【1月28日 AFP】中国は今年、第2次世界大戦(World War II)の終戦70年を記念し、「日本を震え上がらせること」を主要目標の一つに掲げて、2009年以来となる大規模な軍事パレードを開催すると、27日付の各紙が報じた。
 最近では1999年と2009年の10月1日の国慶節(建国記念日)、それぞれ50周年と60周年を記念する軍事パレードを行ったが、中国共産党政権は、軍事パレードを避ける傾向がある。中国では現在でも、中国共産党の統治を正当化する主要素として、人民解放軍による「抗日」闘争が大きな役割を果たしている。
 中国共産党の機関紙・人民日報(People's Daily)はインスタントメッセージアプリ「微信(ウェイシン、英語名WeChat)」のアカウントで、終戦70周年を記念する軍事パレードが今年行われると報じた香港紙を引用した。
 記事によると、パレード開催の理由の一つは「日本を震え上がらせ、戦後の世界秩序を維持する中国の断固とした決意を世界に向けて宣言すること」だという。
「軍事能力を示すことでのみ、(中国は)日本に対してその態度と決意を示し、中国の戦後秩序に挑んだり中国の中核的利益に手を出そうとしたりする者は、中国の強烈な反撃を受ける心の準備をしておかなければならないことを伝えることができるだろう」と同紙は述べた。
 またパレード開催の他の理由として、中国の軍事力を誇示することや中国の威信を高めることなども挙げられた。
 同紙は軍事パレードの開催日は明らかにしなかったが、国慶節に行われなかった最初の軍事パレードになるだろう、と述べた。(c)AFP/Kelly OLSEN