悪鬼中共がウイグル人を大量虐殺した「ウルムチ騒乱」から6年 。
それにあまりに無関心な世界(さすがにトルコだけは最近抗議デモを行っている。)
、日本人。特にリベラル派と呼ばれるサヨクの連中は日米政府の批判ばかりして中共の悪行には何も言わない、無視を決め込むクソ連中。
(中共は過去ウイグルで原爆実験を何回も行った際、避難指示をわざと出さなかったためウイグル人がそのために数十万人死亡したと言われている。)
6000人以上のユダヤ人を救った杉原千畝氏を思い出そう。
ウイグル、負の連鎖拡散 「ウルムチ騒乱」6年
- 2015/7/6 0:12
- 情報元
- 日本経済新聞 電子版
中国新疆ウイグル自治区で過去最大の暴動となった「ウルムチ騒乱」から5日で6年が過ぎた。習近平指導部は少数民族の締め付けを強めて事態沈静化を狙うが、現地ではこれに暴力で反発する負の連鎖が止まらない。民族対立は中国各地に飛び火し、習指導部が看板政策に掲げる「新シルクロード(一帯一路)構想」に影を落とし始めた。「今日は7.5だ」。市中心部の人民広場の入り口で厳しい顔をした女性警官が詰め寄ってきた。6…
決意の抗議活動は一転、惨状に変わった。中共武装集団がウルムチで行った大虐殺。背景にはシナ南部でのウイグル人撲殺の惨劇が…悲劇が悲劇を招く絶望の連鎖だ。
またしても中共当局が占領地域の住民を虐殺した。死傷者は1,000人を超え、新しい情報によれば犠牲者は500人規模に達しているという。正にジェノサイドである。
7月5日、東トルキスタンの首都ウルムチで、中共武装集団は容赦ない襲撃を行なった。現在、ウルムチは情報統制下にあり、そこで何が進行しているのか、実状は霧に包まれている。
その中、7月5日の現地の模様を撮影した写真と画像が逸早く国外に流れ、多少ではあるが、ウルムチで起きた惨劇のごく一端が伝わって来ている。日没前に撮影された写真には路上に横たわる市民の姿が写っていた。
▼現地から送られた市民撮影の画像
異様な写真である。路上で倒れているのが、負傷者なのか、既に息を引き取っているのか、不明。その左端には幼い子供の姿があり、誰も介抱せず、制服警官も遠巻きに傍観しているだけだ…
注)↑上記の画像は、5月に東トルキスタンの隣国で発生した交通事故写真と判明しました。トップに掲載した画像と共に訂正します。
いったい7月5日、ウルムチで何が起きたのか?
UAA(在米ウイグル人協会)のアリム・セイトフ氏によると、ウイグル人学生が平和的な抗議活動を行なっていたと語る。海外に流れた写真からも、若い人々がデモ行進に参加していた様子が窺える。
▼ウルムチ市内の抗議デモ7月5日(市民撮影)
目撃者がCNNに明かしたところによれば、午後5時頃から始まり、参加者は女性や子供を含めて1,000人以上に膨らんだという。当初、平和的な抗議であったことは、デモの隊列を附近の建物から捉えた動画でも明らかだ。
■YouTube『Urumchidiki Qirghinchiliq 1』
騒乱でも暴動でもない。声をあげるだけの抗議デモである。しかし、中共の軍事占領下では、決して“許されない”行為だ。そして、この平和的な抗議に対し、中共武装集団が襲撃を開始。惨状に変わる
【武警や特警が抗議活動に突入した】
目撃者の情報によれば、現場に駆け付けた警官隊がバリケードを築き、道路を封鎖。混乱が発生すると、何百人もの武装警官が出動し、強制排除に乗り出したという。
その際、戦車のような装甲車が目撃された他、散発的に銃声も響き渡った。虐殺が始まった瞬間だ。
▼ツイッターに投稿された遺体写真
「世界ウイグル会議」のイリハム・マハムティ氏が入手した情報によれば、武装警官隊の車両が突入し、ウイグル人男性17人が下敷きになって亡くなったという。
ウルムチ市内には通常装備の警官隊に加え、武装警察部隊が展開していた。1枚の写真からは、迷彩服をまとった一団の向う側に「武警」の文字が記された白い車両が確認できる。
▼弾圧に乗り出す武装警官7月5日(市民撮影)
