を基に作成

早足をまぜたウォーキングが一番おススメ

各運動のメッツ数をご紹介しましたが、「どれをやったらいいかな~」と迷う方のためにおススメの方法をご紹介します。
それは早足をまぜたウォーキングです。
ジョギングなどの有酸素運動は、脂肪燃焼効果や心肺機能の向上に有効な運動です。
しかし、やり過ぎると心臓や血管などの負担になり、ストレスが加わり続けることになります。
そこで試してほしいのがジョギングとウォーキングの良い所取りをした「早足をまぜたウォーキング」です。
やり方は簡単で、20分を目安に早歩きと普通の歩行を織り交ぜるだけです。
自分が早歩きと思うスピードを意識して歩き、疲れたなと感じたら普通の歩くスピードに切り替えて下さい。
これを行うことで強度と軽度の負荷が組み合わさり、丁度良い中強度の運動が可能になります。
健康のために運動をするなら、ぜひ取り入れてみて下さい。

激しい運動は逆効果、免疫力を上げ健康になるには?

2012年09月28日

激しい運動はNK活性を落とす

 NK活性が落ちる要因の1つには、加齢もある。50~60代になるとNK活性が下がってきて、発がん率が上がり、ウイルス感染にも弱くなる。
 生活リズムもNK活性に関係する。NK活性には1日周期のリズムがあって、昼は高くて夜は低い。その周期が乱れると、NK活性は下がってしまう。海外旅行で時差ボケになると風邪をひきやすいのは、そのためだ。なるべく徹夜などはしないで、規則正しい生活をしよう。もし、どうしても徹夜を避けられないときには、前後に無理しないようにして、体調を整えよう。20代くらいの若者ならもともとNK活性が高いので、少々の無茶をしてもなんとかなるが、40代を過ぎたら、気をつけたほうがいい。
 激しい運動によるストレスも、NK活性を下げる。運動中にいったん上がるが、終わるとストンと下がる。そのため、激しい運動を毎日続けるトップアスリートは、よく風邪をひく。ロンドンオリンピック金メダリストの吉田沙保里選手や銅メダルをとった女子バレーボールチームは、激しいトレーニングによるNK活性低下を防ぐために、先に紹介したR-1乳酸菌を使ったヨーグルトを飲んでいた。
 ただ、まったく運動しないというのもよくない。軽い運動をすると、まったくやらないときよりもNK活性が上がる。NK活性を上げるためには、ゆるやかな運動が一番だ。

ゆっくり走るだけで、フルマラソンだって走れる

 激しい運動がNK活性を下げると聞いて、「せっかく健康のためにジョギングを始めたのに、大丈夫なの?」と心配になった人のために、運動の専門家の意見を聞いてみよう。
 福岡大学スポーツ科学部運動生理学研究室教授の田中宏暁氏によれば、健康や体力づくりが目的なら、息を切らして走る必要はまったくないという。ただ、普通の体力の人にとって、ぶらぶら歩くだけでは運動としては弱すぎる。お勧めは、息が切れず、ニコニコ笑顔を保てる速さで走るスロージョギングだ。
 田中氏らは、血液中に乳酸が増えず、息が切れず笑顔を保てる速度をニコニコペースと呼んで、長年にわたってその効果を研究してきた。その結果、ニコニコペースで走ると、どんどん体力がつき、血圧も血糖値も下がって内臓脂肪が燃える、いいことずくめだということが、わかってきている。
息を切らさず笑顔で走れる速度で景色などをながめながら、ゆっくり走ることを楽しもう
 しかもニコニコペースで走るだけで、フルマラソンも完走できるし、記録も上がる。そもそもフルマラソンは、息が切れないぎりぎりの速度で走る競技だ。息を切らして走ったのでは、42.195kmを走り続けることは不可能だ。オリンピック選手は時速20kmでフルマラソンを走るが、彼らはその速度でも、しゃべったり笑顔を作ったりできる。一般人は体力がないから、同じニコニコペースでも、ずっとゆっくりになるだけだ。
福岡大学スポーツ科学部運動生理学研究室教授・福岡大学身体活動研究所所長 田中宏暁氏
 長年運動不足だった中高年なら、最初は歩くよりもゆっくりと時速4~5km(12分~15分/km)くらいの速さで始めよう。それで全然息切れしなければ、少しずつペースを上げていけばいい。トレーニングを続けていれば自然に速くなり、時速7~8kmでニコニコしながら何時間も走り続けられるようになる。そうなれば、6~7時間で楽々フルマラソンを完走できる。
 もともとの体力やトレーニング量にもよるが、もっと速く走れるようにだってなる。田中氏は40代からニコニコペースでトレーニングを続けた結果、50歳時にフルマラソンで2時間38分48秒を記録した。スロージョギングは、体力にそこそこ自信がある人にもお勧めできる安全で効果的な走法だ。

歩幅を小さくすれば、楽にゆっくり走れる

 そんな田中氏が推奨するスロージョギングのコツを知っておこう。
 まず、自分にあった速度で走るためには、歩幅を思いっきり狭くすること。歩幅が広いまま動作をゆっくりするのでは、不安定でうまく走れない。その場で足踏みするくらいのつもりでちょこちょこ走れば、楽にゆっくり走ることができる。足を動かす速さはむしろ速めに、1分間に180~200歩くらいがお勧めだ。
 次にかかとではなく、足の前の方(フォアフット)で着地すること。これは、つま先立ちで走るということではなく、足の指の付け根あたりが最初に地面につけばいい。あまりむずかしく考えることはない。裸足になってその場でジャンプしてみれば、自然に指の付け根あたりで着地するはずだ。小刻みな歩幅でそのまま前に進めば、フォアフット着地で走ることになる。
 アメリカのリーバーマンらの研究では、アフリカで裸足で走る子どもたちは、みんなフォアフットで着地している。靴に慣れた都会人はかかとから着地するようになったために、脚にかかる衝撃が大きくなり、故障をするようになった。かかと着地では、例え衝撃吸収力がすぐれたシューズを履いても、フォアフット着地の3倍の衝撃が脚にかかるという。フォアフット着地であれば、アキレス腱がバネになって衝撃を吸収するので、膝などへの負担はぐんと減る。
 あとは、姿勢をまっすぐにして、あごは上げ気味に、視線は遠方を見ながら、前に進んでいくだけだ。腕は軽くわきにつける程度で、それほど気にすることはない。
 運動習慣がある人はがんになりにくいことは、さまざまな研究で明らかになっている。景色を眺めながらのんびり走るのは、ストレス解消にもいい。むずかしいことは考えず、気楽に走ることを楽しもう。

僕が芸能界を無期限休業したワケ――小橋賢児「ネパールを旅してわかったこと」

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僕が芸能界を無期限休業したワケ――小橋賢児「ネパールを旅してわかったこと」

2015年の夏、日本中でもっとも熱かったダンスミュージックフェスティバル「ULTRA JAPAN」は、一人の男の熱狂から始まった。周囲の反対を押し切って開催したイベントは成功し、巷間に伝導したころ、その男はバックパック一つでひっそりと旅立つ。

小橋賢児【僕が旅に出る理由 第2回】

シンガポールでトランジットをしてムンバイへ向かう便に搭乗しようとゲートへと向かった。ゲート前には明らかに前の便とは違う雰囲気の搭乗者達で埋め尽くされていた。

搭乗開始のアナウンスが入ったので並ぼうとすると、その者達がダッシュでかけよってきて、あれよあれよという間にどんどん前に入られてしまう。飛行機は逃げないからそんなに焦るなよ~と思いつつ、少しでも気をぬくといくらでも後ろに追いやられそうなので、負けじと応戦する。

きたなぁインド…

インド人はとにかくいつでもどこでも攻め攻めだ。まだ飛行機搭乗前ではあったがこの先約3ヶ月と続くインドという国が始まった気がした瞬間だった。

忘年会続きの身体で疲れていたのか機内食のインド料理を食べながらワインを飲むとすぐに眠りに入った。ふと気づくとムンバイ国際空港に到着していた。あれだけ苦労したVISAの取得であったが、イミグレーションは本当にVISA確認したのか?ってくらいあっさり通過できた。

僕は世界中どこにいってもだいたいバックパック一つで旅行する。

一つの理由としては途上国にいくと機内から荷物が出てこないなんてことはザラだし、荷物の中味がこじ開けられてめちゃくちゃになってる事もよくある、もう一つの理由はどうせ1ヶ月分の洋服をもっていける訳ではないのだから下着さえ多めにもっていけば問題ないし、何よりも移動が多い時は気軽な方がいい。

しかし、今回は約3ヶ月。荷物がいつもより少しだけ多くなってしまった。多くなったといってもマムートの30リットルのバックパックのみではあるけど、そこにキャンプ用の寝袋から枕、インドのカレーに飽きると思ったので日本の味をちょっと多めにつめ、日本の普段着はインドではかえって目立ちすぎるので服は現地購入を主にし少なめに。

⇒【写真】はコチラ http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1042083

バックパック
バックパックとその中身
今回は旅やキャンプに便利なサバイバルナイフなど、機内に持ち込めないものが少々あったので珍しく機内に荷物を預けた。が、案の定ターンテーブルからでてきたバックパックにはナイフか何かで穴をあけられて中味を探られた形跡が……。

ムンバイ空港
近代化されたムンバイ空港
ムンバイには約10年前に行ったことがあるのだが、空港は驚くほど綺麗になっていて、静まりかえり、到着地を間違えたのではないかと思うほどだった。そんな勘違いも束の間、空港を出たその瞬間から、耳を裂くようなクラクションが街中に鳴り響き、信号なんて皆無のように少しでも隙間があれば平気で逆走。車間なんてほとんどない。全てのものが前へ前へと突き進もうとする。ちょっとでも気をそらしたら四方八方から車やバイクがやってくるのでインドの街を歩くのも一苦労だ。

南米でもそうだったけど、交通ルールがほぼ皆無みたいな国の人々って動物的感覚で動いている。逆に安心安全な国で感覚を閉じている自分のほうに、危機感を覚える部分もある。

僕が旅をする理由の一つには、自分の国では当たり前だと思い込んでいる常識が通用しない国に行った時に感じる危機感こそが、自分の内で閉じていた感覚を開くというのもあるのだ。

僕が8歳の頃、たまたま観ていた高田純次さん司会のバラエティー番組で新レギュラー募集中というテロップが流れ、まだ子供で無知な僕は観覧希望と勘違いしてハガキを送り、そのことがきっかけとなり芸能界に入った。

芸能人になりたいとは思ってなかったけど、知らない世界は見てみたいという願望はあったので、結局事務所に入り、学校の合間を縫ってはオーディションを受けるようになった。

劇団員のように教育もされてないからオーディションなんて受からない、むしろみんな同じようにつくられた挨拶をしている劇団の子供達を見て、気持ち悪いなぁって思ってたくらいだから、オーディションで「笑ってください!」って言わると「面白くもないのに笑えません!」と応えていた。

そんな生意気なガキだったけど、それでも100回に1回くらい「お前面白いなぁ」っていってくれる人がいて、その内の1人に映画監督の岩井俊二さんがいた。ほとんどの監督からはガキはおとなしく大人の言うことを聞けって態度の扱いしかしないなか、岩井監督は子供と同じ目線でむしろ仲間のように僕らを扱ってくれた。自然に僕たちの個性を導きだしてくれた。

岩井俊二監督の作品がきっかけとなり、僕は演じることがどんどん楽しくなっていた。

思春期にはそれなりに悪さもしたし、バイトも新聞配達から古着のバイヤーまで色々経験した。それも全て新しい世界や感覚を知りたいと思いからだった。しかし、芸能界での仕事が忙しくなるとプライベートが極端に制御され、それまでのような新しい扉を開いていくことが難しくなっていった。

遊んでいることを事務所にばれるのを恐れ、個室の店で隠れて遊ぶ日々。表現者は多くのリアルな経験を積み、感度を高めないといけない筈なのに、むしろ虚像のような世界に浸り感覚を閉じていく作業の毎日。本当はこうしたい、こうなりたい、こんなところにいきたい、と思っても、芸能人だから仕方がない。それをしたら今の立場を失ってしまう……。

今思えば、そんな状況を全て言い訳にしては、自らの感覚をどんどん閉じていってしまっていた。たとえ自分の心が「NO」と思っても、自分の心に嘘をつくのはあまりにもペインだから、感覚を閉じてしまおうとなる。

そうして感覚を閉じて生きていくと次第に心が死んでいく。

当時周りから「大活躍だね!」って「凄いね!」って言われてもピンとこなかった。心が死んでいて「本来の僕ではないのに何が凄いの?」って思っていたからだと思う。

そんな不感症のような10代後半から20前半が過ぎ、20代後半に差し掛かろうとした時に、ふと自分の30代を想像してみた。

昔から漠然と男は30代からと思っていたからでもあるが、いざ想像してみると恐ろしくなるほど何もない自分しか想像できない。表面的には今の地位とかそれなりの生活とかはあるんだけど、幸せで豊な心がそこにはない気がした。そう考えはじめたら怖くなり、いつもの場所や仲間達から少しずつ離れていった。

26歳の時にネパールに一人旅をした。

そこでたまたま出会った同じ年の男の子と仲良くなり家に招待された。家は畳4畳もない狭い家ではあったが彼には綺麗な奥さんと可愛い娘がいた。娘を学校にいかせるお金がないと嘆いてはいたが、彼の方が今の僕よりも“生きている”気がした。僕が「夕日を見たい」と言うとバイクで丘の上に連れていってくれたのだが、僕はそのバイクの後で突然溢れるように泣いてしまった。

彼は地位も名誉もお金もない。だけど家族を養うために今という時を必死に生きている。当時の自分はというと今の環境が変わることを恐れて、心を犠牲にしてまで自分の立場や生活を守ろうとしている……。今思えば、彼の人間力の大きさと自分の人間力の小ささを目の当たりにして、ショックをうけていたのだと思う。

それからというもの日本に帰ってからは全てが嘘のように感じてしまい、そこから逃れることばかりを考えるようになった。そして27歳の時に無期限の休業にはいったことで僕の第2の人生がスタートした。

僕は常日頃から過去10年の自分が今の自分をつくっていると思っている。
そうちょうど10年前の26歳の時のネパールの旅がきっかけとなって今の僕があると思う。

そして、現在36歳。

10年後の僕がインドを旅しているなんてその時の自分には想像もつかなかったけど、旅はいくつになっても新しい自分を発見できる。今まで閉じていた感覚を開かせてくれる。人によっては「若い頃はよく旅したよ」なんて人もいるけど、いくつになっても毎回毎回絶対新しい発見がある。それは別にどこか遠くの国への旅じゃなくても、国内だって日常の中でだって、旅は出来て、掘り下げれば様々な発見があると思う。

今、こうして慣れ浸しんだ日常からわざわざ離れ、バックパック一つで苦労しながら旅をするのは普段当たり前と思っていること、もの、人の大切さや深みを改めて知ることにもなるからだ。

さて今回の旅はどんな旅になるかなぁ…

これまでの軌跡とまだ見ぬ未来をちょっとだけ想像しながら僕はインドの地に足を踏み入れた。行き当たりばったりの旅は何が起こるのか、どんなものに出会うかわからないのが醍醐味だと思っている。が、初日の夜から値段交渉の戦いは面倒だったのと、今回はインドの旅の始まりにあることをしてスタートしようと考えていたので、一泊目だけは事前にホテルを予約していった。ホテルへは定額料金のタクシーで向かったのだが、さっそくエクストラマネーを要求してくるドライバー。優しい日本人なら払ってしまうのだろうけど、この先の旅いちいちこれに対応していたらキリがない。

ある国では、安い順にローカルプライス→外国人プライス→日本人プライスってのがあるくらい日本人は世界中どこへいっても一番払わされてしまう。
それは英語力や物価の違いよりも、真面目さ、気の小ささ、何よりも島国で信用信頼が当たり前の世界で生きているから、ついつい信用して騙されてしまうのだと思う。

その反面、途上国は生きるために必死だから、旅行者からは少しでもとれるものはとろうと考えている。ちょっとやそっとの交渉力ではなかなか敵わない。大した額ではないのでケチるつもりはないが、自分の意思をはっきり伝えることが外国で生活してく上では大事だと思ったので、「このタクシーは定額料金なんだからNO」とはっきり言って断ることにした。不満そうなドライバーではあったがすぐに切り替えその場を去っていった。良くも悪くもだが、こういった気持ちの切り替えの早さはある意味学びたいものだ。

この先、都市ではない場所に行けば否が応でも好みではない宿に泊まらなくてはならない。一泊目だけはそこそこのホテルで宿泊することにした。翌日からの生活のために必要なものがあったので、それらが売っている場所をホテルのレセプションに確認すると、髭面のやたら陽気なおじさんが「あーそれなら俺の知っている店にあると思うから今確認してあげますよ!」と、自らの携帯を取り出しどこかへ電話をすると、何やら聞き覚えのない言葉で話はじめた。インドでは英語も使うが主にはヒンディー語を話すので、都合によって使い分けられちゃう訳で、ヒンディー語がわからない旅行者にとっては何をいっているかさっぱりわからない。

しばらくするとその髭面のおじさんが「おーあったぞ、間違いなくこの店にあるので今すぐいってくれ」。そうして待機していたタクシーに半ば無理やりのせられ、言われた住所まで連れていかれた。到着した店で商品の値段を聞くと思っていたよりかなり高い。通常こういった場所では最初は高めにいって徐々に値引きに応対するものなんだけど、いくらディスカウント頼んでも無表情で全くひく気もない。最初は何度も粘ったが一切ディスカウントには応じない頑固たる態度だ。なんだか怪しさを感じながらも、翌朝は買い物しいている時間もなかったので仕方なく提示された値段で購入してしまった。タクシーに戻ると運転手から「いくらで買ったんだ?」と聞かれたので値段を言うと、「それは相当高いよ! きっとホテルのやつとグルじゃないか?」と言ってきた。泊まっていたホテルが決して安いホテルではなかったのでまさかとは思ったがあの頑固たる店主の態度とそれを見守る若いスタッフの不安そうな顔を思い浮かべるとやはり運転手のいう通りなんだろう。

あの手この手でやってくるので見知らぬ国では自国の常識などは忘れた方がいいと思うのはこういうところにもある。そしてホテルにつくと、その陽気なおじさんがさらに陽気な顔して「おーどうだったか?良かっただろう?」と近寄ってきたので、「めちゃくちゃ高かったよ!」と言うだけ言ってやった。一瞬焦った顔を見せながらも、「グッドクオリティ!グッドクオリティ!」とごまかそうとする。長旅で疲れていたし、もう購入してしまったからこれ以上つきあっても仕方ない。その場はそれくらいでかわし、寝ることにした。

翌朝、少し早く目が覚め窓の外を眺めるとガスった空に朝日が差し込んでいて、少し幻想的なムンバイの街があった。

さぁ今日から10日間、俗世から離れるぞ…

今回のインドの旅は基本行き当たりばったりの旅ではあるが、一つだけヴィパッサナーというゴーダマ・ブッダーが生涯において教え続けた瞑想を習ってから旅をはじめようとだけは決めていた。

インドで瞑想?
怪しくない?
病んでるの?


芸能界にいた僕のようなものがインドで瞑想なんてキーワードを、ましてやこの公の場所でつかうものなら、頭がおかしくなったか、怪しい新興宗教にでもはまったのだと思われるかもしれないが、あえて今回は書いてみたいと思う。

以前一度だけタイでうけたことがあるだが、10日間に渡り、携帯やPCなどあらゆる気になるものを預け、話すことも読み書きも禁止される。途中休憩はあるものの毎朝4時に起きて21時半までひたすら瞑想をする。瞑想と聞くと無になると思っていただけど、全くの真逆で、普段忘れている身体中の感覚に気づき、ひたすら観察しなくてはならない。

その際にいかなる反応、それが不快感や痛みであれ、心地のよい恍惚感であれ、それらに執着や嫌悪せずに平静な心でじっとそれらが消え去るまでただただ観察する。
すると奥底につまっていた心の汚れというものがでていくという。誰にでもできる実践法であって、マントラをとらえたり、何かを崇拝したり宗教じみた作業は一切ない。もちろん終わったあとにどこかに勧誘されるようなことなどは全くない。

実際、ブッダ自身も様々な宗教を学びあらゆる瞑想法も学んだのだが、そのどれも真理にたどりはつけないと悟り、真理は自分の内にこそあると自分自身の思考で身体中を観察し、ついには悟りをひらき、生涯に渡ってだれでもできるこの実践法を教え続けた人物。決して宗教を説いた人ではないという。

ブッダの死後、しばらくはこの実践法が伝えられてはいたのだが、人々はそれらを神格化し、様々な宗教を作り出し、次第に人々は信仰するのみになり、この実践法を忘れていったという。

その実践法を唯一守ってきたのがミャンマーのある一族で、それが近年になってゴエンカという人によってインドに再び持ち込まれた。そして世界中に広まっていったという。

あらゆる宗教の人も参加できるし、施設は寝床や食事まで用意されているのにも関わらず、一切の営利目的はなく全て寄付制で行われている。最後に自分の想いの範囲で他の誰かのために金銭をおさめる(つまり1円でもいい)。先生やアシスタントスタッフもみんなボランティアで行われている。それなのに世界中に素晴らしい施設がどんどんでき、まさにペイフォワードのようにそれを体験した人が他の誰かにもこの体験をしてほしいと願い、寄付をしていく。

残念ながら似たようで全く本質が異なった方法を用いている瞑想が世の中にあふれている。

日本では一部のカルト教団のイメージで瞑想を怪しく思ってしまう人もいるかもしれないが、かのスティーブ・ジョブスをはじめ、シリコンバレーなどのビジネスマンの間ではかなり前向きに瞑想を取り入れられているは周知の事実だ。僕があえてこの場で書くのは、実際に体験して素晴らしいものだと思ったし本質的だと感じたからで、そして自分の閉じていた感覚に気づく手段の一つだと感じたからだ。

とはいえ、10日間の修行は本当につらい…さあどうなることやら..

小橋賢児
どうなることやら…
次回はそのヴィパッサナーのさわりだけでも書いてみたいと思う。

●小橋賢児(こはしけんじ)
小橋賢児俳優、映画監督、イベントプロデューサー。1979年8月19日生まれ、1988年、芸能界デビュー。以後、岩井俊二監督の映画『スワロウテイルバタフライ』や NHK朝の連続小説『ちゅらさん』、三谷幸喜演出のミュージカル『オケピ!』など数々の映画やドラマ、舞台に出演し人気を博し役者として幅広く活躍する。しかし、2007年 自らの可能性を広げたいと俳優活動を休業し渡米。その後、世界中を旅し続けながら映像制作を始め。2012年、旅人で作家の高橋歩氏の旅に同行し制作したドキュメンタリー映画「DON’T STOP!」が全国ロードショーされ長編映画監督デビュー。同映画がSKIPシティ国際Dシネマ映画祭にてSKIPシティ アワードとSKIPシティDシネマプロジェクトをW受賞。また、世界中で出会った体験からインスパイアされイベント制作会社を設立、ファッションブランドをはじめとする様々な企業イベントの企画、演出をしている。9万人が熱狂し大きな話題となった「ULTRA JAPAN」のクリエイティブディレクターも勤めたりとマルチな活動をしている。

離婚を2度した“下流中年”の悲惨な日々…住宅ローン、養育費、借金返済で月額20万円超の出費

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中年の貧困化が止まらない。格差社会日本の現状。

離婚を2度した“下流中年”の悲惨な日々…住宅ローン、養育費、借金返済で月額20万円超の出費

中年の貧困化が止まらない。インフレなどで相対的な給与は減り続け、転職やリストラなどで非正規雇用への転落リスクも高まる40代。その先に待っているのは、社会的孤立という名の危機的状況だ。さまざまな要因で漂流する下流中年のリアルを追った!

毎月の支払いは20万円超。3LDKの持ち家に1人で住むバツ2中年

――谷川修二さん(仮名・41歳)/音楽プロダクション/年収390万円

孤独 音楽業界で働く谷川修二さんは、2度の離婚によって下流中年化してしまった一人だ。9年前に最初の妻との間に第1子を授かり、東京郊外に3LDKのマンションを購入。手がけるバンドもメジャー進出し順風満帆に見えたが、平穏な生活はそう長くは続かなかった。

「業績も伸ばしスタッフも増えたのですが、バンドが事務所を独立。そのバンドで成り立っていた会社ですから当然減給。次のブレイクアーティストを発掘しなければという重圧と、仕事で家に帰れない生活が続き、家庭は崩壊しました」

 離婚後、週の半分も帰らないマンションの住宅ローン9万円と養育費3万円を払い続ける生活。さらに、頻繁にある仕事関係の飲み会は、会社が傾いたことで全て自腹に。消費者金融からの借金は60万円を超えた。心機一転、6年前に中堅音楽プロダクションに転職し、2年前に再婚。再起を確信したが、不幸のセカンドインパクトが容赦なく彼を襲った。

「お互いバツイチだったので、再婚する際に“もし好きな人ができたら言おうね”なんて話してたんです。再婚からわずか8か月後、彼女から好きな人ができたと告白されました」

 そして離婚届と一緒に差し出されたのは、一枚の念書だった。

「これまで妻に買ってもらった衣服などの品目と金額がこと細かく記されていて、計150万円を支払う念書にサインしろと。別に自分からせがんで買ってもらったわけではないのですが……」

 結局、毎月4万円ずつ分割で支払うことになった谷川さん。住宅ローン、養育費、消費者金融への返済なども合わせると月額20万円超の出費が重くのしかかる。

「趣味で収集していたレコード1000枚も売りました。ごく稀にある休日をマンションで一人缶ビールを飲みながら過ごしていると、涙が出そうになりますね」

 不運な離婚は、確実に下流中年を増殖させるのだ。

公務員の妻との年収格差で“家庭内孤立”した44歳・夫の嘆き「娘は口さえ利いてくれない」

日刊SPA! / 2017年9月17日 8時56分
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※写真はイメージです

中年の貧困化が止まらない。インフレなどで相対的な給与は減り続け、転職やリストラなどで非正規雇用への転落リスクも高まる40代。その先に待っているのは、社会的孤立という名の危機的状況だ。さまざまな要因で漂流する下流中年のリアルを追った!