また、他の写真には「特警=特別警察」の車両もはっきりと写っている。ウルムチ市内には、中共が率いる複数の武装部隊が既に展開していたことは確実だ。
▼停車する特警の装甲車両7月5日(市民撮影)
ただし、それらは抗議活動を予想して市内に派遣されたものではない。武警や特警といった弾圧組織は、恒常的にウルムチなど東トルキスタンの主要都市に配備されている。
非情な武装組織が出動する危機性を充分に知りながら、7月5日、ウルムチのウイグル人は大胆な抗議行動に出たのだ。ウイグル人が批難していたのは、6月下旬にシナ南部で起きた虐殺事件についてだという。
国際メディアも含めて殆ど報じなかったが、ウイグル人にとっては絶対に看過できない惨事だった…
【ネットで波紋広げたウイグル人撲殺事件】
6月26日未明、広東省韶関市にある香港系のオモチャ工場でウイグル人工員に対する漢族の大規模な襲撃事件が発生。中共の党宣伝機関は、この事件で2人が死亡し、118人が負傷したと伝えた。
この事件は、工場を解雇された漢族の元工員が腹いせに「ウイグル人が漢族女性に性的暴行を加えた」とのデマを流布。それを信じた怒った漢族工員が、ウイグル人工員を襲撃したという。
▼ネットに流れた工場内の模様
香港紙『明報』も含め、死亡した2人がウイグル人なのか漢族なのかも伝えていない。その中、「世界ウイグル会議」は、60人近くのウイグル人が虐殺され、100人以上が重軽傷を負った可能性を指摘している。
漢族とウイグル人の工員同士の衝突劇などではない。一方的なウイグル人工員撲殺事件だったのである。中共当局が事件の真相を隠蔽する中、事件の模様を撮影した映像がネット上にアップされた。
激しく流血して横たわる男性を袋叩きにする瞬間の他、数人の倒れた男性を取り囲む様子も克明に撮影されている。ここから判ることは、棒など凶器を手にした漢族が誰からも制止されず、暴れ回っている事実だ。
繰り返すが、こうした事態を「衝突」とは表現しない。また建物の屋上から撮影した別の映像も公開されている。
■YouTube『Race riot in China Han VS Uygur』
ここでも倒れ込んだ男性を取り囲んで殴打する瞬間が撮影されている。(2分14秒から)カメラ位置が遠い為に分かり難いが、激しく殴打された男性は、その後、まったく動かなくなる…
▼殴打された男性はその後身動きせず
ウルムチ在住のウイグル人学生らが、この映像を直接見たか否かは不明だ。だが、遥か異国の地で起きたウイグル人撲殺が大きな動揺をもたらしたことは確実である。
さらに、6月26日に起きた撲殺事件は、東トルキスタン抑圧政策の別の暗部をも浮き彫りにしている…
【根源にウイグル人の強制移送プログラム】
異国のオモチャ工場で働いていたウイグル人は、農村から出稼ぎに沿岸部に来た「民工」ではなかった。
血の舞台となった工場にいた約600人のウイグル人は、最近、東トルキスタンから強制的に移送されてきた。全員がカシュガルの同じ地方の村から連れて来られたとの情報もある。自ら望んで働きに来たのではない。
▼取り囲まれ、横たわる複数の男性の姿も6月26日
これは2003年から中共が、ウイグル民族の同化・抹殺を加速する目的で進めている奴隷連行プログラムの一環だ。これまで多くの未婚女性が沿岸部に連行されているが、当局は批判を避ける為に、男性の移送も始めたという。
関連エントリ:昨4月16日『東トルキスタン虜囚の女性達…五輪が覆う民族浄化』
つまり7月5日にウルムチで行なわれた抗議の根底には、強圧的な同化政策への怒りと憤りがあったのだ。6月26日に起きた撲殺事件が直接のトリガーであったにしても、問題の根はもっと深い。
7月5日の大規模な抗議活動に至る過程は、余りにも悲劇的だ。
▼警官隊を圧倒する抗議者7月5日(市民撮影)
第1に若いウイグル人の強制移送。次いで移送先の工場で民族差別による大量撲殺が勃発。しかし、漢族の逮捕者は未確認。それに対し、抗議の声を上げたウイグル人を武装組織が大量虐殺…
異なる民族の反目などという表現は誤りである。一方的に中共側がウイグル人を虐げているのだ。今回もまた、国際社会は見て見ぬ振りを続けるのか?