◆妻との年収格差から父親としての威厳なし

――林 耕一さん(仮名・44歳)/フリーの広告マン/年収350万円

 フリーの広告代理業を営む林耕一さんは「家庭に居場所がない」と嘆く。その背景にあるのは、妻との年収格差だ。

「私が就職活動をしていた’95年は超氷河期。どこからも内定をもらえず、仕方なく公務員を目指したんですが、それもダメでした。結局、広告マンの真似事をしながら、今まで生計を立ててきたけど、月に24万円を稼ぐのが精いっぱい。しかもフリーなので、不安定なんですよね。広告マンって聞こえはいいですけど、要は中年フリーターですから。それに比べ、公務員予備校で知り合った妻は、市役所の係長なので、年収は約800万円。よく『1人でも生きていける』と言われます」

 できちゃった婚の林さんは、結婚時に年収が発覚して以来、妻を含めた妻側の親族から冷たい仕打ちを受けているという。

「妻の両親、妹からは私の低収入を白眼視されています。たまに妻の実家に遊びに行ってもお茶ひとつ出してもらえません。結婚を機に転職しようとしたんですが、すでに30歳だったので、どこも雇ってもらえませんでしたね」

 この年収格差から結婚生活はうまくいっているとはお世辞にも言えず、10年以上セックスレスの状態が続く。家事の一切を父親である林さんが担当。11歳になる娘は最近、口さえ利いてくれない。

「朝夕は妻と娘が食べた後、こっそり一人、残り物を食べてます。いつ離婚をされるか脅える毎日です。月1万円のお小遣いと仕事でたまにもらうサービス券を金券ショップで換金し、安い風俗で憂さを晴らす。これが唯一の生き甲斐です」

 取材後、「夕飯の買い出しに行かなければ」と喫茶店を出る林さんの後ろ姿はどこか寂しげだった。

※写真はイメージです

― 下流中年の危機 ―



年収192万円、未婚、借金ありの39歳・男性派遣社員に未来はあるのか?

安倍首相は「相対的貧困率は大きく改善した」と語ってはいるが、確実に増え続ける生活困窮者。日本の未来にはいったい何が待っているのか?

駅から徒歩30分のボロアパートに住む、年収192万円・39歳の派遣社員


貧困の未来「買い溜めしたパスタにはもう飽きた。週2回、すき家に行けるぐらいの年収……せめて300万円は欲しいです」と控えめな未来予想図を語るのは千葉県在住で、小さなデザイン会社に派遣社員として勤務する田中良和さん(仮名・39歳)。現在の月収は16万円だ。

「以前はフリーのデザイナーをやっていたんですが、不景気で仕事が激減。そのときつくった借金300万円を抱え、東京の都心部から逃げるように引っ越し。今は松戸駅から徒歩30分の家賃5万円のボロアパートに住んでいます」

 借金を返済しながらの生活に余裕などなく、遊興費はゼロ。休日に家から出て遊ぶこともなくなり、友人も離れていった。

「家近くの公園にスケボーをする場所があったので、お金のかからない遊びとして始めました。でも、3か月後に骨折しちゃって、医療費が7000円。三食パスタで当分過ごさざるを得ませんでした」

 結婚願望はあるが、彼女いない歴は5年。田中さんは「年収が上がるまでは結婚も我慢」と話すが、最近、転機が訪れたという。

「かつての仕事仲間から誘われ、アダルト制作会社の正社員待遇で雇ってもらえることになったんです。本当に嬉しかった! でも、往復1160円もかかる交通費が研修期間中は支給されなくて……。40歳手前にして、キセルが脳裏をチラつく自分が嫌になりますね」

金持ちは見た!1億円を貯められる人はここが違う

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私の周りの資産家は、収入が増えてもはしゃぐことはなく、収入が減ってもあわてることもなく、生活水準は一定という印象があります。
>以下の記事で一番気に入ったのがこの生活水準は一定ということです。あと心の健康も重要です。


金持ちは見た!1億円を貯められる人はここが違う

私個人はお金は使ったほうが人生広がりがあるし楽しいと思っているので、お金を貯めることに興味はありませんが、私の周囲にいる億の資産を持っている人の傾向をご紹介します。
午堂 登紀雄
ニューリッチへの道ガイド 午堂 登紀雄





1億もっている人の習慣とは

億万長者の習慣とは
億万長者の習慣とは
私個人はお金は使ったほうが人生広がりがあるし楽しいと思っているので、お金を貯めることに興味はありませんが、私の周囲にいる億の資産を持っている人の傾向をご紹介します。

収入を増やしている

会社員にしろ、起業家にしろ、ほとんどの人は本業での収入を増やすことで億の資産を形成しています。
結局はこれに尽きるというか、一日の大半を費やす本業で成果を出すことが、充実した人生と資産確保を両立できる方法なのだと思います。

そこで多くの人が「そんなのムリ」といって思考停止します。ここで反発的な感情を抱く人は、おそらく1億を貯めることはできないでしょう。

なぜならその人は、「問題解決志向」を持っていないからです。自分の現在と目標とのギャップを認識し、そのギャップを埋めるにはどういう方法論が必要か、どういう行動が必要か、自分がやるべきタスクを明確にすることを諦めた人だからです。

そこをぐっとこらえ、考えて考え抜き、行動する力こそ、億の資産形成への一つの道ではないでしょうか。

他人のお金で増やしている

これはエクイティファンドや金融機関からの借り入れなど、他人のお金を使って資産を増やしているタイプです。

起業家はファンドから出資を受けて事業を拡大し、企業価値を向上させ、その大部分の株を持つ自分は資産家となります。

もちろん会社の株式を売ることはできませんが、利益が出ていれば配当収入を得られます。あるいは、仮にその会社を売却・上場ということになれば、創業者利益が得られます。

投資家は金融機関から融資を受けて不動産を取得し、総資産残高やキャッシュフローを増やして資産家となります。ローンを組んでいるため純資産としては乏しくても、完済すればすべて自分のもので、売ればお金になります。

ちなみにマイホームが資産残高にカウントできるのは、売却したり人に貸したりして、将来はお金に換える予定がある人のみです。つまり一般的には、アパート・マンション・駐車場など投資用不動産ということになります。

運用で増やしている

前述の不動産投資も運用のひとつですが、証券投資や為替取引などで億の資産を築く人もいます。ただしその多くの人は、平時に利益を上げているのではなく、数年に1度の暴落もしくは暴騰相場で儲けているようです。

最近で言えば2012年~2014年にかけてのアベノミクス相場でしょうか。私の知人もこのとき資産を億に乗せました。2015年のチャイナショックによる下落を空売りで稼いだ人も大勢いたようです。

つまり、チャンスを待つ、チャンスだと思ったら思い切って出動する、利益を取ったらいったん逃げる、という判断力と行動力が必要で、なかなか難易度は高いかもしれません。

生活レベルが一定

収入が増えたら高級タワーマンションに住んで外食でリッチに、高級外車を買う、という消費パターンに陥るとお金は貯まりません。ただしこれはこれで、人生を有意義に楽しんでいるとも言えるので、私は否定するつもりはありません。

ただし、自分が何にお金を投下すべきか、何にお金を使えば自分の人生がより豊かになるかという消費の軸を持っておくことは重要です。

それがあれば、まんべんなく生活レベルが上がって、収入が減っても支出を抑えられないでヒーヒーになる、ということを避けられると思います。

私の周りの資産家は、収入が増えてもはしゃぐことはなく、収入が減ってもあわてることもなく、生活水準は一定という印象があります。

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お金持ちになれる人は心の健康に気を付ける

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。


お金持ちになれる人は心の健康に気を付ける

成果を出すには、研ぎ澄まされた集中力や判断力が必要です。そしてそのためには、健康である必要があります。そして健康法というと、食事や運動に焦点が当てられがちですが、それだけでは健康は維持できません。なぜなら免疫力や体調は、メンタルと密接に関わっているからです。
午堂 登紀雄
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免疫力や体調は、メンタルと密接に関わっている

お金持ちになれる人はメンタルに気を付ける
お金持ちになれる人はメンタルに気を付ける
成果を出すには、研ぎ澄まされた集中力や判断力が必要です。そしてそのためには、健康である必要があります。

そして健康法というと、食事や運動に焦点が当てられがちですが、それだけでは健康は維持できません。なぜなら免疫力や体調は、メンタルと密接に関わっているからです。

たとえば炎上した芸能人や政治家が、寝込んで取材に応じられないという話はよく聞くでしょう。失恋や婚約破棄で入院するという人の話も聞きます。

適度なストレスは身体に必要でも、強いストレスが長期間続くと、免疫力が低下し、病気になりやすいのです。つまりいくら食べ物や運動を試みても、心が不健康であれば、身体も不健康となるということ。
私たちの栄養分はほぼ足りているわけですから、だからこそ食事以上に注目したいのが「メンタルヘルス」つまり心の健康です。

病は気から

たとえば私の知人の経営者の話ですが、肉が大好きで、50代前半を迎えても週に3回は分厚いステーキを食べ、同時に赤ワインのフルボトルを1本開けるほどの酒飲みです。その生活はもう20年近く続いているらしいのですが、彼は健康そのもので毎年の健康診断でもまったく異常はないそうです。

知人から聞いた話ですが、彼の曾祖母は当時93歳。毎日タバコを1箱以上吸っているにもかかわらず、病気もしたことがないし、カゼすらひかないそうです。
70年以上もタバコを吸っているそうなので、きっと肺は真っ黒なのではないかと想像するのですが、がん検診でも異常なしということです。

彼らは例外なのでしょうか。
前者は経営者、後者は地元で意地悪婆さんとして有名で、家族の誰も頭が上がらないゴッドマザーということです。

おそらく彼らは過剰なストレスがなかったために免疫力が保たれ、はたからは不摂生な生活習慣に見えても、健康を維持できているのではないか、と私は考えています。つまりメンタルの強さは、偏食や不健康な生活習慣さえ凌駕するほど、免疫力の維持に効果がある可能性が高いということです。

昔から言われる「病は気から」という言葉がありますが、これはかなり真実に近いと言えます。たとえば仕事でも、ノリに乗っているときというのは、多少睡眠不足でも、不摂生をしているのに、カゼ一つひかないという経験をした人は少なくないと思います。気力が充実しているときというのは、免疫力が高まっているからでしょう。

逆に、大きなプロジェクトやイベントが終わったとたんに体調を崩して会社を休む人を、私もサラリーマン時代に何人か見たことがあります。
これもおそらく、張り詰めた緊張で免疫力を保っていられたものの、緊張の糸が切れ、免疫力が急速に低下して体調を崩したのではないか。

やはりストレスとどうつきあうかが、免疫力、そして健康維持影響を与える。結果としてパフォーマンス、そして成果につながる。
ならば、ストレスへのよりよい対処法を追及するのは大きな価値があると言えるでしょう。

自由を獲得する姿勢が重要

起業家や創業経営者はいつまでも元気で若々しい理由のひとつはやはり、ハードワークも人間関係も、いずれも「悪い」ストレスにならない(しない)からです。
ではなぜストレスにならないのか。いくつか理由があると思いますが、主には好きなこと・得意なことを仕事にしている点、自分が生み出した商品・サービスを世に問うことで自己実現ができている点、自由裁量権が大きい点が影響していると考えられます。

好きなこと・得意なことをしていれば、苦労を苦労とは思わず熱中できます。
これはショッピングや趣味の釣りを一日中やっていたとしても、「努力した」とか「つらい」などと思わないように、趣味と仕事が同一線上にあれば、何時間没頭しても、悪いストレスを感じることはありません。

次に自己実現ですが、自分を表現して認めてもらえることは、自尊心が満たされ、自分に自信が持てるようになります。

芸能人が若々しいのもこれに近いと思いますが、ただ「多くの人から注目され見られている」からというだけではなく、自分をアウトプットできているため、ストレスが内にこもらないのではないでしょうか。これはサラリーマンでも同じで、たとえばブログや勉強会、セミナーなどを主宰して自分の考えを発表できる場を持っている人は、とても生き生きとした人が多い印象があります。

最後の自由裁量権は、文字通り自分で決められることですが、人は自分の思うとおりに動けないとき、大きなストレスを感じます。中間管理職が過剰なストレスをため込みやすく、メタボや高血圧などの疾病が増えるのもここにある可能性があります。決裁権は大きくないにもかかわらず、部下からの突き上げに上司からのプレッシャーという、八方ふさがりになりやすいからです。

総合すると「ワガママに働く」ことがストレスを減らし免疫力の維持になるわけですが、もちろんすべて完璧な職場も仕事もありません。あとは程度問題で、いかに得意で好きな仕事にありつけるか、自分のアイデアや考え方を発信できる場をつくるか、自由に判断できる権限を手に入れるかです。

これには起業が最適ですが、それ以外にサラリーマンが健康でいるためには、なるべく自分で決められ、自分の判断で動ける環境を手に入れることです。
たとえば権限。権限があれば、自由裁量権が広がり、仕事が面白くなります。

自分の戦略や描いたイメージを部下に伝え、組織を動かすことができます。
確かに上に行けば行くほどプレッシャーが増えることになりますが、「自分で決断できる」環境、成果に応じて報酬が増える環境は、そのプレッシャー以上にやる気を生む(ことが多い)からです。

いずれせよそうやってストレスが悪いストレスにならなければ、純粋に仕事に打ち込めつつ、健康が維持され、パフォーマンスを発揮やすくなるのではないでしょうか。

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参考文献:「資産5億円を築いた私の お金が増える健康習慣」(アスペクト)
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

一日三食はいつから?理由は?健康のためには一日何食食べるのがベストなのか

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一日三食はいつから?理由は?健康のためには一日何食食べるのがベストなのか

皆さんは、一日何回、食事をとっていますか?
 
こんにちは。管理栄養士の圓尾(まるお)です。
(初めての方は自己紹介をご覧ください)
 
我々日本人にとって、
「一日三食食べる」ことは当たり前のように正しいこと、
良いこととされてきました。
 
実際、国の健康を司る厚生労働省も
一日三食規則正しく食べましょう
という推奨を行っています。
 
僕自身も子供の頃から、朝どんなに食欲がなくても
母親が朝食を出して食べさせられ、
一日三食の習慣をずっと続けてきました。
 
しかし、アメリカではすでに
一日三食食べるという習慣は崩れはじめ
食習慣に常識が崩れつつあるようです。
(参考: 軽食で済ます米国人が増加 – 隅においやられる従来型の食事)
 
そもそも、人間は一日三食食べる必要はあるのでしょうか
 
今回は、日本人がいつからどのような理由で
一日三食食べるようになったのかの歴史を紐解いていきます。

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昔は一日二食が普通だった

実は、日本という国の一日三食の歴史は意外に浅く、
江戸時代まで一般的な日本人は
一日二食で生活をしていたようです。
 
庶民の間でも一日三食とるという習慣が一般的になったのは、
江戸時代になってから。
 
その起こりは、当時の幕府は全国から大工や職人を江戸に集めて
朝から夕方まで一日中仕事をさせていたのですが、
 
朝食と夕食だけでは働く人たちの体力がもたなくなったため、
昼にも食事を提供するようになり、
これが徐々に一般の民にも広まっていったと言われています。
 

一日三食の科学的根拠を築いた博士

日本で学術的に一日三食を最初に推奨した人は
佐伯矩(ただす)博士という人です。
 
佐伯矩博士はなんと日本に”世界初の栄養学校”を創設された方。
世界初の栄養学校は、実は日本だったのですね。
 
佐伯矩博士は「人も国も食の上に立つ」という考えのもと、
さまざまな栄養学の研究をするのですが、
 
その中で、
「一体日本人は一日にどれだけのエネルギーを必要とするのか」
という研究がありました。
 
そして研究の結果、
「日本人の成人男性は平均して一日2500~2700kcalのエネルギーが必要だ」
ということを導きだしました。
 
「これだけのカロリーを二食だけで補うことは難しい」
という考えから、一日三食を提唱するようになります。
 
さらに佐伯矩博士は動物実験によって、
 
「一食で同じ栄養素を偏って摂取する
(たとえば朝は炭水化物のみ、昼にタンパク質のみ、夜に脂質のみというように)
より、それぞれの栄養素を1/3ずつ混ぜて三食でバランスよくとった方が
ラットの寿命が伸び、成長する」
ということを発見します。
 
こうしてこの研究結果もふまえた、
「一日三食、バランスよく食べましょう」
という今では常識として誰もが知っている考え方が定着しました。
 

現代人に一日三食は妥当なのか

その後時代は変化し、
現代人のライフスタイルも当時に比べると
大きく変化を遂げています。
 
昔に比べると格段に交通機関が発達し、
自家用車を持つようになり、
三次産業や頭脳労働が増えました。
 
それにともない、
現代人の運動量は一昔前に比べるとガクッと減ってしまいました
 
そして、現代人が一日に必要なエネルギーも
「2000~2200kcal」と、こちらも変更されて減っています。
 
さらに加工食品が増えることで、
いわゆる”砂糖漬け、油漬け”の食品による
“一口で摂取できるカロリー”も増加。
 
これらの変化が世界規模で起こっていることを考えると、
 
アメリカでの食事の傾向の変化も時代に合わせた
自然な適応の結果なのかもしれません。
 
以上のような時代の変化を考えると
「一日三食食べるのが良し」とする考えも絶対ではなく、
 
再考しないといけない時期に来ていると言えると思います。
 
ちなみに、僕は朝ごはんは食べず、
酵素ドリンクを一杯と白湯を飲んで
日によって軽く果物で済ませる程度です。
 
しかし、だからといって他の人も
朝ごはんをやめるべきだとは言いません。
 
ただ、
「朝ごはんは健康のために必ずとらないといけないもの」
という捉え方はしなくても良いのではないでしょうか。
 
意外と、朝ごはんをやめてみたほうが
身体の調子が良くなるかもしれません。

1日1食と2食と3食では、どれが健康に良いのか?

 本屋さんに行くと、「一日に何食が健康に良いのか」という本がたくさん並んでいます。
 お医者さんのような専門家が、皆さんバラバラな意見なので、どれが正しいのか迷ってしまいますよね。
 私は「お腹が空いたら食べればいい」という考えなので、あまり回数にはこだわっていません。からだの声に耳を傾けていれば、その日によって食べる回数も変わって当然。
 自分の本能が「お腹が空いた」と感じるタイミングこそが「食べ時」だと思います。
 まあ、そうは言っても「1日○食」という話の根拠を知ることは、食べ時を知る1つの目安になりますので、それぞれの説についてちょっと検証してみましょう。
 

「1日3食がいい」の根拠

 これは栄養学的な観点と、自律神経のバランス(腸の働き)という観点から説明されることが多いようです。
 順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生は、自律神経のバランスを調える「時計遺伝子」を活性化させるためにも「朝食はしっかり摂る方が良い」とおっしゃっています。食事が腸に刺激を与えてくれることも「1日3回」を推奨している理由のようです。
 108歳で天寿を全うした蟹江ぎんさんは「朝のご飯がうみゃーと、1日がね、それはシャワやかです」が口癖で、4人の娘さんたちは「3食はしっかり食べる。そして腹八分目がいちばんだよ」と躾けられたそうです。
 昔から言われる「朝食は金、昼食は銀、夕食は銅」という諺どおりの食生活ですね。 

朝食は「金」か「禁」か?

 ところが、「朝食は摂らない方がいい」という専門家たちは「朝食は禁」と言います。「金」と「禁」ではたいへんな違いです(笑)。
 インドの伝統医学であるアーユルヴェーダでは、朝・昼・夜の理想的な食事バランスを、2:3:1として、昼食に重きを置いています。
 アンチエイジング研究の第一人者である白澤卓二先生も、朝食には「野菜と果物のジュース」を勧めています。「午前中は排泄の時間、午後は摂取の時間、夜は吸収の時間
だから、昼にしっかり食べるといい」という説も、古くから言われている健康法です。

夕食に重きをおく考え方

 長年懇意にしていただいているホリスティック医学の第一人者・帯津良一先生は、毎夕食を「最後の晩餐」と言って、何よりたいせつにしています。午後6時半からはお酒を飲みながら食事を楽しむのが日課で、このペースはほぼ崩れません。
 以前、札幌で行われた帯津先生の講演会で、ちょうどこの「午後6時半」を挟むようなスケジュールだったことがあります。この時、帯津先生は講演の壇上で悠々とビールを飲みながら、講演をなさっていました(笑)。健康の秘訣は「朝の気功(太極拳)に夜の酒」だとか。夕食を何より大切にしていらっしゃるんですね。
 また、聖路加国際病院理事長で今年102歳になられた現

「1日3食食べないと太る」は間違い!一番痩せる食事回数は1日何食?

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NHKは正気か?クロ現+に「ビットコイン詐欺」疑惑の中心メンバーが出演

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NHKは正気か?クロ現+に「ビットコイン詐欺」疑惑の中心メンバーが出演=山岡俊介

NHKが人気番組で「ビットコイン」について取り上げたところ、放送直後から「なぜ、あんな詐欺師らを取り上げるんだ!」との多数の抗議電話が寄せられたようだ。(『アクセスジャーナル・メルマガ版』山岡俊介)
※本記事は有料メルマガ『アクセスジャーナル・メルマガ版』2017年 9月4日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。
プロフィール:山岡俊介(やまおか しゅんすけ)
1959年生まれ、愛媛県出身。神奈川大学法学部卒。零細編集プロダクションに2年半在籍し、29歳で独立。91年『週刊大衆』の専属記者を務めながら『噂の真相』『財界展望』などを中心に記事執筆。主な著書に『誰も書かなかったアムウェイ』『アムウェイ商法を告発する』(以上、あっぷる出版社)、『銀バエ実録武富士盗聴事件』(創出版)、『福島第一原発潜入記 高濃度汚染現場と作業員の真実』(双葉社)など。

NHKが詐欺グループを“箔付け” 被害者は警察に相談、民事訴訟も

人気番組で「仮想通貨バブル」を特集

NHKの人気番組『クローズアップ現代+』(毎週月~木曜、午後10時~午後10時25分まで)は7月31日、「“仮想通貨バブル”未来のお金の行方は?」とのタイトルで、仮想通貨の代表格であるビットコインについて取り上げた。
その番組の冒頭、今年7月16日、大阪府内で100グラム3000円の高級和牛でバーベキューを楽しむ若者集団を登場させた。そして、そのメンバーの中の20代男性が大きく顔出しし、「(残高は)3400万円ですね。びっくり、自分でもびっくり」と発言。続けて、30代男性が同様に顔出しし、「最初買った時よりも、20倍程度に資産は膨らんでいます」と発言。
この2人らは、ビットコインをかなり早い段階で購入したお陰で、ビットコインの価格が高騰した結果、金持ちになり、高級和牛パーティーをやっていると、NHKはビットコインバブルの恩恵を受けた象徴的な面々ということで彼らに登場してもらったのだろう。
ところが、この番組放送直後から、「なぜ、あんな詐欺師らを取り上げるんだ!」とのかなりの抗議電話がNHKに寄せられたようだ。

抗議電話をしたI氏の証言

自身も電話したというI氏が証言する。
「私は『u-mind space』という組織的詐欺としか思えないネット上の投資話に引っかかり、約20万円を騙し取られました。約160万円投資した方もいます。その組織的詐欺で集めた総額は、わずか3カ月で12億円以上になると思います。
大きく顔出ししていた20代、30代の2人は、この米国に拠点を置く会社(実際はバーチャルオフィスと後に判明)が儲かる――なぜなら、まだ日本で最初に会員登録した自分ら6名しか知らない情報で間違いない――と、インターネット上のSNSで一斉に流した内の2人なんです」
このSNSで一斉に流したのは、今年3月23日のこと。
I氏はそれを信じ、前出30代男性に案内されたURLにアクセスし、指定された約20万円(2000ドル)に当たるビットコインを送金し、u-mindの会員に登録したという。
ということは、この2人がビットコインで儲けたというのは、単にビットコインの価格が上がったからではなく、詐取した結果との疑惑が。
もちろん、NHKはそんなことを知らないから登場させたのだろうが、この映像がさらなる詐欺話の信用付けに悪用されている可能性もある。I氏らが、抗議するのも無理もないだろう。

投資話の内容

I氏によれば、クローズアップ現代に登場していた20代の方は、SNSでは「南大樹」、30代の方は「脇田洋平」を名乗っていたという。そして脇田氏の方は本紙でも既報の「D9」「SENERについても盛んに宣伝していたという(6人の中の1番の中心は「山田唯」なる者とのこと)。
【関連】D9、SENERは氷山の一角。ビットコイン人気に便乗する詐欺疑惑案件5つ=山岡俊介
u-mindは、この6人のSNSによる概要では米国のショッピングモールへの投資案件で、その売上げの1%を1口2000ドルの投資家に無条件で分配。さらに同社が上場する際には500株式を譲渡されて株主になれる最大日給300万ドルもあり得るなどと謳っていた。
そんな上手すぎる話に乗ること自体が安易とも思うが、I氏によれば、この6人はu-mindの前に1口1万円から投資できる別の案件を複数宣伝I氏はそれに1万円投資(u-mind同様、ビットコインを購入し送金するシステム)し、実際、倍になったことから信じてしまったという。
これは彼らの戦略で、まずは小さい“撒きエサ”をし、その上でu-mindに引き込んだのか。

問題だらけの詐欺商品

「先の概要説明の際は一般募集公開前だから詳細は公開されていないと。ともかく儲けたいなら早く2000ドル払えと。そして登録してみると、実はマルチ商法だったこと、マルチ商法に義務づけられている資料の未交付クーリングオフの説明なし毎月100ドル払わないといけない新規入会者を勧誘しないと収入にならないことなど、不実の告知、誇大宣伝など数々の問題があることがわかったんです」(I氏)
現在、「被害者の会」ができており、民事訴訟を検討中。また、警察にはすでに相談中とのことだ。

北朝鮮と人民元、暗号通貨を結ぶ点と線。米中ステルス戦争の勝者は?

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北朝鮮と人民元、暗号通貨を結ぶ点と線。米中ステルス戦争の勝者は?

今の北朝鮮問題は、脱ドル化へ向けた地政学的大転換のはじまりです。だとすれば、人民元と暗号通貨の「利害」が一致するのも、決して偶然ではないでしょう。(『カレイドスコープのメルマガ』)
※本記事は、『カレイドスコープのメルマガ』 2017年9月7日第222号パート1の一部抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会に今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

脱ドル化の押し寄せる波。日本人が知らない全く新しい戦争とは?