▼交差点に集結した武装警官7月5日(市民撮影)
悲劇の根源は、明確である。中共による不当な軍事占領であり、半世紀以上に及ぶ東トルキスタンの植民地支配だ。
それにも関わらず、中共サイドは、自らの虐殺行為を隠蔽し、抗議活動を「暴動」と決め付けている。
【発砲で“暴動”に変える同じ手法】
ウルムチ大虐殺から一夜明けた7月6日、中共の党宣伝機関はウルムチの惨劇を「暴動」と詐称して報道し始めた。
中共当局は、今回の事態を「国外のウイグル人組織による煽動」と偽って自らの血の弾圧を正当化。具体的にラビア・カーディルさんが総裁を務める「世界ウイグル会議」を名指しで批難している。
▼市内に展開する女性の警官隊7月5日(市民撮影)
昨春のチベット大虐殺を踏襲する宣伝スタイルだ。あの時も中共当局は「ダライ一味」の陰謀と決め付け、漢族は“暴動の被害者”だと嘘情報を垂れ流した。
そして、中共のプロパガンダ放送局CCTVが編集した映像には、血が付いた漢族の女性や、襲撃を受けたとされる漢族の商店が映し出されている。これも昨年3月のラサの映像とほぼ同じ編集スタイルだ。
また迷彩服の武装警官に対して投石する若者たちも撮影されているが、TVカメラは、警官隊の背後から撮影している。騒乱状態では、決して有り得ない構図だ。
▼武装警官側からカメラを回すCCTV映像
CCTVの映像には、群衆がパトカーを引っくり返す一部始終も含まれているが、大量に配置された武装警官らは、その時、どこで何をしていたのか…疑問は尽きない。
▼周辺に警官隊の姿はない(CCTVより)
昨春のラサでの出来事と同様、中共当局は市内の一部に警察部隊の空白エリアを設置。CCTVのカメラクルーを派遣して“暴走する市民”を密かに撮影していたと推定できる。
更に、CCTV経由で素早く配信された複数の「炎上写真」も奇妙だ。背後に盾を持った警官隊の姿が見えるが、周囲に市民の影はなく、車両だけが激しく炎上している。
▼出火直後と見られる映像(CCTVより)
夜間の路上で煙を上げる大型車両のショットもある。武装集団が強制排除に乗り出した後、厳戒中の大通りに何者かが出向いて火を放ったのか?
▼夜間の人影ない通りで鎮火作業(新華社)
中共当局はウイグル人による“大暴動ストーリー”を紡ぎ出すのに懸命だ。7月5日にウルムチで起きた深刻な事態は、プロパガンダ映像が隠した部分にこそある。
果たして国際メディアは、どこまで真相に近づくことが出来るのか…
【御用メディアがプロパガンダ拡散】
一夜明けた7月6日、AP通信やロイターを筆頭に複数のメディアが急遽ウルムチに入った。しかし、配信している写真はお粗末なものだ。「ものものしい警備」を伝える一方、現地ウイグル人との自由な接触は禁じられている。
▼治安回復を暗示する風景7月6日(ロイター)
共同通信によれば、市内のホテル内にプレスセンターが設置され、取材ツアーのアレンジや映像の提供などが行なわれているという。取材可能なのは入院中の負傷者で、それも当局の指導に基づくものだ。
「世界ウイグル会議」によれば推定で1,500人以上が拘束されているという。多くが混乱に乗じた当局による不当拘束であり、人道上の危機である。それを牽制するのがメディアの役割だ。
▼当局指定の負傷者を取材7月6日(AP通信)
AP通信やロイターなどはネット遮断や通信途絶について報じているが、6日に現地入りした毎日新聞の北京支局の記者は、今や存在しないテロ組織=ETIM(東トルキスタン・イスラム運動)に関する記事を長々と書き上げている。
参照:毎日新聞7月7日『建国60年 当局衝撃…新疆・ウイグル族暴動』
これは昨春、朝日新聞がチベット大虐殺でTYC(チベット青年会議)をテロ組織と断定する記事を掲載したのと同じである。毎日新聞の浦松丈二記者は、何故そこまでジェノサイドを支援したいのか…
▼心配なのは拘束者の処遇7月5日(YouTubeより)
取材の焦点は一方で、抗議の引き金になったオモチャ工場惨劇の真実だ。そこでは未だウイグル人工員が監禁され、外部との連絡が取れずにいる。
また5日の抗議活動の背景として、相次ぐイスラム文化財の破壊も指摘されている。6月にはカシュガルの歴史的建造物が「開発」の名の下に解体された。
参照:『真silkroad?』6月30日「カシュガル老城、ハンリク・マドラサ(イスラム高等学院)の破壊」
7月5日のウルムチの抗議活動は、決して突発的な出来事ではなく、ましてや国外組織の陰謀などで片付けられるものではない。
中共の不当支配が続く東トルキスタン。その悲劇的な現代史から眺める作業が不可欠なのだ。