第三次世界大戦と東西新通貨戦争

本格的な核武装を実現しつつある北朝鮮の脅威は、極東有事から第三次世界大戦への道筋を切り開こうとしています。
しかし、西側世界にとっては、この背後で着々と進められている東西新通貨戦争ほど大きな脅威にはならないはずです。
西側のマスメディアは、連日、北朝鮮の核開発の進展状況を伝えていますが、通貨システムの専門家とマクロ経済のアナリストは、むしろ、これを「脱ドル化へ向けた地政学的大転換のはじまり」と捉えているようです。
耳を澄ませば、あなたにもドルの死を悼むレクイエムが遠くから聞こえてくるはずです。
ジム・リカーズ(James Rickards)は、9月4日のCNBCの生番組で、北朝鮮に関する国際社会の規制と不適切な対応について、辛辣な批判を浴びせました。
ジム・リカーズとは、ストラテジック・インテリジェンス(Strategic Intelligence)の編集者であり、ニューヨークタイムズから刊行された彼の最新作『破滅への道=The Road to Ruin』で話題沸騰のベストセラー作家です。
ジム・リカーズ(右)
ジム・リカーズ(右)
リカーズの発言に、米国の主流メディアが耳を傾けるのは、彼がウォールストリートで30年以上働いた経験を持ち、国際金融、貿易、財務戦術などについて高度な実務能力を有しているだけでなく、米国の情報機関にも助言してきた男だからです。

北朝鮮の豊富な石油備蓄は中国の援助によるもの

CNBCのインタビューは、北朝鮮に対する石油禁輸措置がどのような意味を持ち、果たして北朝鮮にどれほどのダメージを与えることができるのか、といった疑問譜で始まりました。
ここで、リカーズは、やや強調するように言っています。
「北朝鮮はすでに世界に衝撃を与えている。彼らは、この日のために戦略的に石油備蓄量を積み上げてきた。北朝鮮は少なくとも1年分の石油を備蓄しており、中国は背後から、北朝鮮のエネルギー備蓄を助けてきた」
リカーズは、したがって、「北朝鮮の横暴に対する反動的措置として有効に働くのは、米国が中国人民銀行や中国工商銀行ほか、中国の主要銀行を米ドルの国際決済システムから締め出すことだ」と語気を荒くして述べました。
北朝鮮の挑発が奏功しているのは、中国とロシアが北朝鮮を経済的に支えているからで、特に、中国は、その中枢的役割を果たしているからです。

避けられない米中対決

生番組の中で、リカーズの発言を受けたマクロ経済のアナリストは、次のように続けます。
「結論から言えば、中国は北朝鮮の資金調達を手助けしている。リカーズ氏が述べたように、中国の銀行に対するドル決済の停止措置は、間接的に北朝鮮への強烈な制裁になる。(これは、米中の関係をいっそう悪化させることになるかもしれないが)中国が北朝鮮に対して本気で経済的圧力をかける気がない以上、有効だろう」
「米国は、北朝鮮の状況を解決できないまま、まもなく中国との貿易・金融戦争に突き進もうとしている。中国のほうとしても、指をくわえて見ているわけではなく、やがて米国に対する何らかの制裁を段階的に拡大させていくはずだ」
つまり、どうしたって米中関係は悪化するのだから、この際、「真正面から中国に強いメッセージを送ったほうがいい」と言っているのです。
このマクロ経済のアナリストが指摘している「米中の関係悪化」とは、トランプに事実上、解任されたスティーブン・バノンが警告していた「中国との経済・通貨戦争」のことです。

「米中戦争」はすでに始まっている

スティーブン・バノンは、8月16日のビジネス・インサイダーで、このように言いました。
「われわれは、中国との経済戦争のただなかにいる。今は北朝鮮問題より、米中経済戦争に集中しなければならない。もし米国が中国との経済戦争に敗北した場合、米国の崩壊を決定づける“回復不能の変曲点”まで残されている時間は5年程度。どんなに遅くても10年以内に米国の崩壊はやってくる」
(※メルマガ第220号パート1、パート2「米・中・露を巻き込む暗号通貨戦争と金本位を基盤とした新通貨制度」にて詳述)
もちろん、中国側が北朝鮮に対する経済制裁に積極的でないのは、北朝鮮の崩壊によって、朝鮮半島が西側陣営に組み込まれることを危惧しているからです。これは、ロシアも同じです。
北朝鮮の核保有は、中国とロシアにとっては脅威とはなりません。
北朝鮮の生殺与奪のいっさいを握っているのは、将来も中国であることには変わりがなく、かつ、北朝鮮がロシアに敵対することがあるとすれば、たった2週間でISISを撃破したように、金王朝は間違いなく壊滅させられるからです。

外交による解決をあきらめるアメリカ

リカーズがアドバイスしてきた米情報機関は、北朝鮮の核開発が米国に及ぼす影響について、さらに明確な表現をしています。
「われわれ米国側は、北朝鮮を“突発的行動に出る国”として分類している」と。
私たちは、西側メディアの報道が常に後手後手に回って、彼らが実態を報じる頃は「時すでに遅し」であることを経験的に知っているはずです。
リカーズは、そのことについて、次のように指摘しています。
「通常、典型的な核開発の段階においては、初期段階で、すでに大方の開発が終っている事例を見てきた。その過程において、徐々に核開発計画を推進して注目を集めるようになると、いったんは計画を棚上げにして様子見するのである。しかし、国際世論がゆるんでくると、再び開発を続行するのが常なのだ。それが、彼らのパターンである」
「北朝鮮の場合は、こうまであからさまに見せつけているところを見ると、このパターンを無視して、いつでも“突発的行動に出る”べく身構えていると考えなければならない」
事実、金正恩は核開発を隠すどころか、果敢にプロパガンダを展開して世界に脅威を与えています。
北朝鮮の指導部は、確かに、米国が北朝鮮に本格的に攻撃を仕掛ける前に、ロサンゼルスなどの米国西海岸の都市を破壊する能力のある水爆を搭載できる大陸間弾道ミサイル(ICBM)の完成を急いでいます。
米国は、北朝鮮問題の外交による解決の道を諦めて、具体的行動を起す準備に取りかかってています。少なくとも、ジム・リカーズは、そう見ているのです。

いま何が本当の脅威なのか?

しかし、現実的な脅威は、ロサンゼルスを脅かすICBMではなく、新浦級潜水艦に搭載されるミサイルであるはずです。また、やっと日本のメディアも報道するようになりましたが、北朝鮮の電磁パルス(EMP)攻撃も、SFのお伽噺と無視することができなくなってきたのです。
北朝鮮にとって、広範囲に影響を及ぼすEMP攻撃であれば、鳴り物入りのICBMが実際には使い物にならないほど精度が悪いことを露呈せずに済むはずです。これは、現実的な脅威です。
(※北朝鮮の電磁パルス(EMP)攻撃については、メルマガ第204号パート1とパート2「北朝鮮の核の脅威と電磁パルス兵器幻想」よって極東有事を引き起こす米朝のチキンレース」にて詳述)
北朝鮮は、グアム島のアンダーセン空軍基地に正確に着弾する高性能の核弾頭ミサイルを開発する必要はありません。
アンダーセン空軍基地の上空50キロから100キロの電離層で水爆を起爆させることができる、高高度巡航ミサイルの開発を成功させればいいのです。電離層で発生した電磁パルスがグアム島全域を覆い、米空軍基地の攻撃能力は、ほぼ無力化されてしまうからです。

米中の報復合戦?

2015年8月12日、中国・天津の化学工場が謎の大爆発を起こしました。
そうです、その数日後、中国の同じタイプの化学工場が連鎖的な爆発を起こした事件です。中国政府は早々に「事故」として処理しようとしましたが、いまだに原因が特定できていません
一説によれば、アメリカ国防高等研究計画局(DARPA)が開発している宇宙兵器「神の杖」の実験ではないかとの憶測も流れています。陰謀論者ではなく、世界的に名のある軍事評論家たちが、そう見立てているのです。
さらに、この1ヵ月前には、ニューヨーク証券取引所がシステム障害によって3時間半、取引停止に追い込まれる事態が発生しています。
また、ほぼ同時に、ウォールストリート・ジャーナルのウェブサイトがシャットダウンし、これも同じ時間に、ユナイテッド航空のコンピュータ・システムがトラブルを起こし、全便運行停止という異常事態も起こっています。
ハイテク銘柄が多く上場しているナスダック市場は、2013年8月22日、バグの発生によって取引停止に追い込まれ、3時間11分後に再開するといったトラブルが発生しました。ナスダックは、以後も何度かトラブルに見舞われているのです。
米金融当局はあくまでもシステム・トラブルであると言い続けていますが、専門家でさえ「中国によるサイバー攻撃の可能性」を指摘しています。
実際に、中国・天津で起こった化学工場の原因不明の大爆発は、国際的に名の通った投資家を含め、「米国の秘密兵器による報復措

不動産投資|将来10年後、20年後の不動産価格はどうなる?

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特に注目したいのが、2020年を超えてから急激に人口の下落幅が大きくなっています。
2020年までは東京オリンピック景気で首都圏中心に不動産価格が上昇していることを考えると、偶然にしてもよくできたタイミングだなと思います。
>日本の人口減少を止める思い切った政策がないと日本は沈没する。
例えばロシアなどは子供4人生むと家を国家が買ってくれるなど。

日本は今中古の戸建ての空家が増えすぎておりその活用を少子化対策として例えばリホーム補助など考える時期だ。

不動産投資|将来10年後、20年後の不動産価格はどうなる?

今年、私はファイナンシャルアカデミー社のセミナー「不動産投資の学校」を受講し、それからというもの投資用マンションを探しまくっています。
そんな不動産投資に燃えている一方で、いろんな雑誌で取り上げられている不動産の暗い将来に関する記事を読むたびに不安も覚えます。
そこで書かれている内容はというと、少子化や人口減少が進むことでマンション・アパート・一軒家等の不動産需要は確実に減少するとともに、不動産価格も下落するいうものです。
こういった話を聞くと、不動産投資をやりたい私は気が気でないわけで、いったいどれくらい価格が下落する可能性があるのか、調べてみました。

日本の人口減少

日本の人口現象というのは明らかな事実ですが、どのような推移をたどるのでしょうか?
内閣府が参考になる資料「年齢区分別将来人口推計」を公表していました。
人口の推移
(出典:内閣府)
上表によると2040~2050年の間に人口は1億人を切ると予測されています。
つまり30年のうちに約20%も人口が減ることになり、住宅需要も減少することが容易に想像できます。
特に注目したいのが、2020年を超えてから急激に人口の下落幅が大きくなっています。
2020年までは東京オリンピック景気で首都圏中心に不動産価格が上昇していることを考えると、偶然にしてもよくできたタイミングだなと思います。

空室率の推移

空室率の方はどうでしょうか?

主要都市の空室率

下図グラフは主要都市における借家の空室率推移です。非木造とありマンションや鉄筋アパートが対象であるため、まさに私が投資対象としている不動産になります。
空室率の推移
(出典:野村総合研究所「日本の不動産投資市場2015l」)
上図の通り、仙台と大阪を除いては右肩上がりで空室率が上がっていることが分かります。空室率の上昇は東京23区も例外ではありません。
次に最も魅力的な不動産マーケットと言われる首都圏の空室率も見てみます。

首都圏の空室率

日本で空室率が最も低い首都圏の状況です。
空室率2
(出典:野村総合研究所「日本の不動産投資市場2015l」)
上図の通り、東京や神奈川の各地であっても右肩上がりに空室率が上昇しています。
他の都市部に比べれば首都圏の空室率はまだ低い方ですが、着実に空室が増えていることが分かります。

将来の不動産価格の予想

最後に本題、不動産価格の将来予想です。
いろんな人たちがいろんな分析をして不動産価格の将来予想をしていました。その中から、雑誌ダイヤモンドが特集した「2033年 住宅価格シミュレーション」をご紹介したいと思います。
これはダイヤモンドが独自手法で2033年の住宅価格を算出したものです。

算出の根拠

使用データ

国土交通省が公表した2016年1月1日の地価公示データを元に算出されています。

シミュレーションの条件

予測地点は、地価公示データの調査地点住所のうち、各最寄駅から最短距離に位置する住宅街が対象となっています。物件は土地面積は103平方メートル、建物面積は121平方メートル、築年を10年と設定されています。

土地価格の推計方法

自己回帰モデルを用いて2033年の価格が推計されています。ただしバブル期にあたる1983年から1990年のデータは除外されています。
以上のような条件下で算出された各都市ワースト5をご紹介します。

東京都23区ワースト5

NO 地名 2016年→2033年下落率
ワースト1板橋▲61%
2浅草▲56%
2渋谷▲48%
4方南町▲48%
5高円寺▲45%

名古屋ワースト5

NO 地名 2016年→2033年下落率
ワースト1浅間町▲55%
2千種▲52%
3久屋大通▲49%
4車道▲47%
5名古屋▲44%

大阪ワースト5

NO 地名 2016年→2033年下落率
ワースト1天満▲65%
2布施▲64%
3弁天町▲57%
4南巽▲53%
5中津▲51%

福岡ワースト5

NO 地名 2016年→2033年下落率
ワースト1中洲川端▲47%
2西鉄平尾▲44%
3赤坂▲39%
4藤崎▲38%
5竹下▲33%
いかがでしたでしょうか?
下落率だけで見れば福岡県が最も下落しないとされており、大阪が最も下落する結果となりました。と言っても、東京23区だってかなりの下落率だと思います。
東京23区の下落率ワーストで特にショッキングなのは、現在人気エリアでもある浅草が下落率第2位、若者の街である渋谷が第3位につけていることです。
今回ご紹介した下落幅が大きい場所がある一方で、下落幅が小さい、もしくは上昇する場所もありました(上昇地は希少ですが)。
物件を購入する際は、エリアの将来価格を判断基準に加えておく必要がありますね。

以上、本日はここまで。
これらは今から20年もしない近い将来の話です。
エリアの将来価格も意識して物件選びを行うとともに、数年スパンで購入→売却→購入のサイクルを回すのも、価格下落の影響を最小限にする有効な手かもしれませんね。
それでは!

電気自動車がガソリン車を駆逐するまであと10年

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 新型リーフは初代の欠点をすべて克服したといっていい。その最たるものは航続距離で、初代の倍の400キロの走行が可能だ。急速充電スポットは全国で5千カ所に迫り、さらにはほとんどの大型ショッピングセンターに充電設備が置かれるようになった。そして、リーフはこの7年間で世界35万キロを走り、重大事故を起こしていないという実績も加わった。発売当初のような風評を聞くこともなくなった。

発端は、昨年10月、ドイツの超党派の議員連盟が、「30年以降、ガソリン車およびディーゼル車の登録を認めない」との決議をしたことだった。この動きはヨーロッパに広がり、今年に入ってフランス、次いでイギリスが、40年までに内燃機関車の発売を禁止すると発表。
 さらにはこの9月、中国がガソリン車、ディーゼル車の発売禁止の検討に入ったと発表。
>車の大変革時代到来は始まっている。


電気自動車がガソリン車を駆逐するまであと10年

経済界 / 2017年9月25日 10時0分
写真写真を拡大する
新型リーフを発表する日産自動車・西川廣人社長

ドイツでフランクフルトモーターショーが開幕した。今年の主役は電気自動車(EV)。各メーカーがこれから発売するEVを展示、今後の戦略を明らかにした。ベンツがガソリンエンジンを搭載した自動車を発明してから130年。覇権はガソリン車からEVに移りつつある。文=関 慎夫

欠点をなくした日産・新型リーフ

 「今後ガソリン車は一切つくらないとA社が決断したようだ」
 ある部品メーカーの社員の言葉である。この会社は、自動車にはなくてはならない部品を製造しており、A社にも納めている。そのA社向け部品の仕様が最近大きく変わったという。その理由をこの社員は知らされていないが、職場の仲間と出した結論が、冒頭のものだった。
 日産自動車は9月6日、千葉市の幕張メッセで新型「リーフ」の発表会を開いた。2010年に発売された初代リーフは、事実上世界初の市販EVであり、7年間で30万台を販売した。しかしその評価は必ずしも芳しいものではなかった。
 ひとつは航続距離の短さ。フル充電での走行可能距離は200キロ。つまり高速を2時間も走ると電池切れを起こしてしまう。しかも、発売当時の国内急速充電スポットはわずか100カ所。これでは怖くて遠出などできるはずもない。加えて、「世界初」に付きまとう風評とも戦わなければならなかった。例えば、「3年走ればバッテリー交換が必要」「寒冷地では電池消耗が激しく、立ち往生しかねない」といった噂である。
 新型リーフは初代の欠点をすべて克服したといっていい。その最たるものは航続距離で、初代の倍の400キロの走行が可能だ。急速充電スポットは全国で5千カ所に迫り、さらにはほとんどの大型ショッピングセンターに充電設備が置かれるようになった。そして、リーフはこの7年間で世界35万キロを走り、重大事故を起こしていないという実績も加わった。発売当初のような風評を聞くこともなくなった。
 それだけに日産の期待も大きい。今年4月に日産社長に就任したばかりの西川廣人社長は、「日産はEVの先駆者であることを自負している。新型リーフは日産がゼロ・エミッション(排出ガスゼロのクルマ)のリーダーシップをより強固なものにするクルマだ」と、リーフがEV市場をリードすると豪語した。
 この言葉の裏には、米テスラの存在がある。ここ数年、EVの話題を独占してきたのは、日産リーフではなく、イーロン・マスク率いるテスラだった。中でも今年販売を開始した「モデル3」は、予約だけで50万台超と、過去7年のリーフの実績を一瞬で上回った。西川社長の言葉からは、自動車メーカーのプライドを懸けて、EVの盟主の座を死守するという意気込みが伝わってくる。日産では、リーフの販売目標を発表していないが、少なくとも初代の倍の販売を見込んでいる。
しかしリーフのライバルはテスラだけではない。

世界各国で相次ぐガソリン車販売禁止

 9月12日ドイツでフランクフルトモーターショーが開幕した。東京モーターショー、北米国際モーターショー(デトロイトモーターショー)と並ぶ3大モーターショーの中で真っ先に行われることから、その年の自動車業界のトレンドを知るにはうってつけだ。そして今年のフランクフルトはEV一色となった。
 中でも力の入っていたのが世界最大の自動車メーカーとなったフォルクスワーゲンで、2025年までに世界で50種、300万台のEVを発売する。同社はこれまで25年100万台の目標を掲げていたが、それを一気に3倍に引き上げた。同社は2年前、排ガスの偽装工作が判明し大きな批判を受けたが、それを機に、それまで進めてきたディーゼルシフトからEVシフトに全面的に切り替えた。既存の大手自動車メーカーの中では、EVに最も熱心に取り組んでいると言っても過言ではない。
 日本勢ではホンダが「アーバンEVコンセプト」を出品した。ホンダは19年に全世界でのEV販売を予定しているが、この出品車がベースとなる予定だ。また今後ヨーロッパで販売されるすべてのクルマに、ハイブリッドを含む電動化技術を搭載することも明らかにした。
 各社がEVに力を入れるのは、世界各国が従来の内燃機関車に対して厳しい態度で臨み始めたためだ。
 発端は、昨年10月、ドイツの超党派の議員連盟が、「30年以降、ガソリン車およびディーゼル車の登録を認めない」との決議をしたことだった。この動きはヨーロッパに広がり、今年に入ってフランス、次いでイギリスが、40年までに内燃機関車の発売を禁止すると発表。
 さらにはこの9月、中国がガソリン車、ディーゼル車の発売禁止の検討に入ったと発表。時期は今後詰めるとしているが、世界最大市場の決断は、自動車メーカーに衝撃を与えた。
 しかも各国の規制において、ハイブリッド車は環境対応車として認められていない。ハイブリッド車で世界をリードをしてきた日本メーカーにとっては二重の意味でショックだった。40年というとあと20年もあると思うかもしれない。しかしこうしたシフトは動き始めたらどんどん加速する。電機業界では、ブラウン管から液晶へのシフトが起きた時、予想を上回るスピードでブラウン管を駆逐していった。自動車業界にこれを当てはめれば、買い替えが一巡する10年後には、EVが主流となる可能性が強い。

話をフランクフルトに戻すと、フォルクスワーゲンと並ぶ2大メーカーの一角、トヨタも出展しているが、EVの展示はなかった。トヨタはこれまで省エネ・環境車としてハイブリッド車を推進、さらにゼロエミッション車としては燃料電池車に力を注いできた。ある意味、EVをそれほど重視はしてこなかった。
 ただし、世界的なEVへの流れはさすがにトヨタもあらがいきれない。そのためにトヨタの出した答えの一つが、8月4日のマツダとの提携会見だった。
 この席で豊田章男・トヨタ社長は「前例のない海図なき戦いが始まっている」と自動車業界をめぐる状況に触れ、その戦いを乗り切るためにマツダと資本提携し、共同でEV開発に乗り出すことを明らかにした。

垂直統合が終わり水平分業の時代へ

 カール・ベンツが世界初の自動車を完成させたのは1885年のことだった。この時の動力源は4サイクルのガソリンエンジンだった。以来130年の間、内燃機関の爆発エネルギーを回転運動に変え、車軸に伝えるという自動車の基本的な構造は変わってこなかった。しかしEVは、全く違う構造だ。単にエンジンがモーターに置き換わったのではなく、パラダイムシフトが起きている。
 自動車1台の部品点数は約10万点といわれている。そのうちエンジン部品だけで2万点ほどになる。ところがEVのモーターの部品数は50に満たない。関連部品を入れてもせいぜい100点。ガソリン車とは比較にならない。当然、EVが普及すれば、自動車産業そのものも大きく変わらざるを得ない。
 現在の自動車産業は、組み立てメーカーを頂点として、2次、3次、4次下請けで構成され、裾野は広い。これも部品点数が多いためだ。ところがEVが主流になれば部品点数は大幅に減り、同時に取引相手も激減する。カルロス・ゴーン氏が日産リバイバルプランで取引業者を半減させた結果、NKKと川崎製鉄が合併してJFEが誕生するなど、業界再編が起きたが、EVによる産業再編の規模はそれを大きく上回る。
 そして電機メーカーで1990年代に垂直統合から水平分業への大転換が起きたように自動車業界にも同様のことが起きる可能性が高い。となると、現在の企業グループの在り方も変わってくる。
 既に日産は今年3月、連結子会社だったカルソニックカンセイを投資ファンドに売り渡した。さらに8月にはリーフに搭載しているリチウムイオン電池の製造会社の株式を中国のファンドに売却した。これは垂直統合から水平分業への転換に対応したものだ。こうした動きが今後加速する。
 ガソリン車からEVへのシフトは、自動車業界大転換の氷山の一角にすぎない。水面下では、はるかに大きな世界の産業地図を変える動きが始まっている。



韓国の大気汚染が深刻、インドも。

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大気汚染が深刻な国、中国、インド、韓国。


韓国の大気汚染が深刻、PM2.5がOECD不動の1位=韓国ネット「中国のせいだ」「悪いことはことごとく1位」

配信日時:2017年9月19日(火) 8時20分
17日、韓国日報によると、韓国の微小粒子状物質PM 2.5濃度が経済協力開発機構加盟国の中で不動の1位を記録していることが分かった。写真はソウル。
2017年9月17日、韓国日報によると、韓国の微小粒子状物質PM 2.5濃度が経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で不動の1位を記録していることが分かった。

17日、OECDが公開したデータによると、2015年の韓国のPM 2.5の濃度は1立方メートル当たり32.0マイクログラムで、OECD 35カ国の中で最も高い数値を記録した。

韓国は1998年の初調査の後、2015年までに17回(14年を除く)行われた調査で、12回が1位だった。特に2000年から09年までの10年間は連続1位という不名誉な記録を残した。

韓国のPM 2.5の濃度は、15年のOECD加盟国平均(13.7マイクログラム)の2.3倍水準で、2位ポーランド(23.4マイクログラム)より8.6マイクログラムも多い。比較的PM2.5の濃度が低い国はアイスランド(2.9マイクログラム)、ノルウェー(4.4マイクログラム)、ニュージーランド(5.0マイクログラム)などだった。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「中国発の汚染の影響が大きいんじゃないのか?」「中国のせいで被害が大きい」「外交部は、大気汚染の中国側責任を問い、抗議しろ」「中国によるPM2.5攻撃」など、中国への責任を問う声が多く寄せられた。

また、「まったく。OECD加盟国の中で悪いことはことごとく1位だ」「自殺率もOECD1位だしな」「中国をOECDに加盟させて、ワースト1記録を返上しよう」など、OECDに関連した比較に言及する声もみられた。(翻訳・編集/三田)

インドでも大気汚染深刻、平均寿命が縮む恐れ―中国紙

配信日時:2017年9月14日(木) 19時20分
13日、環球時報(電子版)は、インドで大気汚染の原因となる微小粒子状物質「PM2.5」の濃度が上昇し、平均寿命に影響する可能性があると報じた。資料写真。
2017年9月13日、環球時報(電子版)は、インドで大気汚染の原因となる微小粒子状物質「PM2.5」の濃度が上昇し、平均寿命に影響する可能性があると報じた。

英経済メディア・クォーツによると、米シカゴ大学エネルギー政策研究所はこのほど、PM2.5が人類の寿命に与える研究結果を発表。インドはPM2.5の基準値を大気1立方メートル当たり40マイクログラムに設定しているが、世界保健機関(WHO)の基準値である同10マイクログラムの4倍に相当すると指摘した。同研究所は「10マイクログラム増えることで人間の寿命は1.03年縮む」と予測。インドの基準値はWHOの「4倍緩い」といえる。

インド政府も大気汚染が健康被害を生む危険性を認識しているが、対応は遅れ気味だ。大気汚染監視システムの整備を進め、再生可能エネルギーの活用や電気自動車の導入目標を設定している。しかし、多くの都市では依然としてPM2.5の放出は続いている。インドエネルギー研究所の研究者は「大気汚染対策費用は少ない」と指摘。インド政府の支援が必要だと訴えた。(翻訳・編集/大宮)

東京五輪で金メダル狙う日本の天才卓球少年=「元は中国人」にメディアは「複雑」、ネットは「支持」

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中国でも大きく取り上げらている天才卓球少年張本。

東京五輪で金メダル狙う日本の天才卓球少年=「元は中国人」にメディアは「複雑」、ネットは「支持」

配信日時:2016年8月31日(水) 17時0分
29日、捜狐体育は、中国から日本に帰化した卓球少年が東京五輪で金メダルを目指していると伝えた。資料写真。
2016年8月29日、捜狐体育は、中国から日本に帰化した卓球少年が東京五輪で金メダルを目指していると伝えた。

記事は、「リオデジャネイロ五輪の卓球で中国はすべての種目で金メダルを獲得したが、世界の卓球の発展はますます速くなっており、多くの国の実力が中国に近づいている。中でも、日本チームこそが中国の未来の強力なライバルである」として、東京五輪で中国の脅威になる選手に張本智和君(13)を挙げている。

両親は共に中国の卓球選手で、母親の張凌(ジャン・リン)さんは中国代表として1995年の世界選手権に出場したこともある。張本君は、世代別の全日本選手権を6連覇するなど、日本の同年代ではすでに圧倒的な存在だ。昨年10月のポーランドオープンでは、リオ五輪で金メダルを獲得した世界ランク1位の馬龍(マー・ロン)と対戦。ストレートで敗れたものの、馬は「自分が12歳の時には、彼のレベルに達していなかった」とその実力を認めた。

張本君は2003年に、福原愛と同じ仙台で生まれた。国籍は中国だったが、14年に父と共に日本に帰化した。記事は、日本メディアが「東京五輪で金メダルの期待がかかる」と報じていることに触れ、「将来、元は中国人だった選手が日本を代表して数々の大会に出場し、中国最大のライバルになるだろう」と伝えた。

また、中国の卓球選手で、後に日本国籍を取得して1994年の広島でのアジア大会で優勝した小山ちれ(中国名:何智麗)を引き合いに、「小山ちれは中国代表になろうとしたがかなわず日本に移ったが、張本くんは自ら希望して日本国籍取得して祖国のライバルとなった。我々からするとどこか落ち着かない」としている。

この報道に、中国のネットユーザーからは、「小山ちれは実力はあったが、上の言うことを聞かなかったために封殺されて、仕方なく日本に行ったんだ。私は彼女はよくやったと思う。役人と国内の狭隘な愛国者の横っ面をひっぱたいたんだ。彼女は実力で結果を手にした上、観客をリスペクトし、スポーツ道徳を守ったんだ」「『元は中国人』という言い方はどうなんだ。韓国人が『曹操や西施、孫文は韓国人だ』と主張するのと同じ感じがする。日本で生まれて、日本国籍を取得したのだから、親が中国人でも関係ないだろう」「いずれにしても、中国卓球にとって脅威であることに変わりはない」といったコメントが寄せられている。

先日のリオ五輪でも、出場した卓球選手の4分の1以上が、他国の国籍を取得した中国人だったと米紙が報じている。五輪と国籍をめぐる論争は今後も続きそうだ。(翻訳・編集/北田

貧乏な家の子どもがお金持ちになれない本当の理由と「思考格差」の正体

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良い記事です。でも自分を変えることはむつかしい。

貧乏な家の子どもがお金持ちになれない本当の理由と「思考格差」の正体=午堂登紀雄

子どもに貧困が連鎖する本当の原因は「親の子育て」にあります。「所得格差が教育格差を生み、貧困が連鎖していく」という説は、厳密には正確ではありません。(『午堂登紀雄のフリー・キャピタリスト入門』午堂登紀雄)
※本記事は有料メルマガ『午堂登紀雄のフリー・キャピタリスト入門』2017年8月28日号を一部抜粋したものです。興味を持たれた方は、ぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。
プロフィール:午堂登紀雄(ごどう ときお)
米国公認会計士(CPA)。1971年生まれ、岡山県出身。中央大学経済学部 国際経済学科卒。株式会社エディビジョン代表取締役。一般社団法人 事業創造支援機構代表理事。

「親の経済格差⇒子の教育格差⇒連鎖する貧困」はどこまで本当か

相関関係はあっても、因果関係はない

雑誌やネットのコラムなどで、「親の所得格差が子の教育格差を生み、貧困が連鎖する」という記事がたびたび取り上げられます。
確かに相関関係はあると思いますが、私は直接的な因果関係はないと考えています。
昨今ではすでに、高等教育を受ければいい会社に就職もできて安泰という図式は崩れつつありますし、奨学金制度があるので大学に進学できないというケースは稀でしょう(私自身、高校・大学には奨学金で進学し、15年かけて完済しました)。
貧困が連鎖する本当の原因は、親の子育てではないかと私は考えます。
それは、低所得の親の思考パターンと行動パターンが子に伝わるからです。

低所得の親が抱える「本当の問題」とは

そもそも、なぜ親は低所得なのか。それはたとえば、難しい課題に取り組もうとしない、新しい仕事に挑戦しようとしない、困難にもくじけず耐えようとしない、逆境を乗り越えて目標を達成しようとしない、勉強して能力を高めてより成長しようという意欲が低いために起こることではないでしょうか。
つまり、親自身が勉強することの価値を理解していないのです。親自身が「学ぶこと、努力することによってのみ自分を成長させることができるのだ」と認識していなければ、それを子どもに伝えることはできません。
たとえば「勉強しろ」「早く宿題済ませろ」などというのは教育でも何でもなく、単なる強制です。
大人でも会社で上司から「仕事しろ」「さっさと終わらせろ」などと言われたら気分は良くないでしょう。
そして、そういうマインドは当然、日常生活の親の振る舞い、そして子供にかける言葉にも違いを生じさせます。
自分にはムリ」と思っている親の口から出る言葉は、「お前にはムリ」ではないでしょうか。

貧困は「親の思考と行動」によって連鎖する

じっくり考えるのを面倒くさがる親は、子どもが「それどういうこと?」と聞いてきても「知らない」「どうでもいいよ」で終わってしまうかもしれません。
家族でテレビを見ていて、事故のニュースが流れた時に発するセリフも「怖いねえ」くらい。
そんな親の言葉、態度、何かに取り組むときの姿勢を見ていれば、子どもも当然それを見習います。そうして親と同じような思考パターン、行動パターンが形成されます。
虐待されて育った子どもが親になったとき、また子に虐待するというケースがあるのもそのためで、子にどう接していいかわからない親に育てられれば、本人もやはり自分の子にどう接していいかわからず、結局親と同じことをしてしまいやすいのです。
つまり、親自身が低学歴・低所得となるような思考と行動をしているわけで、それが子どもに伝わっていることが「連鎖する貧困」の原因と言えるのです。

高所得な親の「思考と行動」は何が違う?

反対に、高所得な親の思考と行動はどうでしょうか。
彼らは積極的に学習する姿勢を持ち、難しい問題に果敢に挑戦したり、スキルアップのために日々研鑽してきたからこそ高所得になったと考えられます。
そういう親は、学ぶことの意義を認識していますから、子どもにもそのように伝えます。親自身も積極的に学び、努力する姿勢を持っていますから、子もそんな親の姿を見て育ちます。
親自身が「努力が大切だ」と思っているから、「やってみろよ。失敗したってまた頑張ればいいんだから」と子にも挑戦することの大切さを教えます。「お前にはムリ」ではなく「お前ならできる」というところでしょうか。
子どもが「それどういうこと?」と聞いてきたら、「それはね、これこれこういうことで、こういう理由があるからなんだよ」と答えるか、わからなければ「なんでだろうね、一緒に調べてみようか」と答えるでしょう。
事故のニュースをテレビで見たら「こういう事故に遭わないようにするには、どう行動したらいいかな?」というセリフを発するかもしれません。
そういう親の態度に毎日毎日、何年間も接して育てば、子どもも親と同じような思考パターンや行動パターンを受け継いでいきます。
そのため、「勉強しろ」などと直接言わなくても、日々の会話の中から、親の論理的な考え方や勉強することの大切さは子に伝わるものです。
だからなのか、高学歴の親の子どももまた高学歴になりやすいですし、東大に合格した学生のほとんどは、子どものころから一度も親に「勉強しろ」と言われたことがないそうです。

子どもの人生を左右する「親の思考格差」

さらに、高所得の親は部下や組織をマネジメントしている立場である人が多いと考えられますから、「どうすれば人は動くか?やる気になるか?」という人間のモチベーションに配慮する姿勢を持っているでしょうそういうスキルを発動すれば、子どもがやる気になるように促すこともできると言えます。
逆に低所得者は末端従業員であることが多く、人のモチベーションがどうこうより自分が不平不満を言っている立場でしょうから、人間心理に疎い可能性があります。それはもしかしたら、子どもの学習意欲や進学意欲の適切な形成を損なっているかもしれません。
ただしこれは高所得家庭でも起こり得ることですが、たとえば親があれこれ先回りしすぎたり、支配的に押し付けるような子育てをすれば、子は自分の頭で考える機会を奪われ、それが子の貧困化につがることがあります。
後半はうがった見方かもしれませんが、いずれにせよ貧困の連鎖を生んでいるのは、親の所得格差ではなく、それに伴う教育格差でもなく、「親の思考格差」なのです(なお、結果的には同じなので、冒頭でも直接的な因果関係はないと表現したわけです)。

「鳶が鷹を生む」現象

そしてもちろん、どの世界にも例外はあり、貧困世帯からでも偉大な人物が出てくることもあります。
親を反面教師にして努力し大成した人もいれば、逆に立派過ぎる親に反発してドロップアウトする人もいますが、それらはほんの一握り。珍しいからこそ、そうした人がテレビや書籍で取り上げられるのです。
では、そんな「一握り」に子どもが育つ条件とは何でしょうか?

子どもの論理的思考を鍛えよ

ではどうすればいいのか?」ですが、私のひとつの提案は、子どもの義務教育を変えることです。
本来は親がすべきことであっても、強制することはできません。そこで親ができないなら、学校教育を変えるしかないというわけです。
具体的には、まず理系科目のウエイトを高くすることが挙げられます。理系科目は論理的思考の基礎となるからです。
私が知る限り、低所得者の多くは数学や物理などの理系科目が苦手です(もちろん全員ということではありません)。
それはつまり、論理的思考が苦手であることを意味します。だから感情や思いつきで判断したり、自分の行動がどういう結果を招くのかという想像もできない。
ただ、現状でも授業数はいっぱいなのに、今後英語やプログラミングの授業も入ってくるとなると、これ以上コマ数を増やすのも難しそうですが……。

子どもが「自分で考える」習慣の大切さ

もうひとつは、学校の中で、自分で考える習慣をつけるような授業の頻度を増やすこと。
現在の学校教育の多くは、教師が知識を伝え、児童生徒は受け取るのみであり、そこに「自分の頭で考える」「自分の意見・主張を持つ」「自分の考えを発表し、他者との違いを認め合う」という場はほとんどありません。また、テストでは問いを与えられ、最初から答えが存在していることばかりですから、自ら問いを発する、つまり課題を発見する機会にも乏しい
国語にいたっては、たとえば小説の問題でも「こういうふうに捉えなさい」と感じ方まで強制されます。むろん正確に読む書く話す能力は重要なので、それを否定するわけではありません。
そういう基本は押さえつつ、でも「そういう意見や考えもあっていい」という多様性が認められる場を盛り込もうという意味です。
そもそも低所得者は、現状に疑問を持つことが少なく、一方で「こうすべき」「こうして

年収400万円層が知らない本当のルール。富裕層になるたった1つの方法とは

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年収400万円層が知らない本当のルール。富裕層になるたった1つの方法とは=鈴木傾城

あなたは、現在の資本主義のこの仕組みを理解しているだろうか。していないのであれば、生きるのに苦しむことになる。本質をつかまないと、踏みにじられるだけだ。(『鈴木傾城の「ダークネス」メルマガ編』)
※本記事は有料メルマガ『鈴木傾城の「ダークネス」メルマガ編』2016年12月11日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。
プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)
作家、アルファブロガー。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」を運営している。

資本主義ゲームのこの仕組みを理解しないと踏みにじられるだけだ

年収400万円以下=普通の人が知らないこと

日本人の平均年収は、国税庁の民間給与実態統計調査を見ると約6割が400万円以下となっている。大企業の社員や一部の公務員をのぞくと年収300万円台は珍しくないし、驚くべきことではない。
年収300万円が6割というのであれば、それが最頻値であり、それが普通であると考えるべきなのだ。これは年収だから、人々は1年間かけて必死で働いてこの金額を稼ぐ
ところで、あまり誰も言わないことがある。
アメリカの大統領戦でドナルド・トランプが選挙を制して次期大統領に決まってから、急激な円安とアメリカ株式市場の上昇が起きたことだ。
2016年11月4日あたりは1ドル104円だったが、12月4日にもなると114円ほどに上昇していた。さらにニューヨーク株式市場はその1ヶ月で約10%も上昇していた。
米国株を所有して売りも買いもしなかった日本人の多くは、自分が保有している銘柄が何であったのかで振れ幅はあったとしても、11月だけで15%以上の資産増加があったと見るのが一般的だ。
1ヶ月に15%の上昇というのはどういう意味か。

資本主義の不条理にまず絶望しなければならない

1ヶ月で15%の資産が増えたというのは、資産が1000万円の人はたった1ヶ月で資産が150万円増えたということである。では、資産2000万円の人はどうなのか。資産は300万円増えたということになる。
売りもせず、買いもせず、ただアメリカの優良企業の株式を保有しているだけで、資産2000万円の人は1ヶ月で自分の資産が300万円膨らんだのを目にしたということである。
1年間、必死で働いて稼いだ300万円と、1ヶ月ぶらぶらしていたら棚からぼた餅で増えた300万円は、同じ300万円でもずいぶん性質が違う。
1年間も必死で労働していた人にとって、それは許しがたいことである。恐らく、深い嫉妬や自分のやっていることへの絶望や虚無感を止めることができないだろう。
せめてもの慰めは、日本で株式を買っている人は人口の2割にも満たない「少数の人間」であることだ。つまり、1ヶ月に15%の資産増加という僥倖を得た人はほとんどいない。
その2割の中でも長期投資をしている人はさらに極小でり、その保有の対象がアメリカ株であるというのは、さらにほんの少数である。
それを考えると、何もしないで棚からぼた餅で資産を増加させた人は恐らくまわりにいないし、まわりにいないから嫌らしい自慢話を聞かされることもない。
しかし、弱肉強食の資本主義の中では、労働力はもはや搾取される対象でしかなく、資産を持つ者と持たない者の呆れるほどの運命の違いが、ますます先鋭化しているのは見逃せない事実でもある。
ほんの1ヶ月で、100万円も200万円も300万円も「何もしない」で資産を膨らませた人は、本人は何も言わないが確実に存在しているのである。
この資本主義の不条理にまず絶望しなければならない。資産家はそうやって何食わぬ顔で資産を膨らませるのである。

資本主義のルールに即したシンプルかつ強力な手法とは?

すでに資産家は、この資本主義社会の中で優良企業の株式こそが富の源泉であることを知っている。
ますます資本主義は「多国籍企業中心主義」と化しているので、もはや土地成金がフォーブスの金持ちリストの上位にくることも消えた。
世界でも有数の富裕層の「すべて」は、優良企業の株式の大量保有者でもある。
最も株式を大量に保有する条件を満たしやすいのは、自分で会社を興した事業家だ。そして、その株式を譲渡された妻や子供たち、その次に事業として投資を行っている投資家と続く。
事業家もその家族も投資家も、売って買って、売って買って…を繰り返して資産を膨らませたのではなく、成長し続けている企業の株式を「じっと持ち続けた」ことで大きな酬いを得ている
「株式を売買」しているのではない。「株式を大量に保有」していることで富裕層になっている。それが、最も資本主義に即したシンプルにして強力な手法である。
現代の資本主義で錬金術を成し遂げるには、優良企業の株式を保有するのが有効であることはもはや疑問の余地がなく、あとはどれくらい優良企業の株式を大量に保有できるかが問われているということだ。
小金持ちと富裕層と超富裕層は、その資産の中身で何が違っているわけではない。本質的な部分を見ると、違っているのはただひとつ。優良企業の株式の「保有数」のみである。
単純明快に分かりやすく言うと、単に「数の問題」だ。
10株の株主も株主には違いないが、100株の株主に比べると規模に劣る。100株の株主も株主には違いないが、1000株の株主に比べると規模が劣る。もらえる配当も、影響力も、保有数が大きければ大きいほど強い。
資本主義は数がモノを言う。つまり株式市場で資産を膨らませるには、いかに売るかではなく、いかに買うかの方が重要であることに気付かなければならない。

この本質をつかまないと踏みにじられるだけだ

持たざる者が、優良企業の株式保有数を増加させるにはどうすればいいのか。それは「優良企業が最も安い時に大量に買う」ことで成し遂げる必要がある。
実は長期投資家のほぼすべては、「安い時に大量に買う」という方法を遵守している。
資産を持つ投資家は、金があるのだから株価が高い時でも株を買っているのかと言えば、まったくそうではない。株式を買うという行為の前では、すべての人が平等に「資金が足りない」という状況下にある。
優良企業の時価総額は、例えばファイザーでは約19兆円、コカコーラでは約18兆円、ペプシは約15兆円、エクソンは約37兆円、アップルに至っては約61兆円である。
世界最大の資産家であるビル・ゲイツの資産は約10兆円であることを考えると、ビル・ゲイツでさえ株を買うのに「資金が足りない」状況下にある。
だから、成功している投資家であればあるほど、株式が大暴落している局面で、大量かつ徹底的に株式を掻き集めて保有数を増やす努力をしている。
人生のすべてを使い、ありとあらゆる方法で「株数を増やす」のが、現在の株式至上主義と化した資本主義の中で生き残る最大の方策なのである。
暴落時に株を買う」のも、「配当を再投資する」のも、「節制して余剰資金で株を買う」のも、すべて「株数を増やす」ためである。
ということは、「人気化してバブルになった株式を買う」のも、「下落局面で株を売る」のも、「安い時に買わない」のも「高値を追う」のも、すべて誤った方法であることが分かる。
私たちが資本主義の中でしなければならないのは、「株式の保有数を増やす」というゲームである。
それ以外のゲームは、資本主義の中で資産を極大化させるのにはあまり役に立たない。むしろ、余計なことをすればするほど基本から遠ざかっていく。
現在の資本主義のこの仕組みをあなたは理解しているだろうか。していないのであれば、生きるのに苦しむことになる。本質をつかまないと、踏みにじられるだけだ。
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獄の「あいりん地区」で覚える投資術 ジャンキーどもの逆を行け=鈴木傾城

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最近は中国人経営者が中国人女性を使って労働者にアルコールを提供しており、中国人が日本人の労働者から「なけなしの金」を吸い上げている構図にもなっている。

「依存症ビジネスへの投資」こそ、資本主義最強のサバイバル術だ



地獄の「あいりん地区」で覚える投資術 ジャンキーどもの逆を行け=鈴木傾城

大阪・西成のあいりん地区では、資本主義から落ちこぼれた男たちが、為す術なく絶望のまま暮らしている。それでも、このドヤ街が資本主義で成り立っていることに違いはない。(『鈴木傾城の「ダークネス」メルマガ編』)
※本記事は有料メルマガ『鈴木傾城の「ダークネス」メルマガ編』2016年10月16日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。
プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)
作家、アルファブロガー。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」を運営している。

売人になるか?中毒者になるか?資本主義とはそういうことだ

西成・あいりん地区という「どん底」

職業安定所と言えば、普通は「仕事を見つける場所」なのだが、大阪の貧困地区である西成区萩之茶屋の「あいりん労働公共職業安定所」は、仕事にあぶれた人がビニールシートを敷いて寝る場所になっている。
この職業安定所は二階に上がると、本当に何もないただっぴろい空間で、そこにも大勢のホームレスが寝ている。
日本広しと言えども、ホームレスが何十人も寝ている職業安定所というのは、この「あいりん労働公共職業安定所」くらいなものだろう。
大阪でホームレスホームレス寸前の労働者たちが集まり、生活保護費を人権屋や悪徳NGOやヤクザや簡易宿泊所の経営者に搾取されながら暮らしている高齢労働者が数十万人もいる世界は、言ってみれば「資本主義のどん底」である。
資本主義からこぼれ落ち、定職もなければ住所もなくなった男たちが、為す術もなくここにこぼれ落ちて絶望のまま暮らしている。
しかし、このドヤ街もまた「資本主義」で成り立っているというのは変わらない。ドヤ街にも多くの店があり、たくさんの人が文字通り「なけなしの金」をはたいている。
では、金のない労働者が集まる場所で、繁盛している店は何だったのか。

何も持たない人間が、命綱の金を払ってでも欲しいもの

「なけなしの金」というのは、「あるのかないのか分からないほど小さな金」という意味だ。金のない人間にとって、小さな金というのは命綱である。その金がなくなってしまえば、もう何もない。
だから常識的に考えれば、今の何も持たない自分にとって最も重要なものにそれを使うのが当然であると私たちは考える。しかし、あいりん地区に沈没している人々を見ていると、どうもそうなっていないことに気付く。
それは、この資本主義に落ちぶれた人間たちの集まる場所で、最も繁盛している店を見れば分かる。
それは、「居酒屋」なのである。
この街には、カウンターだけの10人も人が入れば満杯になる小さな個人商店の居酒屋が、商店街にも街にも至るところに林立している。
そして、仕事にあぶれた労働者が「なけなしの金」をはたいて朝から酒を飲み、憂さ晴らしに昔の古めかしい歌を歌っている姿が見える。
何も持たない人間が、持っている小さな命綱の金をはたいても欲するもの、それはアルコールだったのである。
あいりん地区にはいくつかアーケード付きの商店街もあるのだが、そこにも居酒屋が建ち並んでいて、夕方にもなると、それぞれがいっせいに満員になる。
最近は中国人経営者が中国人女性を使って労働者にアルコールを提供しており、中国人が日本人の労働者から「なけなしの金」を吸い上げている構図にもなっている。
資本主義から転がり落ち、住む場所も食べる物も事欠く生活になっても、アルコールに金を費やすことだけはやめられないというのが、このあいりん地区の住民たちを見て分かる。
そして、居酒屋以外にも目立つ店がある。それは何だったのか。

アルコールとギャンブルの共通点とは何か?

居酒屋と共に目立つ店。それは、パチンコ店である。
あるいは、あいりん地区では、他の地区でとっくに下火になった卓上型のゲームセンターも現役で残っているし、他にも麻雀屋(雀荘)も普通に見かける。
麻雀屋は繁盛しているようで、ひっきりなしに労働者が出入りし、店の外には従業員募集の張り紙までしていた。
アルコールと共に労働者の「なけなしの金」を吸い上げているのは、ギャンブルの店だった。
つまり、資本主義の世界で落ちこぼれて日本最大のドヤ街にまで転落した人たちは、その転落した世界でもアルコールとギャンブルに金を投じていたのである。
アルコールとギャンブルの共通点とは何か。
それは、両方とも「絶望を一時的に忘れさせてくれる存在」であるということである。
彼らはもはや弱肉強食の資本主義で生き残ることに失敗し、自分がもう浮かばれないことを悟っている。資本主義は彼らにとって自分を虐げるための体制でしかない。
その資本主義が続くというのは、まさに「絶望」が延々と続く地獄の世界なのである。
だから、彼らは深い絶望から逃れるために、アルコールとギャンブルで絶望を一時的に忘れようとする。つらい世の中で、この2つは最後の最後まで彼らの慰みとなる。
この慰みは依存を生み出して、さらなる転落の元凶になるのだが、仮にそうだとしても今さら小金を貯めて更正するような気力も既に失っている。
「金を貯める」というのは資本主義の発想である。彼らはそこから蹴り出され、落ちこぼれたので「あいりん地区」という転落の場にいる。
そのため、彼らには「すべてを失ったから貯金をする」という発想にはならない。それができていれば、そもそも最初からあいりん地区にいるはずがない。

「資本主義に馴染めなかった彼らの逆をする」とは?

では、転がり落ちた人間何も持たない人間が、そこから這い上がるにはどうすればいいのか。
それは、資本主義の中ですべてを失って、日本最大のドヤ街である「あいりん地区」に転がり落ちた人々を観察すれば、そこから自ずと正解が引き出せることになる。
資本主義に馴染めなかった彼らの逆をすることが、資本主義の生き残りになるということだ。
彼らの最大の欠点は、「なけなしの金」をアルコールとギャンブルに費やしてしまうということである。
ついでに言うと、あいりん地区にはタバコ屋もまた繁盛しているのだが、そのどれもが、見返りがないどころか依存症になって死ぬまで金を吸い上げられる悪癖であるということだ。
彼らはすでに資本主義社会でドロップアウトした状況になっている。しかし、資本主義そのものは彼らを狙いすまして、なけなしの金すらも奪っているのである。資本主義はどこまでも彼らを追いかけているのだ。
だとすれば、資本主義の中で這い上がるには、まずはアルコールとギャンブルから身を引くのが良いという結論になる。絶望を忘れるためにこれらに溺れるものではなく、ましてそこに希望を見出すべきではない。
ギャンブルをすることによって資本主義を生き残れるのであれば、朝から晩までギャンブルに身を費やしているあいりん地区の労働者はみんな資本主義の成功者となっている。
彼らがそうなっていないというのであれば、それは資本主義の中で生きる上で良いソリューション(解決方法)ではないということなのである。
こうした依存症を生み出すものから逃れて「小さな金を貯めていく」のが王道である。そして、それができればもうひとつ上がある。

「依存症ビジネスへの投資」こそ、資本主義最強のサバイバル術だ

他人を依存症にさせるビジネスは儲かっている。人生を破綻させても依存者はそれに金を使うからだ。アルコール、タバコ、ギャンブルに溺れた者はホームレスになっても溺れ続けて逃れられない。
それならば、「依存症ビジネスに投資する」というのは、資本主義の中で行える究極のサバイバルにもなり得るということでもある。
依存症ビジネスは、消費者が廃人になってもそれに貢がせる威力と脅威がある。嘘だと思うのであれば、あいりん地区に沈没している人々を観察してみればいい。
徹底的に収奪する弱肉強食の資本主義の頂点アルコールタバコギャンブル等の依存ビジネスがある。
私はタバコ企業に投資しているが、これらの資金を引き揚げるつもりはまったくない。あいりん地区という資本主義のどん底の地獄を見て、私はよりその思いを強くしている。
地獄で隠花植物のように咲いていたもの。それが依存症ビジネスだったのである。


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